みなさん、こんにちは。稼プロ!事務局の水口です。
今年の夏は、本当に暑いですね。そのようななか、中小企業診断士第1次試験がありました。受験生の皆様、大変お疲れさまでした。
ここで令和元年度の第2次筆記試験合格に向けて、今年の試験案内を確認してみましょう。
令和元年度(2019年度)中小企業診断士第2次試験案内によると、『第2次試験は、「中小企業診断士の登録等及び試験に関する規則」に基づき、中小企業診断士となるのに必要な応用能力を有するかどうかを判定することを目的とし、中小企業の診断及び助言に関する実務の事例並びに助言に関する能力について、短答式又は論文式による筆記及び口述の方法により行います』とあります。
以上から、第2次筆記試験の目的は、【中小企業診断士となるのに必要な応用能力を有するかどうかをみるため、中小企業の診断及び助言に関する実務の事例により、短答式又は論文式による筆記により行うこと】と、言えそうです。
これを踏まえて、今年の第2次筆記試験合格に向けて、次の3点を留意してはいかがでしょうか。
1.毎日手を動かして「書く」
現在、パソコンやスマフォの普及で文字を手で書くことが少なくなっています。でも、第2次筆記試験は、短答式又は論文式による筆記試験。1事例「制限時間80分間で書ききる力」が求められます。
そのため、毎日「書くトレーニング」が大切です。過去問を解くときなど、書くことを念頭にしていきましょう。
その際、与件との因果関係(自分よがりにならないように...)と、一読して意味が分かるようにする、ことが重要ですね。
2.いろいろな角度から「診る」
設問に100文字で答えを求められた場合、事例企業にとって最適と思われる一つのことを提言すればよい、と受験し始めた当初思っていました。
受験生の皆さん、どう思われますか?
...答えはNOとなります。
事例の与件には、診断先企業の情報が約2ページ半にわたって述べられています。でも、曖昧さや不透明感が盛りだくさん。本来なら診断先の社長にヒアリングをして確認して報告書を作成するところ、第2次筆記試験は「与件+設問」→「受験生への情報」という、一方向のみ。双方向の情報のやりとりがありません。
このため、解答者がいかに自信があると思っても、社長へのヒアリング(「聴く」)による確認という大事なステップがスキップされている以上、残念ながら独りよがりである可能性もゼロではありません。事例企業の与件をもとに可能性を考慮していく必要があります。
従って、特に設問に1つだけ挙げよ、などの制約がないときは、多面的に考えて書くことをオススメします。
3.想定外なことが起きても「平常心」で!
外部環境の著しい変化に対して、中小企業へ柔軟に対応していかないとならない時代です。そのようななか、中小企業診断士は、社長に寄り添いながら、いつでも役立つことができることが求められています。
想定外のことが起きても、しっかりと中小企業診断士試験の合格点を得るには、どうしたら良いでしょうか。
過去問の想定外のことを知っておくことはもちろん大切。ですが、まだ起きていない想定外には対応が難しいかもしれませんね。でも、その状態は他の受験生も同じことです。
第1次試験を乗り越えてきたのですから、想定外の与件や設問に対して、診断士らしい対応(不測な事態に右往左往しないなど)をしっかり行えるよう、自分を信じてくださいね。そのためには「平常心」を保つことが、大事です。日頃から「平常心」を保つためにどうすれば良いのか、考えておくと良いでしょう。
※過去に事例IVで通常与えられるはずの損益計算書が与えられず、貸借対照表しかない年もありました。(←受験生のときの苦い思い出)
私は2次試験を何回も何回も受験してきましたが、診断士になって本当に良かったと思います。あと約2ヶ月後の第2次筆記試験に向けて、もうひと頑張り。ぜひ頑張ってくださいね。
受験生の皆さんの輝かしい『令和元年度の中小企業診断士合格』を心より祈念しています!
長文にも関わらず、最後までお読みくださりありがとうございました。
稼プロ!事務局 水口淳一郎(16期生)