かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

THE GREAT BRITISH RECORDING STUDIOS

2019年08月26日 | Music


ビートルズの歴史を語る時に、避けられないのが、レコーディング技術の進歩である。
もちろんその後、デジタル化の波が押し寄せるのだが、アナログの時代でも、大きな進歩があり、特に、ビートルズが活躍していた時代、大きな進展があった。
それを、各スタジオが競っていたのである。
もちろんEMIスタジオもその最先端を目指していたのだが、必ずしも、常に一番だったわけでなない。
本書は、46スタジオの歴史を読み解き、その時の音楽シーン、各スタジオの特色を浮き彫りにする。

導入されている機器のみならず、それをどう使って斬新な音を作り出すか。
当時のミュージシャンたちが競いあった。
そして、各スタジオがそれに答えようとした。

残されている音源から、リミックスをする技術は、格段に進歩したが、そもそもの音源がどのように作られたかは、記録が残されている訳でもなく、推測によるしかない。
それを、実現しようとしたのが本書であり、本のタイトルが示すように、それだけの力作だ。

もちろんアビーロードスタジオが一番なのだが、最近よく知られてきたように、他のスタジオも新規のシステム導入により、アビーロードスタジオを凌駕するハードを有するスタジオも出てきていた。

その辺を、ING感覚で、浮き彫りにしてくれる。
スタジオは、科学実験室か?

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FOOL ON THE HOLIDAY

2019年08月25日 | The Beatles



今日は、昨年に引き続いて、FOOL ON THE HOLIDAY。

その前に、ビートルズクラブ主催の、ビートルズ初めて展へ。
デゾホフマン展に続いて2回目。
秋に、ジョンレノン展をするそうだ。



このハッピのみ撮影可だったので、載せるが、見ものは、最初のレコーディングに使った録音機材と、最初の写真を撮ったカメラではなかろうか。
戦前のものに見えるが、1950年代後半は、こんなものだったのだ。
その他、最初のマネージメント契約の契約書もあるが、いかにいい加減だったが、わかる。
マネーじゃーの取り分が、手書きで修正されている。

当初の録音をした方のお孫さんが、パンフと、その機材で、録音した音源があったのでゲット。
こんなものがまとめられていたとは知らなかった。



そしてFOOL ON THE HOLIDAY。
昨年に引き続きのキルト展は、充実度が増した。
すごい技術と情熱だ。



15時から、20時まで5時間のショー。
こちらも、昨年度にまして、すばらしかった。
オープニングは軽くという感じだが、その後の劇が、最終章のジョンレノンのコーナーの伏線になっていた。



企画の藤本さんは、運転手役で、タイムトラベルの案内。
ビートルズの歴史を簡潔、かつ的確に解説。



BEAT MATERSは、何回めか。
まずは、ロイヤルバラエティショーの再現。
どんどん乗って来ている。



シェイスタジアムの再現は、彼らにとっても、最高レベル?



COMADADAのアビーロードの再現は、まさに圧巻。
管弦楽までつけて、世界一のレベル?



最後のジョンレノンのコーナーも、劇と唄の掛け合い、どちらもすばらしい。
演者に喝采。



最後に、愛こそ全てを合唱して、記念撮影。

大満足の一日だった。

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美術館めぐり

2019年08月24日 | Culture・Arts



今日は、久しぶりに美術館めぐり。
まずは、国立西洋美術館での松方コレクション展。
20世紀初頭、西洋の美術品収集を進めた松方氏の収集品の歴史を振り返る展覧会。
展示品時代は、国立西洋美術館の物も多いが、世界各国、特にオルセー、それから近時見つかった展示が目玉か。

松方氏のスケールの大きさと、その収集品の数奇な歴史に感銘を受けた。



次に、三国志展。
あまり期待していなかったのだが、すごい人出で、展示もすばらしい。
2~3世紀の物が、系統だてて展示してあるだけではなく、近時のビデオゲームや、横山光輝氏の原画、人形劇の人形等、マニア向けの展示もあり、幅広い集客に成功している。



会場は、写真撮影OKのため、みなお気に入りの展示品の写真を撮りまくっている。
見学者の興味が、さまざまなのも面白い。



当時の立派な家の模型。
1~2階が、穀倉になっている。
こんな大きな建物が林立していたのだろうか。



曹操の墓で、見つかった白磁。
もし本物だったら、白磁の歴史を数百年遡ることになる。
まだ、単独の発見で、周辺情報の収集待ちということらしく、あまり強調した展示にはなっていない。
ただ、曹操の墓を再現したスペースでの展示になっており、本展示会の目玉であることは間違いない。



