かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

ダージリンその13 ヒマラヤ動物園

2010年06月20日 | India・Sri Lanka・Nepal・Bhutan・Uzbekistan
gamaguchi5数日前の見開き全面広告に誘われ、初めて御殿場のプレミアム?・アウトレットに行ってみた。なかなかの盛況。普段よりも、さらに安くなっている。高速も、割引がまだ効いていて、お得感がある。来週末まで、バーゲン中だ。



紅茶工場の次は、ヒマラヤ動物園に行ってみた。
インドには、200以上の動物園があるが、この動物園が一番人気があるという。我田引水のような気もするが、確かにユニークな動物園だった。



一番ユニークなのは、動物園の中に、ヒマラヤ登山学院 (Himalayan Moutaineering Institute "HMI" ) があることだ。
この学校は、登山家を育てるための学校で、技術の程度によって、さまざまなコースがある。



この学校の初代校長は、Tenzing Norgay さん。ヒラリー卿とともに、1953年5月29日に、エベレスト登山に成功した。このモニュメントによると、1986年に亡くなるまで、当学院のアドバイザーを務めたとのこと。



登山学院内にあるエベレスト博物館の前には、テンジンさんのお墓がある。
博物館は、登山家の紹介、世界の有名な山の紹介、登山の際に使われた装備など、素人にもわかりやすいような展示になっている。植村さんの紹介もあった。女性で初のエベレスト登山を果たした田部井淳子さんのサイン入り写真も展示されていた。



話を動物園に戻そう。この地域特有の動物を、飼育・公開している。これは、雪豹だったと思うが、美しい。ロシアで捕獲されたものというが、インドではもう絶滅したのか。



これは、普通の豹。まだ、ダージリン近辺でも見られるという。



これは、雲豹(ウンピョウ)。美しい。これも絶滅危惧種か?



たぶんベンガル虎。これも確か絶滅危惧種。ベンガル州で見るベンガル虎。感慨深い。



これは、チベット狼。これもたいへん珍しいらしい。



これは、ヒマラヤで見られる熊。骨付き肉の餌付けでご満悦。カラオケのマイクを離さないオヤジみたいだ。
やや雨模様で、ゆっくり見る雰囲気ではなかったが、現地で見る現地の動物達ということで、面白かった。特に、絶滅危惧種に対しては、格別の配慮が必要だ。トキみたいにしたくない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ダージリンその12 紅茶工場

2010年06月19日 | India・Sri Lanka・Nepal・Bhutan・Uzbekistan
soccerball残念!健闘はしたけれど、勝ち点は、取れなかった。次のデンマーク戦に期待。ちょっと、ゲームの時間帯は、つらいが。でも、応援するしかないよね。

今日、日中は、ゴルフだった。雨にも降られずラッキー。でも、相当暑かった。



紅茶園の見学に行った。ダージリンの町に一番近いのは、ハッピーヴァリー紅茶園だが、もっと下がったところにある、最も古い紅茶工場の方に行った。
ダージリンから、ここまで、ずっと紅茶園が続く。壮観な眺めだ。



Puttabong (Tukvar)工場で、1852年創業。最古の工場であることを誇る看板も見える。最高級(最高価?)のお茶を作ったことを誇る看板も見える。
工場概要を示した看板には、敷地892Ha、内茶畑436.72Ha。人口7,000人、内ワーカー1,636人。最高地点標高6,300Ft.、指定地点標高1,500Ft.。敷地内の道路総延長43kmとある。
外の様子も、古びているが、、中も、当時の様子そのままのOld Fashion だった。まだ、燃料に石炭も使っていたし。
お茶畑の方は、もう盛りを過ぎており(お茶の木の最盛期は、大体60年)、生産量も低下しているという。それでも、インドの紅茶の15%を、ダージリンで生産しており、最高級と言われている。



