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ピアノつながりでもないのだが、BILL EVANSのDVDを視聴した。
元々は、2015年に製作されたドキュメンタリー映画だが、2019年に生誕90周年を記念し封切りされ、大ヒットとなった。
本DVDは、2020年に出た。
彼の曲は、ずいぶん聞いたが、このようなドキュメンタリーは初めて見たので、たいへん面白かった。
BILL EVANSのドラッグ癖については、有名だが、一度治療により回復したものの、ふたたびはまり、それで、命を落とした。
ドラッグ禍としては、最悪の結果になったが、それでも51歳まで生き、演奏力は、衰えなかったという。
とにかく練習の虫。
そして、マイルスデイビスと出会い、メジャーになり、自分のバンドも組んで、数々名作、名演奏を残した。
しかし、その裏で、盟友ベーシストの事故死、恋人の自殺、兄の自殺など、不幸なことが節目節目で起こり、彼をドラッグに走らせたということか。
端正な容姿から、ひげもじゃスタイルになったのは、最初のドラッグ禍から抜け出した、短い幸せな期間だったが、また元に戻って行ってしまった。
競演者や、知人、親戚等の多くのインタビューがあり、その合間に、ビル自身の話や演奏が入って、構成的にも、見やすくできている。
日本語字幕は、2020年に亡くなられた行方さんということで、端的、的確。
特に共演者のビル評を聴くと、とにかく何でもできるスーパーピアニストだったことがわかる。
これからも、BILL EVANSは聞き続けられるだろうし、現役ミュージシャンの大きな目標になっていくのだろう。
ジャズファンに広くお勧めできる。