文科省は、今年4月に行った2014年度全国学力・学習状況調査所謂全国学力テスト
の結果発表を行いました。
文科省は都道府県別の平均正答率格差が縮まり学力の底上げが進んで居ると手放し
で喜んで居る様です。
小学生6年生と中学生の全員を対象に、全国小中学校で行われる全国学力テストで
すが、是にいち早く対応した秋田を初め東北地方が正答率が高い。
其処で是に見習えとばかり各都道府県は一斉に秋田詣でを行った。
秋田県の授業は先生が教え組む方式でなく、子供同士が意見交換をする本来の勉強
の本質を捉えた方式がこの様な結果に繋がった。
今まで下位にあった沖縄がこの方式を取り入れて秋田から教員の人事交流で今年は
驚異的な成績だったとか。
従来通りの方針でテストに臨んだ府県は総合的に成績が悪かったとの事。
九州地区は相対的に全国平均以下で、特に長崎県は全てで平均以下と言う結果に
相当ショックを受けて居る様です。
ただこの全国学力テストに対しては疑問を呈する向きもあるとか。
確かに授業方針の大幅改善で成績は向上しても肝心の知識の活用に問題がある事。
流石昔の様に成績の悪い子を当日休ませて学校の成績を挙げると言う様な事は
無くなったが、学力テストのための授業では困りますね。
今年から市町村教育委員会による学校別成績公表が解禁されそうで、是から学校間
の競争や学校の格付けが進む懸念があります。
確かに学力の程度を知る事は大事な事ですが、それが又教育を損なう恐ろしさを
秘めて居ます。
現在日本経済が進めて居る成果主義の教育版と言えばそれまでですが、文科省が言う
全国の学力格差が縮小したと手放しで喜べるものか少し疑問に思えてならぬ。