本書は、本屋で見つけた。
似た題名の本があるが、著者は違う。
本書は、2017年に出たようなので、こちらの方が、先だったのかもしれない。
古文書に残る神話を、火山の活動に結びつけて読み解く試みだ。
特に、驚いたのは、九州の南の海で、超巨大な噴火があり、その痕跡が、古代史に反映されたのではないかとの説、また、山陰地方にも、かつて大きな噴火があり、それが出雲神話につながっているのではないかとの説。
北海道から、信州に繋がる縄文文化の色が濃い地域も、火山地帯と重なる。
今、その活発な火山活動の名残は、少ない。
結果だけ見ると、かなり説得力がある。
しかし、縄文時代の噴火の歴史が、弥生から、古墳時代にまで記憶に残るものなのだろうか。
しかもまだ文字もなかった時代に。
ここがもうちょっと説明できないと、結局空想になってしまうリスクも?
さらなる議論の展開が待たれる。