日本に生まれたら日本人として国籍が取得出来ると思って居たら現実には特異な
ケースとして無国籍の儘暮らさねばならない人が居る事を昨夜NHKクローズアップ
現代が取り上げていました。
主に親がDV被害者で離婚出来ない儘で生まれた子供の籍で問題が起きて居るとか。
それも全国的には相当の数が居るらしい。
いわば親の都合で子供が無国籍の生活を強いられると言う不条理について取り上げ
られて居ました。
明治以後100年余り日本の家庭は家本位で決められて居ます。
嫁は家同士の結婚で姓を改めその家の籍に入ります。
その籍で生まれた子はその家の子となります。
日本人として何の不思議もなく受け容れて来た掟です。
処が時代が変わりこのシステムでは対応出来ないケースが出てきました。
夫婦別姓問題・庶子問題・家長問題・男性有利な条項等々です。
養子問題もその一つですね。
特に無国籍児と大きく関わるのが離婚や籍の問題です。
無国籍児の殆どが母親はヒドイDVの被害者の場合が多い。
DVの加害者である夫が離婚を認めないため籍が抜けない。
離婚出来ないままに新しい伴侶との間に子供が産まれる。
当然籍がその儘なので子供籍は其処に入る。
新しい伴侶は自分の子供であっても法律的には他人の子となる。
其れを嫌がり出生届けを出さない、其処で無国籍児が生まれる事となる。
無国籍だと日本人として認めて貰えないので、職にありつけないし家を借りる事・
免許証取得・金融機関口座創設・健康保険加入等々すべて出来ません。
行政からの通知もありません。
そのままでは学校にも行けません。
現在そう言った無国籍の人を救済する方法として離婚や夫の死亡が一番
てっとり早い解決法です。
次が裁判を起こして前の夫との親子関係なしの証明をする。
自分の居所さえ秘密にしたいDV被害者にとっては何れも無理な相談です。
何とか無国籍児をどうとかしたいと自治体に泣きついて居るが対応は様々の様です。
本来は子供本位で考え流動的対応すべき処、法律一本遣りで拒否する自治体。
柔軟に対応する自治体・・・
根本的に現実に即さない日本の戸籍法に問題があると言う考え方。
いや解釈仕方で今の戸籍法で対応できると言う考え方。
しかし日本人として現在の家の観念について戸籍を考え直さねばならない時期に
来て居るのではないか?