CDのジャケ買いは初めてかもしれない。
このジャケは、Softlyのジャケを手掛けたヤマザキマリさんによるもの。
テルマエロマエは、映画でしか見ていないが、元々油絵、美術史を専攻されていただけあって、味わい深い。
元は、2013年にこのパッケージで出ていた。
この時点では、30周年記念盤だった。
今や、クリスマスの定番曲となったクリスマス・イブの4バージョン(オリジナル、英語、ライブ、カラオケ)と、ホワイト・クリスマスの5曲が収められている。
当時は、今更ということでゲットしなかったが、本ジャケ版が出て、ゲットしてみた。
今回加わったジャケットは、見た通りで、いかにも山下さん風にギターを握った熊さんサンタと、なぜかエレキのコードをついばんでいるカラスが描かれている。
収録曲の方だが、無理やり5曲にしたという感じではなく、それぞれ、思い入れのバージョンだった。
まずホワイト・クリスマスだが、山下さんが、多重録音でボーカルを重ねている。
凄い和音で、まさに山下ワールド。
少なくとも、10音ぐらいは重ねているか。
原曲が1956年と、そう昔でもないことも知った。
戦前からの、クラシックかと思っていた。
英語バージョンは、日本語版と重なるところと、独自のところが入り混じっているが、曲の良さがそのまま残されていて、シティポップ復活の今、世界に向けて、再リリースしたいぐらい。
If you were beside me Then I could hear angels And I'd give you rainbows, for Christmas
ライブもバージョンも、アコースティック3人の演奏で、山下さんのコンサートならではの雰囲気が伝わる。
カラオケバージョンは、たぶんオリジナルからボーカルを抜いたものと思われるが、緻密な音作りが強調され、1983年からこの高度な山下ワールドが完成していたことがわかる。
ということで、ちょっと特殊な1枚だが、このシーズンにピッタリの1枚。
午後、東京国際フォーラムでのミニ講演会に参加。
アイガモロボの開発の話だったが、ひじょうに面白かった。
そもそも、このプロジェクトのきっかけは、日本の食料危機。
アジア、アフリカの経済力が増すに伴い、日本の食料輸入が難しくなる。
一方、国産を増やそうとしても、肥料、除草剤などの輸入が困難になる。
また、地方の高齢化が進み、農業を続けること自体も難しくなっている。
それを解決するには、肥料を使わず、人手も使わない農業に転換していくことが必要。
そこで、アイガモロボットのような新技術が必要になるという。
肥料や、除草剤を使わないと、雑草処理が、一番の問題になるが、機械を使うにしても、人手が必要。
アイガモロボを使えば、勝手に日の出ている間、雑草処理をしてくれる。
ルンバの大きいのが田んぼを常時動き回っているイメージ。
雑草処理といっても、田んぼの水を濁らすことにより、水面下の稲以外に太陽光が当たらないようにすると同時に、拡散した泥が田んぼの表面を覆うことにより、雑草が発芽するのを抑える方法。
除草ではなく、抑草という用語を使っている。
ジャンボタニシのような害虫?も、雑草を根絶やしにしないため、よりおいしい雑草の根を食べるようになり、稲の根を食べることを減少させることができるという。
ジローラモさんもプロジェクトに参加。
イタリアでは、老後に、田舎で農業をやるのが、夢という。
ジローラモさんも、山形で将来農業をするとのこと。
大学、TDK、農機具メーカーのコラボ。
SDGsにもぴったりのプロジェクト。
2050年までに、25%の食料を有機化するという法律ができたそうで、その目標達成のためにも、本プロジェクトのような新技術が必要。
是非、応援したいプロジェクトだった。