かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

神と仏の明治維新

2018年12月12日 | Books
今日も寒い。
週末、2日ともゴルフだが、大丈夫だろうか。



本書は、書店で見つけたが、なかなかいい本。
先日訪れた、戸隠神社が取り上げられていなかったのは、ちょっと寂しかったが、神仏分離の実態を実例を挙げることにより浮き彫りにした。
非常識な蛮行も多く、黒歴史的な話でもあり、あまりこれまで取り上げられて来なかったもしれない。

まずは、やはり当時の明治維新のインパクトの混乱の中、単なる神仏分離の話が、廃仏毀釈となり、国の命令として、寺院、仏像に対する蛮行が行われた。
その中で、貴重な国宝が多く失われた。太宰府天満宮には、菅原道真直筆の法華経が祀られていたのだが、燃やされたという。
江戸時代、寺院と、神社はほとんど一体化していたため。神仏分離のためには、かなりの無理があったのだが、それが、数年間の短期間の間に、無秩序に全国的に行われた。
そのパターンも様々で、交渉の結果蛮行が避けられたケースもある。
明治維新は、最低限の内戦で、革命が成立したと高く評価されているが、かなり乱暴な面も大きかった。寛永寺が幕府側、増上寺が新政府側となって戦ったそうだが、増上寺が徳川家の菩提寺だったのだから、恐ろしい。

訪れた寺院や、神社の話題がほとんどだが、そんな歴史も知らずに参拝していたケースも多い。
今まさに神社、寺院めぐりブームだが、こういった歴史も同時に学んで行きたい。

コメント
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