かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

ジョージ・マーティンとレッド・ストライプス そして ビートルズを語る

2022年09月07日 | The Beatles

 
今日は、川原伸司さんと杉真理さんと藤田国彦さんのトークイベント。
凄い組み合わせ。
川原さんと、杉さんは、業界に入って45周年。
正確に言うと、川原さんの方がちょっと早いが、姉弟コンビというか、共同製作者というか。
ビートルズつながり、大瀧詠一つながりもあり、あっという間の2時間だった。
ストリーミングで見てた人も十分楽しめただろう。
会場の特典としては、ナイアガラ時代のハワイ旅行の写真集(杉さんのサイン入り)や、以前紹介した川原さんの著書へのサイン会など。
こちらも良かった。



話の方は、川原さんの著書に載っているのは、1/4ぐらいで、知らなかった話ばかり。
藤本さんが、川原さんの話をまとめたそうだが、3/4は、カットしたという。
第二弾が待たれる。
杉さんは、歌手への提供曲数百曲から、120曲を厳選して、CD6枚組を出すそうだ。
なかなか勇敢。
曲毎に本人の説明がつくそうなので、読み物としての価値の方が大きいかもしれない。
値段次第?



初めての録音に臨む杉さん。
今から考えると、まだ何も知らなかったのに、妙に自信家だったと本人弁?
川原さんと、杉さんの出会いは、既にビクターで仕事をしていた川原さんが主宰していた、池袋のビッグボックスでのオーディションに、杉さんが、バンドを引き連れて出場したこと。
一人フォークが流行っていた時に、このようなバンドが好きだったという。
バックコーラス3人も。
杉さんは、その後デビューするのだが、川原さんが、両親に挨拶に行き、大学は卒業させるからと約束したという。
結局8年いて、卒業できなかった。
竹内さんも、中退=高卒かな?
その頃、川原さんは、自ら製作も行っており、かなりマニアックな曲ばかりで、まだ発表していないという。
ナイアガラトライアングル2の制作が始まり、竹内まりやもいたが、B面のThis Boyを知らなかったという。
当時は、レコードを全部変え揃えるのは、難しかった。



川原の家での二人。
今回のトークイベントの宣伝にも使われた。



初アルバムのレッドストライプスは、ビクター2スタで作ったが、川原さんが、制作にも、宣伝にも、予算をかなり使ったが、成果は、上がらなかった。
豪華なバックコーラス隊?
杉さんは、循環コードが嫌いという信念を持っていて、一度作らされ、評価された曲の、シングル化を断ったのだという。
その後、だんだん考えも変わっていった。



手前の外人は、エルザという女性で、1957年生まれの日本育ちで、日本語ペラペラだったとこと。



初めてのスタジオ収録の割には、おどおどしていない?



杉さんは、とても楽しいレコーディングだったと記憶している。
当時、長渕剛も制作中で、その後、ピンクレディーや、サザンの制作にかかる。



録音の合間で、ミキシングも。



当時は、16ch。
録音から、制作まで一通り経験したという。



制作会議?



レコードのカッティングも経験。



読売新聞と麻雀で、負けて、記事にしてもらうはずだったが、杉さんが、小三元で、大勝して、チャンスを逸す。
当時のメンバーから、青山順、竹内まりやなどが、育っていった。

イエローサブマリン音頭は、最初竹内まりやでトライしたが、どうしても、歌えず、金沢明子になった。
Let’s Twist Againという曲が、イメージのベースだった。

大滝さんとは、とあるパーティとあったが、シャイな人とのこと。
トライアングルで、川原さんがデビューしそうになったが、上司に止められた。
大瀧さんの下に、佐野元春・伊東銀次vs 川原伸司・杉真理というような人間関係だった。
A面で恋をしてを杉さんが聴いて、”なかなかいいですね”と言って、大瀧氏が激怒し、なかなかいいですね事件として語り継がれたという。
ただ、チャーミングな人で、13年間、毎週、勉強会をやっていたのだという。
譜面は、だめで、勘と経験でやるのは、ビートルズと同じ。
共作重視というのも、ビートルズと同じ。
杉さんは、さる音楽会で、ジョージマーチンと共に審査員をやったことがあり、そのウィットに感心したそうだ。

プロデューサーの重要な仕事の一つに、ビジネスと製作者の間に立つ(仕切り屋)ということがあるという。
例えば、ポールが007のテーマ曲の依頼を受けた時、曲作りまでと思っていたのだが、全て作ってしまった時に、ジョージマーチンは、映画会社に飲ませたのだという。
映画会社は、他の007同様、女性歌手に歌わせたかったのだそうだ。
残念ながら、今は、9割が、ビジネス側の意見に迎合してしまうという。

川原、大瀧、杉で作った曲があるといい、世に出したいという。
その企画をNHKに持っていったら、大瀧さんが、絡んでいる証拠を求められ、なかったので、却下されたそうだ。
まだ、この夢は捨てていない。



まだまだ面白い話がたくさんあったのだが、この程度で。
最後の記念撮影。
楽しかったし、かなりディープな話が聞けた。
それにしても、川原さんは酒豪。
前半後半で、ワイン1本は開けただろう。
その間、杉さんは、グラス1~2杯。



これが謎の写真集。
ナイアガラトライアングル2の40周年記念バージョン発売にちなんだいろんなイベントの記録。
特に、ラジオ出演の時の、ダイアログが面白い。
そして、マウイ島への、キャンペーン旅行?の写真。
杉さんのサイン付。
これも、宝物。
コメント
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