かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

福沢諭吉と渋沢栄一

2020年08月26日 | Books


本書は、本屋で見つけた。
まだ、出たばかり。
凄い本。
凄い本と言っても、中身という意味ではなくて、私にとって、大学でお世話になり、社会人になってお世話になった偉人2人が、1冊の本にまとまっているという意味で、凄い本。
内容もしっかりしていてよかった。

二人の人生を、幼少期、青春期、壮年期と丹念に追い、その共通点、違い、接点などを、うまくあぶりだしている。
一言で言って、やはりすごい2人だったということ。
常人ではない。

共通点とすれば、単純化すれば、二人とも必ずしも、恵まれた環境で育ったわけではないが、学問に秀で、努力家で、江戸末期から、明治への激動の中、海外に渡航。そしてその成果を福沢は学問に、渋沢は実業で活かし、近代日本の父になったということになるか。

異なる点も多い。例えば、福沢は和服好き、渋沢や洋服好き?
カバーにもあるが、論語に対する考え方の違いもよく言われる。
ただ、本書によれば、福沢も渋沢も、論語の精神は評価していて、古い考えに固執することについて、二人とも、否定し、常に、新しいことにチャレンジしていたといういこと。
その通りと思う。
福沢にも、渋沢にも、勇足ともいえる失敗もあるが、常にチャレンジし続け、人生の大きな目標を達成。
福沢は、西洋かぶれと批判されることもあるが、本書を読むと、それは当たらないこともわかる。
岩崎弥太郎や、大隈重信、その他明治維新にかかわった元君などとの接点にも触れられ、明治初期の群雄割拠の様子が、迫力満点だ。

NHK大河ドラマで、渋沢がどう描かれるかわからないが、ますます楽しみになってきた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ダ・ヴィンチ、501年目の旅

2020年08月24日 | Books


本書は、本屋で見つけたが、著者の経歴が極めてユニーク。
美術評論家でありながら、解剖学者。

著者によれば、絵が描くものは、解剖学もという文化が、かつてから、あったらしい。
ただ、今は、そういった考え方をする人も少ないはずで、ダ・ヴィンチが何を考えていたかを推し量るには、ベストな著者と言える。

ダ・ヴィンチについては、モナ・リザから始まり、多くの作品に接してきたし、特別展にも多く行ってきた。
著者は、その中で、ダ・ヴィンチがなくなって、500年の催しが多く開催されたのをきっかけに本書を著した。
昨年は、世界中大騒ぎだったらしい。

たまたま、私が、ここ数年に訪れた様々な場所も取り上げられているので、楽しく、リアルに読むことができた。
単なる美術鑑賞旅行ではなく、著者の見解が、随所にちりばめられているのが楽しい。
それも、かなり個性的な見解が。

ウフィッツイーの受胎告知は、日本でも、現地でも見たが、ダ・ヴィンチ初期の作品であるにも関わらず、謎がたくさん。
その後の作品についても、言うまでもない。
その技法は、画家というよりも、科学者の目であると著者は説く。

膨大な数が残された手記にも著者は、丹念に目を通している。
まだ地動説もなかった時代に、ダ・ヴィンチは、どういう目で、世の自然現象を見ていたのか。

画家というのは、ダ・ヴィンチのほんの一面にしかすぎず、その偉大さは、もっと大きなところにあるというのが本書の趣獅ゥもしれない。
質量とも、とんでもない功績を残した偉人であることがよくわかる一書。

美術史ファンにお勧め。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ロフトーク

2020年08月23日 | The Beatles

今日は、ゴルフ。
久しぶりに、気温が、30度を超えなかった。
小雨がぱらついたが、やっぱり楽。
スコアは、前半がよく、後半崩れたが、全体としては、まずまず。



帰ってから、トークイベントをネット視聴(LOFT CHANNEL)。
すでに紹介した『ゲット・バック・ネイキッド~1969年』刊行を記念した藤本さんが司会のトークイベントで、今回が4回目。
私が視聴したのは、2回目だが、楽しめる。
いつもの渋谷か新宿だったら聞けない話が、ネットだから聞ける。
申し訳ないが、便利だ。

ゲストのカンケさんの話も昔聞いた。
とにかくビートルズの番組を10年以上続けているのだから、只者ではない。

今日お話しを聞いたら、Hey Judeを聴いて、それまでの映画監督、考古学者という夢を捨て、音楽に生きることにした。
それが、今まで続いていることは、ある意味奇跡。
新潟ご出身ということで、宮城に住んでいた私同様、当初は、情報入手にいろいろ苦労が多かったようだが、東京に出てからは、活動に拍車がかかる。

ブートも少し持っているが、カンケさんレベルになると、半端じゃない。
当時は、ビートルズシネクラブが、ブートをテープに落としたものを1,000円で売っていたそうだ。今は、昔。
時代を感じる。
私は、たまに特売会を開いていた業者から時々買っていたが、ろくなものがなく、1990年代になって、ゲットバックさんで、CDのブートを結構買った。
今となっては、これらも貴重なものになっている。
これらは、カンケさんが持っておられるものを重複するものも多い(Sweet Apple Tracksとか、Ultra Rare Tracks とか)。当時は、発掘音源が相次ぎ、アンソロジープロジェクト発売のきっかけになっていく。
藤本さんは、ライブをカセット版、スタジオ物を、アナログブートで収集していたという。
それぞれこだわりがある。

