かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

知っておきたい日本の仏教

2007年01月24日 | Books
最近、仏教の入門本に凝っているのだが、知っておきたい日本の仏教(角川文庫)も、その内の一冊。
仏教のイロハを、宗派、仏像、儀式、行事、仏具等、様々な切り口で、わかりやすく説明してくれる。

告別式などのお焼香で、抹香を何回くべたらいいかわからなかったのだが、宗派によって違うことがわかったので、あまり真剣に悩む必要はなさそうだ。

これは、ご存知の方も多いと思うが、読経の時の木魚は、元は、時を知らせる楽器だった。確かに、アジア大陸の国々の僧院では、時を告げる楽器に、魚のデザインのものが多い。これは、魚が昼も夜も目を開いて、きちんとした姿勢で泳ぎ続けているとの考えにもとづくものであったという。修行僧も、この魚をかたどる木魚にならって、日夜お勤めに励むべきだとされた。

お彼岸ということばは、昨日触れた『パーラミター』が語源で、『パーラミター』が、『到彼岸=とうひがん』と訳され、さらに『彼岸』となった。ちなみに、『到彼岸』は、仏の世界にいたることを表す。『彼岸』の慣習自体は、日本独特の祖先供養だったが、その行事が、仏教と結びついて、『彼岸』になったと考えられる。

インドで生まれた仏教が、日本に到る過程で、様々な文化と交じり合い、また新たな考え方が加わり、様々に変遷する様は、本当に興味深い。
コメント
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