昨夜の懇親会は、無事終了。
15年以上の時を経て、かつての同僚とお会いできた。
帰りの電車も大きな遅れはなかった。
本書は、7月に出たばかり。
あまりの厚さに、若干ひるんだものの、一応完読。
後書きによると、書くのに6年かかったという。
労作だ。
各豪族をテーマにした書は、時々読んでいたが、単独では取り上げられない豪族も含め、名の知れた豪族は、網羅されているような印象。
当時の本を徹底的につぶして、各豪族の痕跡を、わかりやすくたどったという感じだろう。
豪族の性格によって、中央、地方、渡来系などに区分。
豪族も、名前を変えていくから、そのトレースを行うだけでもたいへんだ。
その労に脱帽。
もちろん、このような取り組みは、従来もなされており、その成果を引用しながらの書になっている。
それにしても、古代の豪族たちの氏へのこだわりは、相当なもので、氏によって、その出自、位の上下が左右されていった。
そもとも、氏姓(うじかばね)といわれるが、姓は政権から与えられた位のようなもの。
それに対し、氏は、豪族のファミリーネームのようなもので、政権との結びつきの有無は関係は、ない。
ただし、血縁団体とも言い難いケースもあるというから、少しややこしい。
隼人、蝦夷など、政権に服属していない豪族については、氏と呼ばない。
豪族と氏族の違いは、氏族は、大和朝廷を構成している豪族のことを主にいうとのことで、大和朝廷と距離を反映して使い分けられている。
書以外にその実態に迫ろうとすると、古墳や、その副葬品がまず挙げられる。
その分野でも新たな発見が続いていることは、よく知られる。
そして、メインの書になるが、記紀以外にも様々な記録が残されており、特に、朝廷と距離のある豪族については、記紀以外にしか記録が残されていないケースもある。
従って、古代の豪族の盛衰を追いかけていくと、古代史の流れがより、細かくわかるという。
確かに、本書で、あまり聞いたことのない豪族にまつわる話が、古代史の重要な出来事にかかわっていたりする。
古代史マニア向けだが、辞書代わりにも、読み物にも使える有意な書。
15年以上の時を経て、かつての同僚とお会いできた。
帰りの電車も大きな遅れはなかった。
本書は、7月に出たばかり。
あまりの厚さに、若干ひるんだものの、一応完読。
後書きによると、書くのに6年かかったという。
労作だ。
各豪族をテーマにした書は、時々読んでいたが、単独では取り上げられない豪族も含め、名の知れた豪族は、網羅されているような印象。
当時の本を徹底的につぶして、各豪族の痕跡を、わかりやすくたどったという感じだろう。
豪族の性格によって、中央、地方、渡来系などに区分。
豪族も、名前を変えていくから、そのトレースを行うだけでもたいへんだ。
その労に脱帽。
もちろん、このような取り組みは、従来もなされており、その成果を引用しながらの書になっている。
それにしても、古代の豪族たちの氏へのこだわりは、相当なもので、氏によって、その出自、位の上下が左右されていった。
そもとも、氏姓(うじかばね)といわれるが、姓は政権から与えられた位のようなもの。
それに対し、氏は、豪族のファミリーネームのようなもので、政権との結びつきの有無は関係は、ない。
ただし、血縁団体とも言い難いケースもあるというから、少しややこしい。
隼人、蝦夷など、政権に服属していない豪族については、氏と呼ばない。
豪族と氏族の違いは、氏族は、大和朝廷を構成している豪族のことを主にいうとのことで、大和朝廷と距離を反映して使い分けられている。
書以外にその実態に迫ろうとすると、古墳や、その副葬品がまず挙げられる。
その分野でも新たな発見が続いていることは、よく知られる。
そして、メインの書になるが、記紀以外にも様々な記録が残されており、特に、朝廷と距離のある豪族については、記紀以外にしか記録が残されていないケースもある。
従って、古代の豪族の盛衰を追いかけていくと、古代史の流れがより、細かくわかるという。
確かに、本書で、あまり聞いたことのない豪族にまつわる話が、古代史の重要な出来事にかかわっていたりする。
古代史マニア向けだが、辞書代わりにも、読み物にも使える有意な書。