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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

古い格闘技のビデオ

2011-01-19 18:44:01 | CD・DVD・ビデオ
おとといの『餓狼伝』から、チキン・ウィング・フェイスロックつながりで(笑)
何本か古いビデオを持ってるんで、とりあげてみましょうか。
PRIDEとか熱心に観に行ってたころだから、もう10年以上前だろうけど、さらに昔のものが、やおら見たくなって、神田の古書店街で、たまたま中古セールやってたのを買ったんだよな、たしか。
(どうでもいいけど、久しぶりに引っ張りだしたら、白いカビのようなものがテープ部に見える。ほんと、どうしよう、ビデオってソフト、デジタルものに買い替えるんだろうか。)
古い順にいきますか。

まず「新格闘技王前田日明 UWF旗揚げ~異種格闘技戦」1987年かな?発売元はクエスト。
1984年4月11日のUWF旗揚げから始まってます。収録試合は以下のとおり。
対ダッチ・マンテル(1984.4.11大宮)
対高田延彦(1985.8.29大宮)
対スーパー・タイガー(1985.7.25大田区)
対藤原喜明(1985.8.25岐阜)
対スーパー・タイガー(1985.9.2大阪)
対ドン中矢ニールセン(1986.9.2両国)
ドン中矢ニールセンとの異種格闘技戦は、いいですねー
新日本プロレスに復帰して、ゆーこときかない前田に対して「そんなに格闘技やりたいなら、こいつとやれ」ってブツけてきたんでしょ、たしか。試合が決まって、前田が「対戦相手の何か資料くださいよ」っつたら、ハイヨって写真1枚しか新日がくれなかったとかって話があるよね。
もとタイガーマスクの、対スーパー・タイガー戦もいい 第一次UWFはやっぱスゴイや。

つぎ「U-COSMOS 11/29TOKYO DOME」

これは1989年11月29日の、いわゆる第二次UWFなんだけど、格闘技戦が行われたイベント、なんでもドームに6万人入ったらしい。
中野龍雄VS宮戸成夫 30分1本勝負(プロフェッショナル・レスリング)
安生洋二VSチャンプア・ゲッソンリット(ムエタイ) 3分5R
鈴木みのるVSモーリス・スミス(マーシャルアーツ) 3分7R
藤原喜明VSディック・レオン・フライ(キックボクシング) 3分7R
山崎一夫VSクリス・ドールマン(サンボ) 5分7R
高田延彦VSデュアン・カズラスキー(レスリング) 45分1本勝負
前田日明VSウィリー・ウィリヘルム(柔道) 5分7R
藤原-フライ戦が当時の格闘技戦っぽくていいね
それにしても、フライとかドールマンとか、外国人も懐かしい。

もういっちょ行きますか、「RINGS in ARIAKE 前田日明VSヴォルク・ハン」

1994年6月18日有明コロシアムでのリングス。
ウィリー・ウィルヘルムvsディミータ・ペトコフ
ウィリー・ピータースvsミハイル・シーモフ
長井満也vsイリューヒン・ミーシャ
ビターゼ・アミランvs山本宜久
ウィリー・ウィリアムスvs成瀬昌由
ビターゼ・タリエルvsディック・フライ
前田日明vsヴォルク・ハン
いやー、ヴォルク・ハン 好きなんだよねー、前田より好きかもしれない。
93年のトーナメントに優勝した前田が、ランキング1位になって、完全復活したんだけど、2位のヴォルク・ハンと久々にやったんだ、たしか。(トーナメントは観に行ったんだけど、そのあと関西に引っ越して、これは観に行けなかった。)
前田対ヴォルク・ハンは、関節技の攻防が面白くて、ゴロゴロとグランド転がりながら技をかけあってると「どっちが痛いか分かんねーぞ!」とかヤジが飛ぶんだよね、これが 
そういうのがサイコー、やっぱ私の関節技好きは、ヴォルク・ハンに始まってるな、まちがいなく。
いま思うと、リングスの「ロープ・エスケープ」ルールも、興行としては面白いよね。
いまみたいに一本で決まっちゃうんぢゃなくて、ダウン5回でやっとノックアウト勝ち、キメられてもロープつかめばエスケープできて、エスケープ2度でダウン1回にカウントされる、そういうルール。
たまに見ると、それはそれでいろんな試合展開が楽しめて面白い。(ただ、あんまり見過ぎると、やっぱ「真剣勝負は一本勝負だろうが」とか言いたくなるのも事実。)

