今日は、横須賀市民講座4回め。
Help! から、Rubber Soulまで、来た。
まだ、ライブ活動をやっていた時期だが、テクニックは、どんどん高度になっていく。
and THE BEATLESの第4弾が出た。
あまりにもマニアックで、続くのかと思っていたが、4冊目ということで、そこそこ売れているのだろう。
いつもお世話になっている藤本さんの責任編集。
今回のリボルバーのスーパーデラックス版発売に便乗した特集本が、かなり出ているが、よくもまぁ、いろいろネタがあるものだと感心してしまう。
本書などその典型で、執筆者も少しかぶるのだが、切り口を変えて、ダブり感を感じさせない。
冒頭は、日本で発売されたリボルバー関連版のカラーグラビアだが、空いた口がふさがらない。
これまで出た数もさることながら、それを、こつこつ集め続けて56年?
私は、その内5~6枚持っていると思うだが、基本的に同じものだから、それを複数枚持っているだけで変だ。
全曲解説こそ、重複感があるはずなのだが、ここは和久井さんが、ほとんど勝手に解説している。
よく知らない人は、書いてあることの半分もわからないだろう。
私すら、1割ぐらいわからない。
朝日さんの翻訳は、例のジョンのキリスト教発言が含まれるインタビュー記事。
全15頁の内の3行だけが、しばらく経ってから、切り取られ、一人歩きして、大騒ぎになった。
これまで、全部を読んだことがなかったので、今さらながら、マスコミの責任を思う。
当時の4人の生の声を収録した本インタビューは貴重なものだ。
ジャケットデザインをフォアマンに依頼する経緯の寄稿では、アルバムタイトルが決まる経緯についてが面白かった。
我々世代は、日本公演の時、警官が携帯していたリボルバーからアルバムタイトルが決まったなどと当初聴いていたが、検討違いも甚だしい。
最初は、アブラカタブラが候補だったが、既に同名タイトルのアルバムがありボツ。
ストーンズのAftermathのmathを、Geograghyに変えたタイトルが候補になったという。
その後もいろんなタイトルが候補になり、Magic Circleが有力になり、このタイトルから、フリーマンの最初のデザインが、考案されたのではという。
いまいちだったので、フォアマンにお鉢が回ってきた。
そして、音源を聴き、特にTomorrow Never Knowsの曲から、このジャケットを考案したという。
音楽と美術、両方に精通したアーティストでないと不可能だったろう。
リボルバーの革新性、使用楽器。PVについての論説もコンパクトだが面白い。
まだまだ深堀する余地があったのだ。
ビートルズとインディアの記事は、最近明らかになっていた経緯について、踏まえていない部分もあるか。
イエサブ音頭をポールが認めたという川原さんの記事を読んで、確かに、ポールのコンサートの前座に流れていたような気がしてきた(定かではないが)。
Revolver記念盤については、まだ聞けていないので、何とも言えない。
この前個展にも行った牧野さんの1頁漫画は、牧野さん独特のセンスが。
大村さんの、警視庁秘蔵映像についての記事は、ホットな話題でもあり、面白い。
完全版の公開はないのか。
当時の報道についての記事も、今もてはやされているRevolverが、当時、評価が極端に分かれたことがわかり、興味深い。
同じく野咲さんの、映画、Eight Days A Weekに使われた来日時の映像の分析で、面白い。
最後が、藤本さん肝いりの企画で、Revolver制作にかかわったスタッフがかかわったアルバム100枚。
マニアック、ここまで至りという感じだが、結構新たな発見がある。
プロデューサーまでいちいちチェックしてアルバムは聞かないから、普通は気づかない。
カバー曲の紹介コーナーもあるが、全く知らないカバーも多い。
ということで、The Beatles、Revolverに興味のある人に、重複を心配せずに、お勧めできる。