かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

歪められた日本史

2022年07月08日 | Books
安倍元首相が亡くなられた。
最初聴いた時は、えっと思ったが、まさか亡くなられるとは。
SPは何をしていたのか。
正直、首相になった時は、期待したが、その後、政権投げだし2回で勘弁してという感じだった。
ただ、当初の志は、間違っていなかったのだと思う。
ご冥福をお祈りする。



ニュースを聴いたのは、アウトレットで買い物中だった。
こんなことになるとは思わず。



梅園の焼きそばを普通にいただいていたら、心肺停止というニュースが流れて。



本書は、本屋で見つけてゲット。
いかがな内容か、疑問もあったのだが、いろんなタイプの本を読んでみないと。

面白かった。
著者は、1946年生まれて、編集者から論壇デビューした方という。
まさに戦後教育を直に受けた世代になるが、常に批判的な目で世の中を見ていたのだろう。

私の両親世代は、戦争で、ひどい目に遭った世代で、戦後教育、特にアメリカを是とした教育に、完全に(言い方は悪いが)丸めこまれている。
そこに左翼がかった教育が入っているから、ますますたちが悪い。

我々世代は、その学生運動が、沈静化した後の世代で、比較的フラットに世の中を見て来た世代と言える。
すると、まず目立つのが、旧共産圏のひどさ。
そして、韓国の訳のわからない日本に対する敵意。
アメリカなしで生きていけない日本だが、アメリカも数多くの過ちを繰り返してきた(これは、やり過ぎたケースとやるべき時にやらなかったケースがあるのだが)。

その辺、本書は、よく突いている。
もちろん議論があるところを、断定的に述べているところはどうかと思うが(金印は偽物、邪馬台国は嘘等→もちろんその可能性もあるのだが)、アメリカに追従し過ぎてきた政治、そこへの反発から左がかった歪められた教育体制をよく指摘している。
中国がプロパガンダ、韓国がファンタジーの中に生きていて、議論にならないというのは、まさにその通り。
福沢諭吉は、そのような国とは関わるなと言い続けたという。
古代史から江戸に続く政変、内乱も、ほとんどが、大陸や、朝鮮半島との関係と関わっている。
確かにそうだ。

そして、その海外との関係を絶った平安時代に大和文化が栄え、江戸時代に元禄文化が栄えた。
自信過剰になってはいけないが、もっと自国に誇りを持つべきというのは同感だ。
愛国心というと、軍事を使い、自分のやりたいことを推し進めるイメージが出てしまうが、自国を嘆かない、自分の国に誇りを持つという意味での愛国心は、もっと持ってよい。
その上で、向上心を持って地道に努力を続ける。
その辺、選挙戦で、もっと議論して欲しいのだが、議論になるとややこしそうなところを避ける選挙。
この辺から、直していかなければいけないのか。

安倍元首相は、最初は、それをやろうとしていたのだが、力及ばずだったような気がする。
ウクライナの件もあるし、これから、またその方向に指導力を発揮できたのかもしれないと思うと、残念でならない。
コメント
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