もうひとつあった、高田の。「最強高田延彦vol3 闘王激闘編 世界ヘビー級チャンピオンベルトへの道」

高田延彦vs山崎一夫(1994.4.3大阪城ホール)
高田延彦vsジーン・ライディック(1994.5.6日本武道館)
高田&田村vsゲーリー&スバーン(1993.8.13日本武道館)
高田&佐野vsゲーリー&スバーン(1994.2.25日本武道館)
高田延彦vsサルマン・ハシミコフ(1993.7.18両国国技館)
高田延彦vsビリー・スコット(1993.10.4大阪府立体育会館)
高田延彦vsスーパーベイダー(1993.12.5神宮球場)
んー、まあ、これはプロレスです。(…Uもプロレスだけど。リングスが何だったのかは謎。)
プロレスは、あの独自の間(序盤の攻防で一気に決まることはないから、しばらく目を離してても大丈夫)がキライなんだけど。
高田のプロレスは、けっこう好き。見てて、力を入れるところがシンクロできるんだよね(「蹴り倒せ!」とか「折れ!」「締めろ!」みたいなことを叫びます)、なぜか、私にとっては。
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寒空の下、強鉄に乗る

2011-01-18 20:19:39 | 馬が好き
おとといの日曜日に、雪が降った。

北海道に比べたら、なんでもないけど、いまノーマルタイヤなんで、クルマは自重したよ
そんなわけで、ここんとこ最低気温が零下になってばっか、外で馬に乗るには甚だ厳しいんだけど、先週サボッちゃったんで、今日は二週間ぶりに乗馬に行く。
こう寒いと、去年せっかく落とした体重をキープする手としては、乗馬しか思いつかないし

先生オススメの強鉄(ごうてつ)に乗る。なんでも、調子がいいんだそうだ
とは言え、乗る前に調馬索で馬のウォーミングアップしてもらう。
やっぱ右回りヘタだよな、強鉄なんて思いながら、見てるんだが、ふと、ジャマな人間乗ってないと、馬の背中からクビ、アタマって、どの位置にあるんだろうとかが気になって、ジーッとその走りを見ちゃう。

ただやみくもにアタマが下がるってわけでもないんだな。
んぢゃ、乗って、馬場に行くか。と思ったら、大きな馬場は、なにやら作業中。重機が入って砂を均してるっぽい。しかたないんで、小さいほうの馬場で練習。
乗ったときからそうだけど、馬場に入って常歩してると、元気、元気だ、強鉄。ちょっと脚つかうと、いまにも駈歩しそうになる。ハミで受け止められるかな? あ、アタマ前のほうに下げて引っ張り返されちゃう
昨日までほどぢゃないけど、やっぱ空気は冷たいや。迷ったけど今シーズン初めて、ウインドブレーカー(でも夏用のペラペラなの)を1枚余計に着て乗ってみる。
寒くて鼻水が出ちゃう。両の手綱を片手にもって、手袋で顔を拭くんだが、夏の汗が流れるときもそうだけど、人間だけそうやって顔を拭いて、もし馬が頭絡の鼻革だか頬革だかがむず痒くて、前肢とかに顔をこすりつけようとすると、「こりゃ!お行儀わるいぞ、勝手なことすんな」とか言って、身動きを制限するのは、理不尽というか不平等だよなー

