かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

ダライラマさんの話+エルトンジョンさんのコンサート

2007年11月20日 | Yokohama ( Japan )



今日は、イベントのダブルヘッダー。

まずは、第40回全日本仏教徒会議神奈川大会に参加して、ダライラマ14世さんの講話を聴いた。
上の写真は、会場のパシフィコ横浜から見た横浜港。ちょうど、ベイブリッジをくぐって、大型客船が入港するところだった。



そもそもこの機会を得たのは、鎌倉のどっかのお寺に行った時、この催しのポスターを見つけたことに始まる。電話したら、お寺経由でないと入手できないと言われ、檀家の総代表の方に頼んで、入手したのだ。ところが、これも大苦戦で、ぎりぎりでやっと入手できた。5000人入れるホールだが、もちろん満員。何でも、このチケット、5万円のプレミアがついていたらしい(定価3000円)。
入口の警戒は、空港なみ。バッグも全て開けて検査される。ダライラマさんが話されている時は、SPが壇上で4名、ずっと、会場に目を光らせていた。
ダライラマさんの最初のご挨拶は、チベット語だったが、講話は英語だったので、直接わかって大感激。日本語通訳の方も、仏教用語に精通されていて、理解を深めることができた。
一見、サンバイザーをかぶった普通のおっさんだが、話には迫力がある(当たり前)。内容については、今日はもう遅いので、いつか日を改めて書きたい。写真は撮影禁止だったので、悪しからず。報道陣が写真を撮っていたので、新聞に載るでしょう。



昨年も見たランドマークプラザのツリーを見て(去年のをまた出してきたのか?)、今度は、武道館のエルトンジョンさんのコンサートに行った。



これまた大感激。ネタばれになるので、内容には触れないが。
いきなり真っ赤な燕尾服風のコスチュームを着て登場。何でも、山本耀司さんが、特別に作ってくれたそうだ。木地は、着物のものかな?背中に、60th anniversaryの文字が見えた。日本的な鳥の文様も見えた。もちろん、このど派手な色は、赤いチャンチャンコから来ているのだろう。
このコンサートは、エルトンジョンさんの還暦記念コンサート。日本での公演は、二回だけ。明日まで。見る価値もちろんあり。

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宮脇昭さん

2007年11月19日 | Topics
宮脇昭さんの話を聴く機会があった。

宮脇さんは、知る人ぞ知る、植林の権威だ。昨年、地球国際環境賞『ブループラネット賞』も受賞されている。宮脇さんの植林は、宮脇方式と呼ばれ、今や、世界中から、引っ張りだこ。先日、Yゴムの全工場で、50万本の植樹を行うとの記事も見た。植樹は、最後は手作業だから、一人50本植えたとしてても、延べ1万人が植樹を行うことになる。宮脇さんは、1960年代からこの植林活動を始め、多くの森を再生してきた。単なる環境運動家ではなく、横国の教授として、多くの研究活動、教育活動にも携わってきた。

宮脇さんの植林は、まず、そこに、元々何が生えていたか(本来の植生)を調べることから始まる。何を植えたいかではなく、何があったのかが基本だ。そして、その設計図が、できたら、種を集めて、苗を育てる。そして、市民参加型の植樹イベント。定期的にチェックをし、数年もすれば、自然林が再生されていく。

考えて見れば、日本には、古来より、鎮守の森があった。そこには、神社があり、アンタッチャブルであった。実は、そこが、災害時に村々のラストリゾートとして機能していた。大災害(神戸震災や、三原山の噴火)の時、避難場所になったり、最初に再生するのは、自然の森だ。本物の木は、長持ちするし、早く再生する。その森を再生しようとするのが、宮脇さんの活動だ。

宮脇さんの活動は、単なる自然林の再生ではなく、命を残す活動、命を守る森作りという哲学に基づいている。スライドを駆使しながらの怒涛のような講演は、説得力大だった。

最後に薀蓄を少し。

1、日本の古来の森の様子を調べ上げて十巻の本にまとめられているが、今日本人の90%以上が住んでいる地域は、元々は、常緑広葉樹が生えている地帯であった。シイ・タブ・カシである。そういえば、昔は、どんぐりがたくさん落ちていた。
2、木を育てる時は、頭を切ってはいけない。横は、切っても大丈夫。
3、公園は、本来、森からなるべきもの。我々がいだく公園のイメージは、放牧で丸裸になった荒野だ。

エコは、ファッションではなく、必然だ。
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安宅コレクション

2007年11月18日 | Culture・Arts
昨夜の同窓会の二日酔い状態をさますべく、今日は、東京、横浜をさらっと散策。すばらしい天気の一日だった。



久し振りに八重洲に行ったら、フォーシーズンズがあった。これは、昨晩見たクリスマスのイルミネーションだが、あちらこちらに超高級ホテルができて、競争もたいへんそう。庶民には、縁のない世界だが。



ここにも新しいビルがあった。大丸が入っている。手前の旧大丸との対比が面白い。



日本橋は、今、”ALWAYS続・三丁目の夕日”で旬だ。確かに、これだと、首都高の方が日本橋と勘違いしそう。



日本橋の袂に、”東京市道路元標”がある。日本の道路の起点である。



そして、三井記念美術館での安宅コレクション展を見た。東京では、28年振りとのこと。私は、実は、28年前にも見ている。
当時、松本清張さんの”空の城”という小説が話題だった。この小説は、安宅産業の崩壊を題材にしており、ひじょうに面白かった。そこに出てくる安宅さんという人が集めた収集品とはどんなものかと思い、見に行ったのだ。日本に存在する最高の陶磁器が、じっくり見れるので、陶磁器にちょっとでも興味のある人は、是非訪れてみて欲しい。
陶磁器は、美しいものだと実感できる。特に、北宋、南宋時代のが、すごいと思う。どうやって作られたかわからないものもあるという。朝鮮の陶磁器も充実している。去年夏、利川で製作現場を見せていただいたのが、製法の理解に役立った。ゲンコツという愛称のユニークな真っ黒の壷も印象に残った。
展示では、安宅さんがこれらの品々を入手するに至った経緯がそれぞれ説明されており、これまた興味深い。