グリン・ジョンズのゲット・バックが2回も作られたのに日の目を見ず、フィル・スペクターになぜおいしいところをもっていかれたのか。
フィルについては、ジョンがインスタント・カーマのプロデュースを気に入り、ゲットバックセッションのテープを預けたのが、原因だが、ではなぜグリン・ジョンズのがボツになったのか。
お二人の見たてでは、やはり選曲や、テイクの選び方が、4人の考えに合わなかったのが、根本的理由ではないかという。
確かに、奇をてらっているというか。
ただ、ルーツ・ロックを目指すというゲット・バックセッションの趣旨を重視すると、この選択もありかなとも思う。

カンケさんの意見では、ジェフ・エメリックの音は、壊していくタイプで、4人に気に入られていたが、ノーマン・スミスや、グリン・ジョンズの音は、まとめていくタイプで、そのふわっとした音がフィットしなかったのではないかとのご意見。
タイムマシンのない中で、真相はわからないが、69年5月と70年1月にグリン・ジョンズが苦労して作ったアルバムは、ボツになり、アビーロードプロジェクトに移行。
そして、その後、フィルに預けられ、アビー・ロードの後に発売され、ビートルズ最後のアルバムになった。


後半は、お二人が、グリン・ジョンズだったら、どういう選曲にしたかという妄想トーク。
カンケさんは、
Get Back
Dig a Pony
Don't Let Me Down
For You Blue
All Things Must Pass
The Long And Winding Road

I've Got A Feeling
One After 909
Across The Universe
Teddy Boy
I Me Mine
Let It Be
Get Back reprise

藤本さんは、
Get Back セリフ付
I've Got A Feeling
Dig A Pony
For You Blue
Love Me Do
Besame Mucho
Dig It

Let It Beセリフ付
Don't Let Me Down
One After 909
Two Of Us
All Things Must Pass
The Long And Winding Road

発売日は、1969年7月5日で、これは、ジョンのGive Peace A Chance発売日の翌日にしたもの。
Get Back / Don't Let Me Down のシングルも同時発売で、映画は、GW公開!!
と妄想爆発。

ちなみにこの第一案は、4人に却下され、第二案が作られる。
Get Back コーダ入り
I've Got A Feeling
Dig A Pony
For You Blue
Besame Mucho
Dig It

Let It Be
Don't Let Me Down
One After 909
Two Of Us
Across The Universe
I Me Mine
The Long And Winding Road

こちらもシングルが同時発売で、Get Back / Love Me Do。
発売日は、Instant Karma!発売の翌日の、1970年2月7日

妄想とは言え、このような企画を堂々と議論していることに(笑)が漏れる。

All Things Must Passは、セッションでも何度も練習しており、曲も壮大で、ルーツロックの趣獅ノも合い、是非入れたかったとの二人のご意見。
You Know My Name の扱いに悩んだのもお二人の共通のご意見(笑)。

カンケさんが最後に、アップル再度が出した結論は、すでに、Get Back Nakedで出ているとおっしゃったが、その通りかもしれない。
当時、コピー防止のため、音が悪いのが気になり集中して聞けなかった記憶があるが。

いつもながら楽しいイベントだった。

藤本さんは、もうすぐ出るメアリーホプキン本の後、ジョン本、音楽旅本、バッドフィンガー本という企画が目白押しだそうで、その創作能力には頭が下がる。

カンケさんの20年前のTow Of Usと、最近録音したEverynightの一人演奏が放送されたが、見事なもの。流石ミュージシャン!

都合がつけば、またこのようなイベントを視聴したい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ベイサイド アウトレット

2020年08月22日 | Yokohama ( Japan )


最寄りのアウトレットは、ベイサイドマリーナなのだが、ずっとクローズしていた。
6月に再オープンし、初めて訪れた。



今まで、オープンタイプだったが、本格的なアウトレットに変身。
ブランドも強力になった。
時間がなかったので、ちょっとしかショップは行かなかったが、欲しいものがゲットできた。
ショップ側からはたいへんかもしれないが、ショッパーからは、比較検討できるので、ありがたい。



レストランも、大きなフードコートスタイルに。
これが最近当たり前なのだが、以前は、小さくて、食事は、厳しかった。



よくいただく梅蘭の焼きそば。
たまにいただくのでおいしいし、コスパも悪くない。



ベイサイドマリーナのヨット群。
由比ガ浜でお騒がせだったヨットがここのヨットでなかったことを祈る。



家に戻って、近くの港南台駅のSCへ。
高島屋が先週撤退し、写真展が開催されていた。
開発前は、こんなにのどかな田園だった。



これは、私が隣町に住み始めたころの写真。
今も残るバーズSCの両側の高島屋と、ダイエーは今はない。
ダイエーは、イオン、高島屋は、バーズとして、存続する見込み。
少子化時代、厳しい環境だが。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Status Quo

2020年08月21日 | Music


珍しい逸品を入手。
こちらは、Status Quoのコンサートのカード。
1994年のThirsty Workのプロモーション・カード。



そしてこちらが、フロント。

左上が、Richie Malone。
その下が、Leon Cave。
その下がJohn (Rhino) Edwards。
その右上が、Andy Brown。
その右上が、Rick Parfitと思われる。

1962年から活動する息の長いバンドだが、1970年代がピークだったか。
その当時、来日も果たした。

Get Back など、ビートルズの楽曲もカバーしている。

フルメンバーによる、すばらしいサイン。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする