益々加速度する日本の高齢化は今や世界一の高齢者社会とも言われて居ます。
其れに伴う社会保障費は毎年確実に1兆円ずつ増え続けて居る様ですね。
増えつ続ける社会保障費の中で特に介護費の占める割合が増大してきました。
2014年度の介護費用当初予算は10兆円だそうです。
介護保険制度が始まってから3倍近くに膨れ上がった。
介護費用は国費負担もあるが大半は国民の介護保険料による。
当然国民負担分は年々上がって行きます。
団塊の世代が後期高齢者となる2025年は平均で今の2倍近くの8200円程度になる
と試算されるとか。
支払われる医療費制度開始年比で3割増の38兆4千億円と言う巨額な金額になります。
國の当初予算の社会保障費を軽く超える金額ですね。
其処で政府は「医療から介護へ」「施設から地域へ」高齢者には「在宅医療」「在宅介護」へ
と方向転換し4月からは退院の促進や、急性期病床を減らしてしまう方針となった。
そのため特別養護老人ホーム入所者を重度の人に限定し在宅介護を促進する事とす。
特別養護老人ホーム入所は要介護3以上に引き上げる。
現在国会審議中の「地域医療・介護綜合確保推進法案」が成立されば、要支援1・2の
人のディサービス・訪問介護は介護保険サービスから切り離し市町村事業に移行。
介護保険の自己負担を年収280万円以上は1割負担を2割負担に引き上げる。
費用が嵩む重症者向け「急性期病床」の算定要件を厳格化す。
15年度末までに現在の36万床の急性期病床を27万床に減らす。
國が此処までなりふり構わず介護保険を厳しくするのは急激な高齢化で医療介護費が
拡大し、遣って行けない処まで追い詰められて居ると言う面もあるのかも知れませんね。
しかし現在訪問診療等在宅医療の「在宅療養支援診療所」は診療所全体の20%程度
で夜間対応等して居ない名前ばかりの診療所もあって完全に機能していないとか。
政府の改革案では12年度現在1日当たり17万人の在宅医療を、25年度までに29万人
に引き上げる事としていますが、医師の高齢化も進み実現は困難視されて居るとか・・・