横浜にもちらっと寄ってみた。県庁前の銀杏が色づき始めている。1~2週間後ぐらいがピークかな?
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豊田泰光さん

2007年11月17日 | Sports

今日は、ゴルフ。絶好のコンディション。スコアはまずまずだったが、後半やや崩れて残念。夜は、これから泊りがけで、高校の同窓会がある。先週の土曜とおんなじパターン。スポーツの秋、同窓会の秋というところか。

豊田泰光さんの話を聴く機会があった。さすがに、稲尾さんが亡くなられた直後で、お寂しそうだったが、話の中身は、抜群の記憶力と鋭い観察力・洞察力で、主に昭和30年代、40年代にプロ野球で、活躍された方々の実像を浮き彫りにしていただいた。
最初はもちろん、三原さん。巨人から追われるように退団し、西鉄の監督となり、3連覇を成し遂げた。今の豊田さんがあるのも、三原さんのおかげだろう。

ただ、一般に人物評は、厳しめ。はすに構えて見てしまうといっては、言いすぎだが、これが、野球人としてではなく、評論家、解説者として後半生を過ごしていらっしゃる最大の原因だろう。
広岡さんのことは、ケチョンケチョン。言行不一致。川上さんは、牧野という守りの名コーチを連れてきて、巨人の黄金時代を築き上げた。長島さんは、現役時代は稀代のヒーロー。監督としての才能なし。個人のことしか考えない!原さんも、監督の器ではないとのこと。表情が暗い!
ここに書けない裏話もたくさん飛び出した。
ただ、面白いだけではなく、人間のタイプを鋭く分析されており、わが身を振り返ると、参考になる部分が多くあった。

それにしても、すごい記憶力。野球人は、瞬間瞬間で、いろんな状況を考えながら、プレーをしているので、名シーンごとに、スチール写真に切り取られたように、記憶に刻まれるのだろう。

これからも、プロ野球のご意見番として、また、人間評論家として、活躍して欲しい。我々が子供の頃憧れた、ON砲のようなヒーローがいなくなってしまったのは、寂しい。子供が野球場に来にくくなったのも心配だという。

それにしても、西鉄時代の同僚が、次々と亡くなり、ついに弟分の稲尾さんまで突然亡くなられたというのは、相当のショックであったはずだが、しっかりと話されていたのは、立派だった。

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ビートルズと旅するインド、券\と神秘の世界

2007年11月16日 | India・Sri Lanka・Nepal・Bhutan・Uzbekistan
”ビートルズと旅するインド、券\と神秘の世界”という本を読んだ。”Travel in India with The Beatles. The world of Performing Arts and Mystery "という英題がついている。題名からして、癖っぽい。

この本の著者である井上さんという方は、倦蛯ナロックバンド活動をし、卒業後インドに留学し、声楽を学び、東大から博士号をもらい、現在某大学の教授をやっているという。かなり徹底している(いわゆる変人?)。この本は、こういう経歴の人しか書けない奥深い本だと思う。特に後半は、インドの宗教や音楽に関するディープな内容なので、ついていける人は少ないだろう。

この本を読んでまず思い出したのは、ビートルズがインドに目覚めたきっかけは”HELP”だったことだ。映画の中で、インドをヒントにした小道具がたくさん使われていて、ジョージが、はまったのだ。

話は、それるが、週末に新”HELP"を見た。すばらしく綺麗にリマスターされており、音も、盛り上がる場面(歌や戦闘シーンなど)になると、5.1CHになり、私のAV設備にはもったいないような完璧さだ。通常版でかまわないので、ビートルズに興味のある人は、是非、新”HELP"を見てみてほしい。おまけDVDには、製作関係者のインタビューがあるが、本当に楽しい撮影だったようだ。

井上さんによると、”HELP"で出てくるカイリ教団は、インドのカーリー女神が題材であることに間違いないという。このカーリー女神は、アスラ(阿修羅)との戦いで、怒り心頭に達したドゥルガーが、眉をしかめると、額が割れて、登場し、アスラを食らったのだという。この話は、それから延々と続くのだが、割愛。この手のインド神話は、本当にすごすぎるというか訳がわからない。インディジョーンズの二作目である魔宮の伝説に出てくる教団も、同じモチーフ。私は、もちろん、インディジョーンズの大ファンでもある。

ビートルズとインドとの関係をこれだけ詳しく述べた本は例がないのではないか。この本は、世界で通用する?



ちなみにこの写真は、スリランカのホテルでのインド音楽の演奏(バイオリンの演奏場面ですいません)。私の唯一のインド音楽の生体験。インド音楽に初めて出遭ったのは、バングラデシュのコンサートの映画を見た時だった。訳がわからなかった。ジョージの追悼コンサートでも、インド音楽が演奏されたが、そのリハーサル風景の場面で、インド音楽には、楽譜がないと言っていた。本書によると、楽譜はあるようだ。どちらが本当なのだろう。

この本にもアジャンター石窟の写真が載っていたので、私が行った時の写真もついでにどうぞ。


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