かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

REVOLVER SUPER DELUXE EDITION

2022年12月28日 | The Beatles


今日は、年末恒例の伊豆にいる。
いい天気だが、鎌倉殿関係縁の地も回ったし、溜まったCD、DVDをまとめて視聴。
昼は、いつもの蕎麦屋だけど、暖簾は、正月仕様?



まずは、結構前にゲットしていたREVOLVER SUPER DELUXE EDITION。
ABBEY ROAD の次は、PLEASE PLEASE MEに戻ることも考えられたが、ほぼ一発録りだったので、まずは、凝りまくりのREVOLVER になった。
もっともな選択だろう。
つぎは、RUBBER SOULで決まりか?



CD5枚組の豪華版。

1枚目は、ステレオバージョンの新リマスター。
前作と比べていないが、評判は、すこぶるいい。
聞いてみて、自然だし、王道を行っている。
それにしても、改めて凄いアルバムだと思う。
1曲1曲の特徴が際だっていて、音作りが、凝りまくりで、かつ、メロディが美しい曲も多い。
しばらく評価が上がらなかったのは、まだ、当時、人気ポップグループとしてのビートルズを期待していたファンが、いたことと、次のサージェントがコンセプトアルバムとして、あまりにも高い評価を得てしまったことによるギャップによるものだ。

今は、当時のビートルズは、キャーキャー騒がれるポップ・グループではすでになくなっていたことがわかっているし、個々の曲の出来は、REVOLVERの方が、よく、また革新的であったという評価に変わっている。

2枚目は、モノラルバージョン。
これも、聴き比べた訳ではないが、これこそほとんど変わっていないのではないか。
そう言えば、ステレオリミックスでは、映画のGET BACKから使われた音源入出力システムMALが使われていて、その技術は、各段に向上している。

3枚めは、同時期の制作で、事前にシングル発売された、PAPER BACK WRITER と、RAIN。
曲作りは、大きく変わっていたのだが、とくに前者などは、ライブで披露宴もしており、まだ、この大きな変革に、マーケットは、気づいていなかった。
ライブでは、なかなか難しかったけど。
ベースのかっこよさが、際だつ。

4枚目と5枚目が、期待のアウトテイク集。
アンソロジープロジェクト以来、期待が期待を産みという流れが続いているが、今回も期待を裏切らない。
最初のTommorow Never Knowsから、ヤバい?
56年前に、既にぶっ飛んでいる。
Got To Get You Into My Life のブラスなしが新鮮。
ワイルドなギターが、光る。
Love You Toのアコギバージョンは、ほとんどお経?
そこに、シタールの音が加えられ、エキゾチックに。
没になったポールとのハモりバージョンも面白い。
Rainの、元のスピード版は、何遊んでるんだ?という感じで、笑ってしまう。
ADT前のジョンのダブルトラックボーカルもいい。
And Your Bird Can Sing のクスクスバージョンは、何がそんなにおかしかったのか?
でも、演奏は、続くし、カッコいい。
次のバージョンには、オリジナルには入っていないコーラスも。
I'm Only Sleepingでは、逆回転ギターの挿入場所が異なったり、Elenor Rigby では、弦楽部分の演奏法について議論してきた様子がわかる。
Yellow Submarineでは、ジョンが最初に作り出していることがわかり、びっくりだ。
この手の曲は、ポールの得意分野のはずだったのだが。
消されてしまった効果音入りバージョンも。

今我々は、完成形を知ってから、その制作過程を聴いている訳だが、その時点では、4人は、どこに向かっているのか、模索していて、何度も何度もいろんな試みを繰り返していたのだ。

収録日を見ると、日本公演のあった1966年6月のものもあり、ステレオミックス日は、既にツアーに出ていたと思われるタイミングのものもある。
4人は、立ち合っていなかったろう。
それが、日本公演中の、4人に届いたということか。

パンフも、もちろん充実で、写真、解説など、申し分ない。
ジャケット制作物語をクラウス本人が漫画化している。
まさに宝の山?
ビートルズファンは、マストアイテム。
コメント
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