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藤本国彦さんの対談シリーズ。
7/23に開催されていたが、都合がつかず、アーカイブで視聴。
今までの対談とは、かなり趣の違う対談で、違った意味で面白かった。
前半のゲストは、藤田朋子さん。
女優兼歌手で、ビートルズファンであることは知っていたが、これほど、熱烈ファンであるとは知らなかった。
まずは、”GET BACK"の話。
独特の視点から、凄い熱量で語ってくれた。
一番は、ジョージが一旦やめて戻ってくるところの残された3人の表情。
女優だけあって、カメラの被写体になっている時の気持ちがわかるという。
ルーフトップで、ジョンの心配をしながら歌うポールも。
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昔から、ちょっと古いものが好きだったというが、Long Tall Sallyのピクチャーレコードを買ったのがきっかけでマニアックな世界に飛び込み、なんとブッチャーレコードのモノ盤とステレオ盤、両方持っているとのこと。
1970年代の後半から聞き始めたが、オリジナル盤ではなくブートばっかり聞いていたという変わり種。
アンソロジーが出て、やっとつながったという(この辺は私と同じ)。
最初、友達とのかぶりを避けるためジョージファンになろうとしたが、だめで、ポールの熱烈ファンとなり、今も続いている。
ロックショーのDVDをオペラグラスで見るという。
ピートにインタビューしたことがあり、ジョンを誉める発言があったが、ポールについては、触れず。
たぶんポールとは合わなかった。
今でも当時の傷を引きづっている。
ミーハーだけどマニアックな女性を初めて見たような気がする。
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後半は、ビートリストという、テーマ毎にビートルズのプレイリストを作っているMihowellさんが、加わり、3人トークになった。
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3人トークになるはずだったが、Mihowellさんのマニアック度、情熱度も高く、実質2人の女子トーク。
藤田さんは、ポールの公演で、声を張り上げすぎて、声を失い、翌日の仕事(食レポ)に支障を来したことがあるという。
女性がコンサートで失神することがあるが、これは、男性よりも、女性の方が血圧が低く、空気が身体に行き渡らなくなることが原因とのMihowellさんの弁。
そいういうこともあるかな。
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藤田さんは、ポールへの取材時に、ハグを断ったという黒歴史がある。
当時は、そういう時代だったという。
それでも、地位を利用して、ポールに単独インタビューしたと大バッシングを受け、ずいぶん長く続いたとのこと。
1990年頃は、そういうアイドルだった。
大学時代のレポートでは、今のポールは以前のポールを同じかというテーマだったという。
変わったとしても、変わっていなかったとしても、すばらしい曲を作り続けているのだから、すばらしいという結論とした。
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ビートルズの各時代の写真を見ながら、男性と女性の視点の違いを議論。
確かに女性2人の視点は、我々とかなり異なる感じ。
藤本さんも、びっくりするやら、たじたじになるやら。
1990年、おはようナイスデイという番組の取材で、ポールとの単独インタビューを果たしたが、30分と、比較的長い取材時間があり、準備された質問が早く終わったので、自分の質問もしたという。
日頃何をしているかという質問に対しては、起きて、食べて、寝るとの答え。
井上陽水?
裏庭に行って、道を作るという答えも。
大きな庭を作っていたのだろうか。
まだ、リンダが健在の頃だ。
とにかく、グレイの瞳の素敵なポールだったという。
感動で、泣いているところに、Big Girl Don’t Cryと声をかけてもらったとのこと。
話のヴォリュームも、熱量も圧倒的で、書きれないが、ミーハー兼マニアックなお二人の(藤本さんの出番ほとんどなし)、楽しいトークだった。