摘まれたお茶は、まずこの乾燥室で、一日過ごす。温風3時間、冷風17時間。ここで、4割近くの重さになるという。



2階の部屋で乾燥された葉は、筒を通して下に落とされ、この機械で、粉砕される。臼みたいな構造の機械だ。



その後、数時間発酵させた後、この右の機械で、45分ぐらい、熱風で乾燥させる。この機械で、石炭が使われていた。



そして、一日冷やした後、選別して、袋詰めすれば出来上がり。全行程3日間ぐらいだ。



紅茶は、農場、製法(葉のどの部分を使い、どのように製造したか)、何度めの摘み取りか(ダージリンでは、年間4回茶摘みの時期があり、遅くなればなるほど、味が濃くなる傾向にある)で、表示されるが、それらによって値段が全然違う。
サンプルを見ながら取引される。見た目や香りには、かなり差があるが、お茶を入れてしまうと、その差は、ずいぶん縮まるような気がした。



これは、紅茶園の町の風景だが、経営者によって、病院や、学校は供給されており、給料は安いのだろうが、安定した生活が送れるようになっている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ダージリンその11 最古の仏教寺院

2010年06月18日 | India・Sri Lanka・Nepal・Bhutan・Uzbekistan



グーム駅からほど近いところに、ダージリン地区最古のチベット仏教寺院がある。
この霧で、見にくいが、典型的なチベット仏教寺院の姿をしている。
YIGA CHOELING GHOOM OLD MONASTERY という寺院で、1850年創建。まだ、鉄道も通らない山奥だった時代。ダージリンティも、栽培が始まったばかりの時代だ。



寺院内には、入ることができなかったが、これは、門内の様子。





派手な色合いもさることながら、祀られている仏達も、ずいぶん日本とは違う。チベット密教の匂いがプンプンである。ターラ菩薩は、チベット仏教では、人気の仏様だ。



マニ車も、もちろんある。一周回せば、お経と一回唱えたことになる。みんな一生懸命回している。一周回すと、チンという音が鳴るので、数えやすい?

チベット仏教寺院は、他にも多くあるので、いろいろ巡ってみたら面白いかもしれない。

追伸
basketballワールドカップの陰に隠れて目立たないが、今日は、NBAファイナルの最終戦だった。第3Qまで、見ていたのだが、セルティックスがずっと優勢だった。このまま終わるのではないかと思っていたら、レイカーズの逆転勝ち。ホームゲームという利点を生かしたのか。何せ有名ハリウッドスターが、最前列で応援しているのだから、観客も、選手も張り切らざるを得ない。
もうひとつ凄いのは、監督のフィルジャクソン。私が、シカゴに住んでいたころから、監督業。これだけ、チーム数の多いNBAで、11回目の優勝!ブルズの時は、MJというスーパースターのお陰と言われたが、レイカーズに移っても、勝ち続けている。やはり彼は何かを持っているのだろう。

flag1もう一つは、江戸東京博物館。「発掘された日本列島2010」という展示を見に行ったのだが、それこそ、卑弥呼の時代から、大正時代まで、場所も南は沖縄から北は青森までと、バラエティに富んでおり、面白かった。やはり、メインは、邪馬台国関連(かもしれない)の発見だが、もちろん結論が出たわけではない。
今までこの博物館は、何度も訪れていたが、常設展は見たことがなかった。
本展示は、常設展の会場の一部で行われていたので、常設展も見ることになった。とってもよくできている。外国人にも、かなり受けていた。作りもゆったりとしていて、展示方法も、すばらしい。
時代が、良かったということかもしれないが、先日亡くなられた鈴木元都知事の功績の一つかもしれない。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ダージリンその10 GHUM駅

2010年06月17日 | India・Sri Lanka・Nepal・Bhutan・Uzbekistan


この列車の終点であるGHUM駅に到着した。バタシアループからすぐだ。バタシアループでは、なかなかスピードが上がらなかったが、車輪がスリップしていたらしい。ループにしても、まだ相当な急坂だった。
一駅だけの観光ライドだったが、それでも、小一時間かかる。全行程制覇したら、へとへとになるだろう。
GHUM駅が、最高地点にある駅になるので、本鉄道のモニュメント関連が集中している。
これは、ユネスコに指定された時のモニュメント。

読みにくいので、全文と、拙訳を。

DARJEELING HIMALAYAN RAILWAY
The first and still the most outstanding example of a hill passenger railway.
Opened in 1881, it applied bold and ingenious engineering solutions to the problems establishing an effective rail link across a mountainous terrain of great beauty. It is still fully operational and retains most its original features intact.

