Bob Dylanが、新しいアルバムを出した。35枚目。Dylanも、デビューアルバムを出したのが1962年だから、彼も、デビュー50周年。1962年って、何て年だったんだ!御年71歳!
いきなり、あのしゃがれ声。しかもしゃがれ度がひどく?なっている。すごんでいるのか?BB King化していくのか?
歌詞を聴いてまたびっくり。このおっさん何歳なんだ?
さっぱり丸くなってない。余ったるいラブソングの後に、過激な陰惨な歌。
テンペストは、タイタニックの沈没を題材にしているが、これでもかこれでもかと、うなるような歌声が、リスナーにたたみかける。
ラストソングは、JLに捧げている。何故今?JLの曲の歌詞も勝手に使ってるし。
それにしても、ラストソングで、Roll on John と、かつての盟友に向け、歌い続ける。最後に、しんみりした気分にもなった。
ちょい悪親父を通り越した、枯れることを知らない極悪親父?自分の語りたい言葉を、弾丸ようのように、発し続ける。
写真は、付録のノート。見開きの左側の各頁に、Dylanが表紙を飾った様々な国の雑誌の表紙が載っている。日本は、”ヤングギター”。1976年4月とあるから、まだ初来日前。Hard Rain の頃か。
中山ラビと、泉谷しげるの対談が特集。今の泉谷を、当時想像できただろうか?中山ラビは、忘却の彼方だし。そういえば、Dylanの歌、歌ってたっけ。
話がそれたが、残念なのは、付録の歌詞が日本語のみであること。
と思ったら、最後に、『英詞は、アーティスト(Dylan*筆者注)側の要請により割愛させていただきます。御了承ください。』とあった。
どこまで勝手なやつなんだ、Dylan!。
そういえば、前回の来日の時も、ちっちゃな会場ばかりで、チケット入手できなかったし!