今日は、本当に久しぶりの吉祥寺。
White Albumに関する藤本国彦さんと朝日順子さんの対談。
お二人の対談は、3回目だが、その知識と、洞察力にいつも感嘆させられる。
間違いなくご当地イギリスより、深い議論が展開されているのではないか。
会場は、MOJO CAFEで、この手のイベントや、ミニコンサートをやっているらしい。
対談は、主に今回出たWhite Albumの、一番高いバージョンに付いているセッションズの新音源の話。
私も、発売と同時にゲットしたのだが、まだ、聞けてなくて、ネタバレになってしまったが。
ポールのレットイットビー、ブルースバージョンやら、ホワイルのクラプトン別テイクやら、存在すら知られていなかった音源が、てんこ盛り。
ホワイルのベースが、ジョンではとジャイルスは言っているそうだが、ポールと断言したり、マザーネイチャーズの歌詞が、インドで作られた部分と、帰国してから作られた部分と、はっきりわかる話とか、深すぎる。
ジュリアの歌詞はに、ドノバンが提供した部分があるとか。
特別ゲストに、川原伸司さんが来ていて、より生の情報も。
アビーロードスタジオに、8トラックの導入が、遅れたのは、機械はあったのだが、EMIが、王室御用達的な会社で、使用前のテストに時間を要していたのだという。
ミュージシャンと、プロデューサーの関係についても、興味深い話をたくさん聞かせていただけた。
マサーマイディアは、弾き語りが難しく、ポールもライブでやらないが、川原さんは、毎朝弾いて、とうじつの調子を確認するのだそうだ。
イギリスでは、ちょっとでも演奏したらテイクとして、残すが、日米では数えず、すぐに消してしまうそうだ。
ビートルズの音源に、やたらにテイクが多いのは、この事情がある。
本当に勉強になるし、ビートルズ探求の世界の奥深さを、またまた思い知った。