今日は、上野の西洋美術館で開催中のルーベンス展へ行ってきた。
この手の展覧会は、あまり行かないのだが、この夏、ルーベンスの家まで行って来ていながら、この展覧会に行かないわけにはいかない。
入口の4K映像で、ルーベンスの最高傑作を見た後、展覧会会場に入る仕組みなのだが、大作揃いにも関わらず、相対誤差？
あの本物を見てしまうと。
先日読んだオランダ・ベルギー絵画紀行によると、ルーベンスのアトリエは、工房のようになっていて、ルーベンスが受注した後、実際の絵は、弟子たちが描いた。
厳しく指導していたそうだが。
多くの作品があるので、希少価値は、少ないが、当時の最高技術の絵画が揃っている。
本店は、周辺画家の絵や、ルーベンスがイタリアでの修行時代に描いたデッサンなども展示されていて、まさに北斎的な絵描きの虫だったことがわかる。だからこそ、多量の受注が舞い込み、多くの絵が残された。
構図がダイナミックで、各々の人物像は、イタリア修行時代に身につけた表現力を目いっぱい活かしている。デフォルメとリアルが、うまく調和しているとでも言おうか。
バロック絵画に興味のある方は是非。