速歩開始、反撞なくて乗りやすい。こういう馬に乗ったときにこそ姿勢チェック、軽速歩でも正反撞でも、ふくらはぎの位置をピッタリ動かさないように気をつけて乗る。
巻乗りとかするときの、馬の姿勢がちゃんと丸くなってるかが、ちょっと心もとない。内側の脚、外側の手綱、いろいろ意識しながら回る。
んぢゃ、駈歩。速歩から一度常歩にして、停止・発進も含め、反応をみてから、ちゃんと坐った速歩で、外側の脚を少し引いて、スッと出す。
ちょっと右手前が出にくくて、やり直すこともあるけど、反応はよいんで、正しい扶助を心掛けて、何度も手前替えて駈歩を発進させる。
角馬場の長辺で歩度を伸ばし、短辺で詰める、詰めるほうが難しい 何周かして、強鉄の勢いが出てきたとこで、巻乗りを入れる。次の手前替えた駈歩に行く前に、いちど常歩、停止、3歩後退。
んぢゃ、地上横木。速歩で回転して入ってきて、4本置いてあるのを通過。
ちょっと幅が広くて合わない感じ、次からは1本目をまたいだところで、脚つかって駈歩だして通過
最後の横木をまたいでから、ラチまではそんなに距離あるわけぢゃなく、ほかの馬の動きもあるし、次どっちに回転しよーか決めてなかった(速歩のときは常に入ったのと逆に行くんだけど、駈歩はそこで手前を替えるべきか継続すべきか迷う)んで、フラフラっとなる 馬の勝手にさせないように、行くべき方向に行くこと
横木の2本目を30センチくらいに、最後の4本目を50センチくらいの垂直障害に変えて、引き続き駈歩で練習
入ってくるときの駈歩が弱くならないように、動かしてきたら、あとは馬の真上にいるようにだけして、横木をまたぐときと同じように通過してく。
前傾したりしない、手を激しく動かして追うようなマネするなんてのは、もってのほか ジッとしたまま前進させることだけ気をつける。
最後の横木を飛んだあと、強鉄が右によれる 最初偶然かと思ったんだけど、どっちの手前で入ってもそうなんで、こんどは気をつけて真っ直ぐ行くようにする。特に左手前の駈歩で入ったときは、継続して左へ回転するように。
何度か繰り返し、ひとつ目の横木またいだあと推進すると、気持ちよく飛んでいく。最後の障害は気持ち遠いところから飛ぶような感じがしたけど、それだってなんだって真上にいれば大丈夫
いやー、以前の強鉄を知ってるから、なまじ先入観あって、油断すると一本背負いが来るかと身構えちゃってるもんだから、ヘンな乗り方になっちゃった、馬に悪いことしたな

障害終わったあとは、疲れた素振りもみせない強鉄、常歩で前に出して受け止めようとしたら、あんまりうまくできなくて、ただの引っ張り合いっこになっちゃった
毛を短く刈ったら、なんか特徴である白い斑点が目立つね、強鉄。パウダーシュガーまぶしたみたい

ちなみに、ポニーのミニコマも毛を刈って、すっきりした顔になってました。
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餓狼伝

2011-01-17 17:33:40 | マンガ
原作・夢枕獏 作画・谷口ジロー 2005年メディアファクトリー文庫版
きのうのつづき。
谷口ジローの絵が、あんまり気持ちいいんで、もうひとつなんか読みたくなって、買ってみた。
ほんとは「『坊ちゃん』の時代」とか読めばいいんだけど。
昔、あれの第何部かを連載してたときにはアクションを読んでたんだが、当時はあまり自分にはなじまなかった。いま、まとめて読んだら、どう思うのか興味ある。
それはともかくっつーか次の機会にして、この異色の、しかし緻密な描写で名高い、格闘ものを今回は選んでみた。
すごいっす。
いわゆるマンガ的表現のバトルとはちょっと違う。ってのは、なんかパンチが光ったり、それをくらった相手が空へぶっ飛んぢゃったり、とかってデフォルメいっぱいの絵ぢゃないってこと。
殴る蹴る、それが当たるとこの描写もいいけど、なんつっても私にとってうれしいのは、関節技のネチネチした攻防も、ビッシリ描かれてるってとこ。なんせ私は打撃より関節技が好きだから。
キメ技がチキン・ウィング・フェイスロックってぇのが、またいいねえ かつてのUWF系好きには堪りません。
主人公を空手家にしといて、それでもなおプロレスラーを強いキャラとして描くとこが、夢枕獏らしいってことになるのかな、やっぱ。
ちなみに、日本人が格闘技っつーと打撃が最強だととかく思いこんでるのは、ブルース・リーの映画の影響によるところが大きいという説がある。
私は、これまたときどき見かける考えと言われるかもしれないけど、もしかしたら相撲が強いんぢゃないかと思ってるとこがある。こればっかは現役の強いのが異種格闘技に出てくれないんで、真偽のほどはわからない。朝青龍にちょっと期待したんだけど。
(どーでもいーけど、かつてヴォルク・ハンはインタビューに答えて、当時全盛だった小錦と戦ったら勝てるかという問いに、「時間無制限で広い場所なら、逃げて逃げて、相手が疲れたところを、関節技で仕留めて勝つことができる」とか言ってたはず。強さは認めてんだよね。)
さて、このマンガのストーリーはネタばれになるんで、こんなとこに詳しくは書かないけど。
(これは、先の展開知らないで読んだほうが、絶対おもしろい、と思うから。)
主人公・丹波文七は空手がたぶんベースのケンカ屋で、6年前に対戦したプロレスラー・梶原年雄との再戦の機会を求めている。そこに空手の団体らしい北辰館なんかが絡んできて。…それはそれは、もう一巻だけぢゃ絶対足んないって、これ。ボリュームを増やしてほしいなー。
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散歩もの