"ダージリン ヒマラヤ 鉄道
世界初、今でも最も傑出した登山鉄道の一つ。
1881年運行開始。すばらしい景観の山岳地帯に、効果的な鉄道を建設するために必要な課題を、大胆な工夫に富んだ技術で克服した。
今でも、運行しており、開業当初の特色を保っている。”



こちらの方が、もっといろいろ書いてあったのだが、写真では、光が反射して、全部読めなかった。



GHUM駅には、博物館が併設されており、開業当初の機関車や、車両。その他、機器等が展示されている。すごい霧が出てきた。



開業当初の写真なども展示されていた。その上は、標高別の各駅の紹介なのだが、今乗ってきたのは、一番右のダージリンから、その一つ左のグームまでの一区間だ。そこから終点まで、下り坂が続いているのが、わかる。



手作り感のある博物館だ。



全ルートの図。ほとんど坂道の連続だから、凄い。



これは、最も古い機関車の一つ。Baby Savoke という名前のようだ。車両も展示されていたが、当初は、貨物輸送が目的であったことがわかる。客車は、屋根なしだ。



折り返しの列車の出発準備が整っていた。ここからダージリンまでは、下り坂だから、あんなにシャカリキになって走る必要は、ないはずだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ダージリンその9 ダージリン・ヒマラヤ鉄道その3

2010年06月16日 | India・Sri Lanka・Nepal・Bhutan・Uzbekistan


席は、機関車のすぐ後ろだった。ガラスで仕切られていたが、ガラスは、煤で、こんな感じ。あれだけ、煙を吐き続けるのだから、しょうがない。



ダージリンからグームまでは、すごい登り坂が続く。蒸気機関車もフル回転だ。狭い道を、右に、左に、人や車を押しのけながら走るから、警笛もならっ放し。軒先をかすめ、木々にかすりながら、それでも、トイトレインは、ひたすら走る。軒先から反響する音も、半端じゃない。住民も、耳を押さえていた。
これは、隣の部屋ではなく、車窓からの風景だ。あまりにも、家や、店との距離が近く、一軒一軒お邪魔しながら走っている感じだ。



ちょうどグーム駅までの中間地点ぐらいで急にストップ。給水だった。道端にある給水用タンクに、樋みたいなものをつないで、水を補給する。あれだけ、シャカリキになって走ったら、水もあっという間に、蒸気で消えてしまうだろう。
機関車から出てくる水で、飲料水の補給までしている。流石だ!



この区間で、一番の見所は、バタシアループ。この鉄道は、ずっと急な山道のため、多くのループ、スイッチバックの個所があるが、この区間では、ここが唯一のループ。そして、路線の中で、一番眺めがいいところにある。



この観光用列車に乗ると、ここで10分ぐらい休憩が入る。一般列車は、通り過ぎるだけである。
人がたくさんいるが、この人達のほとんどは、車で来て、入場料を払って、この公園に来ている人達だ。



ループの線路に囲まれた部分が、丸い公園になっていて、その真中に、モニュメントがある。天気がよければ、ここから、7000m級のヒマラヤ山脈も臨めるのだ。



ダージリンの街も見下ろせる。



公園から、今来た線路を見下ろしたところ。ここを登ってきて、これからさらに上に登っていくのだ。ダージリンから最高地点にあるグーム駅まで行って、そこからは、逆に下り坂が終点まで、続く。下り坂では、嘘みたいに静かだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする