かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

日本の歴史8 戦国の活力

2012年09月09日 | Books
今日も、ゴルフだったがピリッとせず。天気のせいにはしたくないが、32度で、暑さとの戦いだったとしておこう。吹く風が、秋らしくなってきたんだけどね。



戦国時代の話は、ドラマや、小説など、いろんなところで、接する機会があるから、何となく擦り込まれて、皆それぞれの戦国大名に対するイメージを持っているだろう。

特に、信長、秀吉、家康が、最も有名な3人ということになろう。

そもそも戦国時代はいつからかということ自体議論がある。応仁の乱からという考え方もあるが、1493年の将軍交代制からという考え方が主流という。どこで終わったかというのは、もっと議論があり、信長が将軍を追放した1590年、秀吉が、北条氏を滅ぼした1590年、大坂夏の陣の1615年という説まであるという。つまり、室町時代の後半、群雄割拠の時代になり、完全に江戸幕府が日本を統一できたのは、大阪夏の陣となる。何と200年近く!も、ごちゃごちゃな時代であったということになる。

一向一揆との関係も面白い。室町幕府への不満から、一向一揆が頻発したが、応仁の乱が激しさと増すと同時に、一向一揆は収束したという。つまり、戦国大名の戦いは、一向一揆に加わっていた民が、各戦国大名の下に集結し、戦いに加わっていたと考えられるのだ。

本書は、時の流れに沿って、戦国大名を次々登場させ、その主な功績と、特徴を浮彫にしている。
面白いのは、信長までは、それまで勝ったり負けたりしていた大名の一人ととらえており、秀吉と、家康を、その後の時代を作った人物と捉えていることだ。
確かに、信長は、まだ統一途上だったから、国づくりまでたどり着いていなかったという見方もできる。

当時は、統一した幕府というものが実体を失っていたため、正史は存在しない。そんな中、詳しい日記をつけてる人がいて、その記述が、当時の様子を探る重要な手がかりになるという。
それを見ると、談合と、打ち上げの飲み会の連続だった様子も浮彫になる。今と変わらない?

江戸時代も、目前になり、ずいぶん身近な時代になってきた。
コメント
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