日々好日

さて今日のニュースは

日本人で無国籍な人居るとはオドロキです

2014-05-22 09:08:04 | Weblog

日本に生まれたら日本人として国籍が取得出来ると思って居たら現実には特異な
ケースとして無国籍の儘暮らさねばならない人が居る事を昨夜NHKクローズアップ
現代が取り上げていました。

主に親がDV被害者で離婚出来ない儘で生まれた子供の籍で問題が起きて居るとか。
それも全国的には相当の数が居るらしい。

いわば親の都合で子供が無国籍の生活を強いられると言う不条理について取り上げ
られて居ました。

明治以後100年余り日本の家庭は家本位で決められて居ます。
嫁は家同士の結婚で姓を改めその家の籍に入ります。
その籍で生まれた子はその家の子となります。
日本人として何の不思議もなく受け容れて来た掟です。

処が時代が変わりこのシステムでは対応出来ないケースが出てきました。
夫婦別姓問題・庶子問題・家長問題・男性有利な条項等々です。
養子問題もその一つですね。

特に無国籍児と大きく関わるのが離婚や籍の問題です。

無国籍児の殆どが母親はヒドイDVの被害者の場合が多い。
DVの加害者である夫が離婚を認めないため籍が抜けない。
離婚出来ないままに新しい伴侶との間に子供が産まれる。
当然籍がその儘なので子供籍は其処に入る。
新しい伴侶は自分の子供であっても法律的には他人の子となる。
其れを嫌がり出生届けを出さない、其処で無国籍児が生まれる事となる。

無国籍だと日本人として認めて貰えないので、職にありつけないし家を借りる事・
免許証取得・金融機関口座創設・健康保険加入等々すべて出来ません。
行政からの通知もありません。
そのままでは学校にも行けません。

現在そう言った無国籍の人を救済する方法として離婚や夫の死亡が一番
てっとり早い解決法です。
次が裁判を起こして前の夫との親子関係なしの証明をする。
自分の居所さえ秘密にしたいDV被害者にとっては何れも無理な相談です。

何とか無国籍児をどうとかしたいと自治体に泣きついて居るが対応は様々の様です。
本来は子供本位で考え流動的対応すべき処、法律一本遣りで拒否する自治体。
柔軟に対応する自治体・・・

根本的に現実に即さない日本の戸籍法に問題があると言う考え方。
いや解釈仕方で今の戸籍法で対応できると言う考え方。

しかし日本人として現在の家の観念について戸籍を考え直さねばならない時期に
来て居るのではないか?

 


厚木基地騒音訴訟自衛隊のみ夜間早朝飛行差し止め・だが米軍は

2014-05-22 07:37:04 | Weblog

米軍と海上自衛隊が共同使用する厚木基地の騒音被害訴訟で横浜地裁は
自衛隊機のみ夜間・早朝飛行差し止めを命じました。

横浜地裁は周辺住民7千人が國に対して夜間・早朝飛行差し止めと損害賠償等を
求めた第4次厚木基地騒音訴訟で、自衛隊機の毎日午後10時から翌朝午前6時
までの飛行差し止めと損害賠償70億円の支払いを命じる判決を下しました。

住民の睡眠妨害が健康被害に直接結びつく相当な被害と認定したが自衛隊は
この時間帯は自主規制で訓練飛行や地上試運転はして居ないので差し止めても
大きな被害はないと判断したが全く自衛隊機の騒音がないとは云えないとして
差し止め判決が出されたとの事。

ただ厚木基地の騒音問題の大半は米軍機によるものだが、日米安保条約で日本は
基地提供し自由に使って貰って居て謂わば治外法権となって日本国はどうしようもない
現実があります。

今回も地元住民に一番影響のある米軍機による騒音被害への請求は退けて自衛隊機
をスケープゴートにした判決を出さざるを得なかった様です。

是まで過去3回の訴訟からすれば、今回は自衛隊機に限り夜間・早朝飛行差し止めの
判決が初めて出された事は一歩前進として居るが肝心の米軍機については厚い壁で
どうにも出来なかった事に変わりは有りません。

是が我が国の国防や日米同盟に関わる事で現状では無理な相談ではあります。

それにしても自分の國の空を勝手気儘に飛行訓練等で騒音を撒き散らす米軍に対し
どうする術もないとは少し情け無いですね。

 


原発稼働に逆風・司法大飯原発再稼動禁止判決出す

2014-05-22 06:25:15 | Weblog

福島原発事故後、安全保障せず大飯原発を再稼動させたと地元住民が起こした
訴訟に対して福井地裁は地震対策に構造的欠陥があるとして定期検査中の原発
2基の再稼動を認めない判決を出しました。

政府は原子力規制委員会の安全審査で保障された原発は再稼動に踏み切る構え
を見せて居ただけにショックは大きい様だ。

原発再稼動は成長戦略に欠かせない要件として居ただけに影響は大きい。
九州電力の川内原発がまず最初に安全審査を済ませて8月にも再稼動と言う事
になって居たが、此方も色々あって再稼動の目途は立って居ません。

訴訟の対象になった大飯原発3・4号機は次々と稼働停止する中で民主党政権が
唯一再稼動を決定し最後まで動いた原発でした。

判決は250キロ圏内で万が一の可能性のある大地震に対して安全対策が充分で
ないと言う判決です。

基準地震動の1・8倍の1260ガルまでの過酷事故が出るか出ないかの判断の
違いです。
又基準地震動を下回る揺れでも外部電源・主給水が絶たれ冷却機能は確保出来ない
と判断が出された。
又使用済み核燃料保存プール設備に言及し放射能性物質を充分に防げないとした。

是までの原発再稼動訴訟判決は、手続き上適法と言う判決を出して来た司法が一転
して潜在的危険性を重視した判決を出した。

是はあくまで可能性の問題であるが、起こり得る事全てに適合しなければ再稼動は罷り
ならないと言う判決です。

不安定な三つのプレートが交叉する地震国日本ではどだい原発等危険一杯の
設備を作るのは無理な話でした。

それでも資源のない日本が生き残るには原子力の力を借りる他になかった。
そのため原発は未来を救う救世主とし、原発神話を作り原子力行政を推進した。

其れが東日本大震災の福島原発事故で崩れ去り、流れは脱原発となった。

極端に言えば国民の命優先か?生活優先かの選択を迫られる事となった。

今回の判決は万が一の災害にも耐える原発でないと稼働は認めないと言う謂わば
国民の命を守る判決でもある。

しかし電力会社や政府はその様な万が一に備えられる様な設備が出来るのか?
ただ原発廃止の口実ではないか?と言う考え方ですね。

我が国のエネルギィー問題、電力会社の生き残り、國の産業の問題・家庭の家計簿
の問題等に対して、国民の命の問題・・・

何れも仮定の話なので其処の処がどうも現実無視の感じもするが・・・・