自分の写真を、三国志のヒーローのカードにしてくれるコーナーがある。
全然似てない?
愚君になってしまった。



最後が目黒美術館。
NHKの番組で知ったのだが、ユニークな展示だった。
点描を日本に持ち込んだ画家と、その家を建てた(元々竹中工務店の人)建築家の作品を展示。
日本で、点描が浸透せず、元の姿に戻ったのは寂しいが、西洋の技法で、当時の日本の様子を描いた作品群は貴重だ。
家は、和風の中にも、斬新さが光る。



ついでに、耐震工事完了した母校の図書館へ。
美しい。


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『クイーンは何を歌っているのか?』出版記念イベント

2019年08月23日 | Music
今日は、午後、ずっと本ブログにアクセスできなかった。
AWSを使っているのかな?



今日は、久しぶりに、吉祥寺。
夏祭り?



場所はMOJO CAFE。
3回目だが、カレーと、生ビールが美味い。



『クイーンは何を歌っているのか?』を書き上げた朝日さんと、編集の藤本さんのトークショー。
会場が狭いこともあり、立ち見も入れて、大盛況。



これは、朝日さんの持ち込みか。



藤本さんが書いた、『ビートルズは何を歌っているのか?』の続編的扱いだが、元は、ビートルズソロ編を書き始めていたとのこと。
ボヘミアンラプソディーの大ヒットで、企画がクイーンに変わったが、朝日さんは、根っからのクイーファンで、執筆は、比較的スムーズに進んだそうだ。
とにかく、徹底的にデータを集め、歌詞の本質に迫ったという。藤本さんとの二人三脚企画で、よく書けている。
朝日さんは、中3の時、1985年の武道館に行ったというから凄い。
これだけの本を4ヶ月強で仕上げた。

私は、正直、ツェペリンのようなハードロックを中心に聞いており、クイーンは、聞いてはいたものの、亜流と思っていたし、世の扱いも似たようなものだった。
唯一、MLが、女の子中心向けのキャンペーンを張っていた感じか。
ただ、会場に初来日のコンサートに行った人がいて驚いた。
ラプソディー以降のにわかファンばかりではない。

表紙デザイン秘話、1ページ余ったところはの挿絵挿入、アルバムジャケット写真へのこだわり、味わい度評価の是非、曲名の統一のご苦労など、話は尽きない。
曲の一言紹介は、藤本さんが、一日でしあげたとのこと。
ビートルズの曲をリファーし過ぎて、朝日さんから随分ダメ出しがでた。
同じく、藤本さん発案の漫画は、ビートルズの話題が隠されている。



挿絵の原画も展示。



フレディの着せ替えは、佐々木昭子さんの発案。
MOJO CAFE仲間で、小学校の時のノートの最終ページのおまけがヒントとのこと。

因みに、朝日さんは、ボヘミアンを2度しか見れてないとのことで、本書の執筆や、アビーロード騒ぎで、それどころでは、ないようだ。



最後は、フレディ島さん?といっしょに合唱。
大盛り上がりだった。

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火山で読み解く古事記の謎

2019年08月22日 | Books


本書は、本屋で見つけた。
似た題名の本があるが、著者は違う。
本書は、2017年に出たようなので、こちらの方が、先だったのかもしれない。

古文書に残る神話を、火山の活動に結びつけて読み解く試みだ。

特に、驚いたのは、九州の南の海で、超巨大な噴火があり、その痕跡が、古代史に反映されたのではないかとの説、また、山陰地方にも、かつて大きな噴火があり、それが出雲神話につながっているのではないかとの説。
北海道から、信州に繋がる縄文文化の色が濃い地域も、火山地帯と重なる。

今、その活発な火山活動の名残は、少ない。

結果だけ見ると、かなり説得力がある。
しかし、縄文時代の噴火の歴史が、弥生から、古墳時代にまで記憶に残るものなのだろうか。
しかもまだ文字もなかった時代に。

ここがもうちょっと説明できないと、結局空想になってしまうリスクも?
さらなる議論の展開が待たれる。
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