かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

昌徳宮 チャンドックン

2006年09月05日 | Korea

韓国世界遺産シリーズは、これが最終回(4日間で6つは、我ながらすごい(元々の予定は7つだった))。

昌徳宮は、ソウルに訪れた人は、かなりの確率で訪れる世界遺産。やはり、豊臣秀吉の軍にかなり焼かれてしまっているが、再建され、王宮として使用されたこともある。
景福宮の方が、本来の王宮なのだが、昌徳宮の方が何故か(一部文禄の役の戦火を免れたため?)世界遺産に指定された。

いろいろ事件があったそうで、基本的には、ガイド付きでないと入れなくなっている(どこの国にもとんでもない人はいる。水原華城でも、放火のため修復中の建物があった)。ガイドツアーの時間は決まっているので、事前に調べた方がいいが、朝一のツアー(9時半)を利用する人が多いらしい。たくさん集まると、ツアーを2グループに分けてくれる(1グループ150人ぐらいだったかな?)。私も、第一陣の第2グループのツアーに参加することになった。
要領よく、丁寧に説明してくれるので(マイク付なので、よく聞こえる)、わかりやすい。週に一日(木曜)、ガイドなしで、自由に入れる日があるが、料金は高い。

チャンドムのロケが行われたぐらいで、朝鮮王朝の雰囲気を感じたい人は、マストの場所だろう。モノホンだから。

写真は、仁政殿で、1804年に修復されたもの。一時、政治の中心として使用されていたとのこと。手前の広場に、階級毎に、家来達がひれ伏したという。

昌徳宮の北側には、秘苑があり、韓国最大の庭園が広がっている。8/26のブログにも載せたが、まさに王様の庭園にふさわしい、落ち着いたたずまいだ。

ソウルに行ったら絶対行こう(マスト)!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

宗廟 チョンミョ

2006年09月04日 | Korea

ソウル市内には、世界遺産が二つあるが、その内の一つが宗廟。朝鮮王朝歴代の王と王妃が祭られている。
1394年創建で、この永寧殿は1421年に建てられた物。普段は、国王、王妃の位牌を納めてある部屋の扉も閉じられており、ただの、横に長ーい儒教色の強い伝統的な建物にすぎない。文禄の役で、大半が壊されたが、再建されたものという。豊臣秀吉の軍がこんなに破壊行為をしていたなんて、歴史で習わなかったなぁ(韓国各地で、その話が出た)。
毎年5月第一週には、盛大な祭礼が催される。この祭礼自体が国の重要文化財だ。この伝統的な祭礼とセットで、世界遺産に指定されたといってもいいかもしれない。

日本で、歴代の殿様を祭ったものとしては、米沢の上杉家の廟や、港区増上寺の徳川家の廟を思い出すが、こちらの規模の方が全然大きい。儒教のご先祖様を敬う思想が強い現れか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ペルシャ文明展

2006年09月03日 | Culture・Arts


今日は、上野の東京都美術館で開催されているペルシャ文明展に行ってきた。
興味の強弱にもよるとは思うが、7000年に渡るペルシャのお宝(一端だが)を、この日本で俯瞰できるのだから、すばらしい。

ペルシャというと、アケメネス朝ペルシャ時代の黄金の芸術品を思い浮かべるのだが、その期間は、ほんの一部でしかない。紀元前5千年からの発掘物が展示されているが、イラク(メソポタミヤ)と表裏一体の関係でありながら、アケメネス朝ペルシャが大帝国を築くまで、別々の道を歩んでいたことは興味深い。その後、マケドニアのアレクサンドロス大王がアケメネス朝ペルシャを滅ぼし、文化は、ギリシャの影響を大きく受けた。イラクとイランは、今は同じイスラム教国であるが、全く違う道を歩んでいるのは、その民族の違いと歴史の違いによるのだろう。

すばらしい展示物が目白押しなのだが、私は、紀元前2000年の頃作られたとされるこぶ牛形土器が気に入った。リンクしたH/Pにメインの展示物は載っているので、興味のある方は、ご覧ください。斬新なデザインだと思う。

今回初めて知ったのは、コインの発祥もペルシャだということ。当時のコインもたくさん展示されている。

シルクロード関連では、日本に伝わったガラス(正倉院御物)と瓜二つのガラスが展示されている。はるか昔に、シルクロードを通して、ペルシャと日本とつながっていたことの確かな証拠だ。当時、このガラス器は、ペルシャの大ヒット商品だったらしい。

カタログも見やすく作ってあり(写真とわかりやすい解説が並んで表示されている)、これからのカタログのの方向感を示しているような気がする。百科事典は我々愛好家には必要ではない。

これから愛知、北海道、福岡、大阪を一年かけて回るようだ。政治的には、????のイランだが(考え方が根本的に違うので、議論が全く噛み合っていない。アナンさんも歯が立たない。)、この文明の歴史はすごい。

写真は、東京都美術館の様子だが、真ん中の白い人は、東京都公認のパフォーマー(大道倹l)。最初、KFCのおじさんかと思いましたが、結構人気を博してました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

水原華城 スウォンファソン

2006年09月02日 | Korea


水原(スウォン)は、ソウルから40kmぐらいの南にある町。
1793年に、時の王が、父の陵を水原に移した時、遷都も計画し、築いた城が水原華城。
結局、遷都は、実現しなかったが、仮宮として使用された。韓国城郭建築の最高傑作とされる。

ここも世界遺産なのだが、かなり異色。なぜなら、本物は、ほとんど残っておらず、遺産とされているのは、昔の図面から復元したものが中心だ。町の中も、昔のものはなく、市街化されている。普通の現代の暮らしがある。
ただ、大きなビルは、城内は建築できないそうで、これから、昔の町並みを蘇させるプロジェクトが進んでいくのだろう。
結構大きな城で(東京ドーム28個分とのこと)、ほんの一部しか見れなかったが、日本の城というよりは、西洋の城に近いという印象を受けた。

水原は、カルビ(骨付きアバラ肉)発祥の地としても有名なことをつけ加えておかねばなるまい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

利川 イチョン

2006年09月01日 | Korea


利川は、韓国の陶芸品の産地として有名なところ。著名な陶芸家が集まっており、世界陶磁器エキスポも開催された。
今回のツアーでは、張英安さんの壽安陶芸研究所に行った。日本、韓国で、個展を何度も開催されている著名な陶芸家で、その作品群はすばらしいの一言。
親の代からの釜のようだが、高麗青磁を中心に、すばらしい作品を造り続けている。
作業所、登り窯等を見学の後、ショップコーナーへというお決まりのコースなのだが、思わず引き込まれてしまう。ショップコーナーは、まるで美術館のようだ。



購入した香炉だが、表面の模様は、透かし彫りで、内側は、普通の入れ物になっている。
見学させていただくと、彫りの部分も、表面のデザインの部分も、すごい手間がかかっていることがわかる。釜でうまく焼ける確率は、半分以下とのこと。先生に、サインもいただいた。

芸術はたいへん(not 爆発)だ!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする