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本業と診断士活動のいい関係

2019-08-14 12:00:00 | 19期生のブログリレー

みなさん、こんにちは。19期の西山です。

2巡目の今回は、私の本業と診断士資格の関係について書いてみたいと思います。

 

私は広報・PRの代理店に勤めており、主に民間企業の広報戦略の立案・実施を担当しています。

広報戦略の作成は、①クライアントにヒアリングして課題を抽出、②あるべき姿に近づけるための施策を提案、という流れになり、企業診断のプロセスに近いものがあります。

ただし、領域はマーケティングに限られることが多く、診断士の守備範囲より狭いと言えます。

 

そんな私が診断士資格の取得をめざしたのは、企業コミュニケーションの変化と、それに伴う自身のキャリアの限界(と書くと大げさですが)を感じたことがきっかけでした。

 

広報・PRは新製品やサービスをメディアに紹介し、記事にしてもらうことで、世の中に広く知らしめ、購買につなげる機能を持っています。

ところが最近は、製品やサービスのPR(広告含む)だけではモノが売れにくい状況になっています。

消費者の価値観の多様化やスマホの台頭、ターゲットがマスから個に変わったなど、理由はさまざま指摘されていますが、消費者がモノだけでなく、それを製造・販売している会社自体に関心を持つようになったことも原因の一つに挙げられます。

企業サイドから見れば、モノを売るためにはその企業のファンになってもらう必要がある、ということです。

 

このようなマーケティング環境の変化にあって、私の仕事も製品やサービスのPRから、企業全体のブランドやレピュテーションの向上につながるPRに変わりつつあり、企業価値向上に寄与するコミュニケーション戦略が描けないと仕事にならない状況です。

クライアントのカウンターパートナーも、広報部やマーケティン部から経営企画室や経営トップにまで広がってきました。

 

企業経営全般の話ができないと、そこから先の広報戦略に落ちてこない。

逆にトップと課題を共有できれば、それをコミュケーションの力でどう解決するか、具体的な話ができる。

自分のこれまでのキャリアや付け焼き刃的勉強では太刀打ちできないと悟った私は、ある意味、追い込まれる形で診断士の勉強をはじめました。

 

勉強して気づいたことは回を改めて書きたいと思いますが、クライアントから依頼があった際、広報という「部分」ではなく企業価値向上という「全体」から考える癖がついたことで、より深く本質的な話ができるようになりました。

また、クライアントはお題を提示したものの、実はそれでいいのか、先方自身悩んでいることもありました。

そんなときは、いったん企業理念や強みの確認から入り、課題をブラッシュアップすることで、より効果の高い施策を提案・実施することができました。

 

診断士としてはまだまだ序の口ですが、診断士の知識・ノウハウを本業に活かせるようになってきました。

本業から診断士へ、診断士から本業へというプラスの循環、シナジーをこれからも持ちつづけたいと思います。

コメント (4)
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