ちくま新書の”現代語訳般若心経”は、ベストセラーにもなったから、読まれた方も多いだろう。
平易な語り口で、挿絵付きで、読みやすく書かれていると思う。科学の薀蓄が織り交ぜられているのもいい。
写真も厳選されているし、最後の、”ひらがなの般若心経"や、江戸時代に使われたという”絵心経”も楽しい。
内容は、般若心経の解説であり、決してやさしくはないが、ひじょうに丁寧に説明されている。
六波羅蜜寺の名の由来である、六波羅蜜は、6つの波羅蜜多(パーラミター)を言い、般若波羅蜜多を実現してこそ、多の五種の波羅蜜多(布施、持戒、忍にく、精進、禅定)もきちんと正しく行われるという。逆に、それぞれの波羅蜜多を行ずることで、般若に近づくことができる。平安時代に、般若心経がいかに、重要な思想であったかがわかる。
ちなみに、この般若は、バーリ語のパンニャーから来ており、般若のお面とは全然関係ない。理知的な『知』ではなく、体験的な『知』を言う。『知』と訳すと、前者の知と混同されることを恐れ、そのまま般若と音訳したのだそうだ。
うーん、決して易しくはないかな?
何度か読み返したい本だ。
平易な語り口で、挿絵付きで、読みやすく書かれていると思う。科学の薀蓄が織り交ぜられているのもいい。
写真も厳選されているし、最後の、”ひらがなの般若心経"や、江戸時代に使われたという”絵心経”も楽しい。
内容は、般若心経の解説であり、決してやさしくはないが、ひじょうに丁寧に説明されている。
六波羅蜜寺の名の由来である、六波羅蜜は、6つの波羅蜜多(パーラミター)を言い、般若波羅蜜多を実現してこそ、多の五種の波羅蜜多(布施、持戒、忍にく、精進、禅定)もきちんと正しく行われるという。逆に、それぞれの波羅蜜多を行ずることで、般若に近づくことができる。平安時代に、般若心経がいかに、重要な思想であったかがわかる。
ちなみに、この般若は、バーリ語のパンニャーから来ており、般若のお面とは全然関係ない。理知的な『知』ではなく、体験的な『知』を言う。『知』と訳すと、前者の知と混同されることを恐れ、そのまま般若と音訳したのだそうだ。
うーん、決して易しくはないかな?
何度か読み返したい本だ。