かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

日本人は、なぜ世界で勝てないのか

2018年12月07日 | Sports

今日は、丸ノ内で、講演会。

その前に、KITTEで、ツリー見学?
どの色がお好き?











凄いリムジン。
ただでさえ、目立つのに。



ということで?講演会のお題は、「日本人は、なぜ世界で勝てないのか」。

高校の5年先輩の話だが、大卒後、出版社に勤めたが、ゴルフの企画誌が好評で、その後、ゴルフ場作りのプロに転身されたという。
そんなキャリアの人が日本にいらしたとは、知らなかった。
世界中の評判の高いゴルフ場を周り、アメリカの著名なゴルフ場設計者の弟子になり、日本に40ものゴルフ場を作ったという。
その後、ゴルフ場のマネージメントも行い、今は、ゴルフ場を2つ有する。

世界に通用する日本人ゴルファーがどれだけいるのか。
今は、松山ぐらい。
かつては青木。
ジャンボは結局勝てなかった。
1990年のシカゴ、メダイナでのUSオープンを見る機会があったが、日本人は3日目に進めれば御の字という感じだった。

その理由は、まず、当たり前だが、体力にあるという。
あまりにも、日本人ゴルファーの体格は、貧弱。
倉本あたりまでは、身長が低くても、体力作りに熱心だった時代もあったが、現在は当時ほどのハングリー精神がない。
青木と同行することが多かったというが、その体力作り、フォーム作りは、常人の理解を超えるほど凄まじいものだったという。

そして、日本のゴルフ場のが2グリーン制であったこと。これにより、攻め方が甘くてもスコアメイクができてしまう。
2グリーン制は、日本の気候だと芝が枯れてしまうため、夏用、冬用にグリーンを分けることから始まった。
ゴルフは、本来先に行くほど精度が求められるのだが、2グリーン制ではそれが求められない。
一方難易度を高めるため、フェアウェイを思いっきり狭くしたりする。
海外の途中までダイナミックで、かつ後半で精度を要するコースとは、真逆の設計になっている。

ツアーの仕組みにも問題がある。
日本のツアーは、スポンサーから広告代理店がまるまる請負うので、経済合理性が優先する。
海外では、あくまでもいいツアーにするという精神でやるので、さまざまな面で豪華さが優先し、観客・選手のモチベーションもあがる。
アメリカツアーが習志野でおこなれれるが、これは、米ツアーの日本のスポンサー探しが目的という。

多数の薀蓄も伺った。
セントアンドリュースがゴルフの発祥であることはよく知られているが、そこに現在のゴルフの原点がたくさん隠されている。

・かつては、ティグラウンドがなく、グリーンの上がったところから、砂でティーを作り次のホールの第一打を打っていたという。その後、グリーンが痛むからという理由で、ティグラウンドから打つようになったが、基本、グリーンとティグランドは近くあるべきということになる。
・元々、羊追いが暇つぶしに棒で石を転がしていたところから発祥しているが、グリーンの穴は、元々うさぎの穴が原点という。
・バンカーは、風の強い地区で、羊が風よけに掘った穴が原点という。だから、顎が元々深い。
・6インチリプレースルールは元々なかったが、夫人が洗濯物を野原に並べて干していたそうで、そこにボールがいってしまった場合の救済から、6インチリプレースが始まったという。仕事をしているご夫人から逃げるためにクラブハウスが女人禁制になっているコースもまだ多い。
・かつては、ボールは高価で、OBは、そのままDEADで退場になっていたが、それではかわいそうということで、OBルールで救済することが始まりという。ペナルティではなく、ゲームを続けられるための救済だったのだ。

配られたコース設計の聖典、マッケンジーの13か条が配布されたので、載せておく。
よくわかる。
1、コースは9ホールずつの2つのグループで構成されていること
2、2回のフルショットでグリーンに届くホールが大部分であり、その他2、3の短いパー4のホールと少なくとも4つのパー3があること
3、グリーンからティまではすぐにいけるよう近い方がよく、必要に応じて将来ホールを延長できるよう柔軟に設計すること
4、グリーンやフェアウェイは十分なアンジュレーションがあることが望ましいが、急激な勾配はあってはならない
5、すべてのホールがそれぞれ異なる特徴を持っていること
6、グリーンをとらえるショットが極力ブラインドにならないこと
7、美しい景観を持ち、人工的に造られた物も自然に溶け込んでいること
8、豪快なティーショットの見せ場もあるが、非力なプレーヤーにも別の選択肢が用意されていること
9、多種多様なショットを繰り出さなければ攻略できないほど、変化に富むコースであること
10、ボールを探す面唐ニ苛立ちをなくすこと
11、優れたプレーヤーにとっても刺激を受け続け、絶えず技術の向上に挑戦したくなるほど球趣のつきないコースであること
12、ハンディキャップが多い人や初心者にも楽しめるような面白さがあること
13、季節を問わずコースが良好なコンディションを保っていること


コメント
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