2011-01-16 20:58:39 | マンガ
原作・久住昌之 作画・谷口ジロー 2009年 扶桑社文庫版
こないだっからの続き、『孤独のグルメ』と同じコンビによるマンガ。
散歩を「意味無く歩くことの楽しみ」と考えている主人公が、散歩するだけ。
…ったら、それだけの話。しかし、『孤独のグルメ』同様、それがたまらなく心地よいです、読んでて。
原作者の久住昌之のあとがきに、このマンガのための散歩の決めごとが書いてあって。
(1)調べない
(2)道草を食う
(3)ダンドらない
ってことなんだけど、「調べない」は、大事だと思う。
いまの時代、なんでも「○○ガイド」「○○マニュアル」なんてものが、本ぢゃなくてもインターネット上にも氾濫しちゃってるんで、どっかに行こうとして行ってみると、ガイドブックの追体験になっちゃう恐れがある。
なんも事前の調べをしないで、自分で発見してくこと、大事だと思う。予期せぬことが起こることを、楽しめるようにならなきゃね。
第二話のネームにいわく、
「テレビや雑誌で 見た場所へ 出かけていく 散歩は
 散歩ではない 
理想的なのは 『のんきな迷子』
 なんちゃってね」
っていうんだけど、まさに、そのとーり!
「通販生活」という季刊誌に、2年(=8回)、一回8ページという短い連載を集めたこの本だけど、いつものことながら、谷口ジローの絵は、そんな短くても、すごく濃い。
コンテンツは
第一話 エジソン電球
第二話 品川の雪駄
第三話 古絵本
第四話 ヒッピー祭り
第五話 真夜中のゴーヤ
第六話 犬と軟球
第七話 ハーモニカ横町
第八話 目白のかき餅
これに「散歩ものの原作作業 あとがきにかえて」と、各話の解説になってる「原作うらばなし」がついている。
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新さん

2011-01-15 19:23:22 | マンガ
泉昌之 平成16年 新潮文庫版
もうひとつ、泉昌之つながりで。
「新さん」は、この文庫が出たとき初めて店頭で見たんだけど、思わず買っちゃった。
期待を裏切らず面白かった、泉昌之らしさあるし。
新さんこと呉竹新(フルネーム=くれたけ しん)は、真っ直ぐな性格で、エピソードに事欠かなくて、酒の席での話題の中心に、本人がいてもいなくても、なる男なんだけど。
居酒屋に入って、「ビールください」って言ったら「ビールは銘柄どれにしますか」って聞かれて、「お酒ください」って言ったら「お酒は何にしましょうか」って聞かれて、お酒出てきたときに「おちょこ好きなの選んでください」って言われたとこで、「何から何まで客に選択させんなよ!料理みんなうまいんだから、肴にあうと思う酒を黙って出してくれ!」ってキレちゃう、そんな性格。
それって結構おかしいんだけど、本人は「オレってわりかしシビレル奴かもね」なんて渋く思ってるし、そういうのを、いいなあって支持する知り合いもいっぱいいる。
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