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夏フェスのビジネス視点的感想

2019-08-20 12:00:00 | 19期生のブログリレー

みなさん、こんにちは。
19期の森です。

先日私は、Rock in Japan Fes(以下ロッキン)という音楽イベント、俗にいう「夏フェス」に行ってまいりました。音楽は割と好きでアーティストの単独公演などはよく行きますが、夏フェスは昨年が初めてで今回が2回目です。

ロッキンは今年で開催20回を数え、今では全国各地で数多く行われている音楽フェスの中でもFUJI ROCK FESTIVAL などとともに夏フェスの草分けとして始まり歴史を重ねたイベントになっています。
動員数は今年開催日数が増えた(4→5日間)こともありますが過去最大の延べ約34万人、会場のあるひたちなか市を含む周辺地域では、宿泊施設の予約は早々に埋まるので、今回もかなりエリアを広げても予約に苦労しました。参考となるデータが見つからなかったのですが、会場のスタッフや業者、周辺道路、駐車場の誘導などの人数から推計しても、直接の関係者だけでも数千人、3桁は下らないはずで、周辺経済への波及効果は相当なものだと思います。

フェス市場は年々拡大を続け、某チケット会社の調査では10年前の2倍以上だそうです。このような市場拡大の背景ですが、まずフェスの魅力を挙げると、①本質の音楽に対する楽しみ、②フェス飯(アルコール含む)、グッズ販売、テントエリア、ロケーション(森や海)などの付随的な楽しみ、そして③仲間や以前の知り合い、もしかすると見知らぬ人(友達の友達など)との交流や、非日常空間ならではのファッションの楽しみ、などがあります。

そして拡大の要因としては①でいえばSpotifyなど音楽ストリーミングが一般的になり、様々な音楽が手軽に聴ける世の中で、生の音楽を楽しみたいという需要が高まったこと、②のコンテンツの充実と、③の多様な楽しみ方が広まってきたことが大きく寄与していると思われます。③などはFacebookやInstagramなどのSNSの隆盛も関係しているでしょうね。

あと、フェスアプリなるものがあるのですが、こうしたフェスでは複数の会場で並行してライブが行われるため、何を観るかを事前に決めておく必要があり、アプリを使うとマイタイムテーブルが作れて便利です。今年の新機能では、ストリーミングサイトと連携してすぐに曲がチェックできるようになっており、聴いたこともないミュージシャン知るきっかとけとして重宝しました。このようなサービスもファン層を拡げる良いサービスだと思います。

さて、ここからは私個人として、肌で感じたこと考えたことを書きたいと思います。
まず、来場者の属性ですが、以下全て体感ということをお断りしておきますが、男女比は半々です。仮設トイレの数は男2:女8くらいで、女性のトイレ事情に配慮しています。また今回初めてチケットに日焼け止め付きでした。

年齢層は20代=30代>10代≧40代以上。私を含め40代以上もそれなりにいますが、若干マイノリティを意識しなければなりません。

10代の中高生などにはややチケットが高いことと、最近は日本のロック・ポップス(いわゆるJpop)よりもyoutuberや韓流アイドルグループの方に流れているのではと思います。この世代の今後の動向は、これまで順風のフェス市場にも不透明な要素になるのかなと思います。

中高年齢層の取り込みについては、あくまで私見ですが、あえてターゲットを拡げずとも良いと思います。

一般にこうしたフェスでは、初出演は小さいステージから始まった若いアーティストが、次第に人気を得てキャパの大きな会場へステップアップしていくところを見守るのが醍醐味の一つです。比較的購買力があり人口も多い中高年層を取り込むことを意識し過ぎると(そのような出演者のラインナップにすると)、短期的な興行収入アップには繋がる可能性はありますが、若年層のフェス離れが起き、若いアーティストの育つ環境が減ることにつながり、音楽業界の将来に負の影響を及ぼしかねません。そういった観点ではロッキンの出演者は、これまで試行錯誤もあると思いますが、バランスが取れていると感じました。

もちろん、今回もベテランアーティストは一定数出演していますし、私的には世代ですので、大いに楽しみました。そして何より感心させられたことが、これは比較して観れたことで際立ったのですが、ベテランのMCやライブ中の振る舞いには、勢いだけではない、圧倒的な「プロの余裕」と「人間的な深み」を感じました。やはり残っていくには、どの業界であれ「人となり」が大切なのだなと改めて感じた次第です。

ちなみに私の個人的ベストアクトですが、ベテラン部門は「ウルフルズ」、これから部門は「ビッケブランカ」でした。
以上、長文失礼しました。

コメント (6)
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