こんにちは。稼プロ19期生の遠藤孔仁です。
3回目のブログ当番が早くも回ってまいりました。
どのような話題を書こうかと考えていて、いくつか候補がありましたが、
今回、下記のニュースを目にして、心が決まりました。
こちらは、香港の競売で、埼玉県のベンチャーウイスキーの蒸留所で製造されたウイスキーの54本セット(イチローズモルト・カードシリーズ)が、
719万2千香港ドル(約9750万円)で落札されたというものです。実は、このウイスキーのセット、2015年の競売では、約380万香港ドル(約5100万円)で
落札されていたので、今回の落札で約2倍の価値がつきました。
日本のウイスキーというとサントリーの角ハイボールによってウイスキー需要が復活し、NHKの朝ドラ『マッサン』で再度脚光を浴びたニッカウヰスキーの
竹鶴、そして、最近では、山崎などの原酒が不足しているニュースなどを耳にしていたので、あまりその他にもウイスキーを作っている会社があることを
知らずにおりました。(その前ですと、レッド、ホワイト、オールド(だるま)といったところでしょうか。。。)
ジャパニーズ・ウイスキーをwikiで調べてみると、サントリー、ニッカ、キリンのほかにも結構あることがわかります。
なかでも、地ウイスキーなるものもありまして、14もの会社がリストアップされており、先のイチローズモルトをつくっているベンチャーウイスキーも
このジャンルに分類されております。
wiki ジャパニーズ・ウイスキー
お酒で国産というと、日本酒、焼酎・泡盛にはじまり、国産ワインも高い評価を受けるようになっているということも耳にします。
このあたりになると、銘酒の会をはじめとして、一家言をお持ちのご歴々がいらっしゃると思いますので、語ることはしませんが、
若い杜氏たちによる新しいお酒が出ているという話も耳にするので、そのような出会いを楽しみにしています。
そのほかのお酒に目を向けてみると、沖縄の南大東島にグレイスラムがつくる「COR COR (コルコル)」というラムがありました。
この会社は、沖縄電力の社内ベンチャー制度を利用し、国内初のアグリコール・ラムを造るために起業した金城祐子社長と、
その社長が沖縄泡盛界のレジェントといわれる玉那覇力(たまなはつとむ)氏をラムづくりに誘い、ともにラムづくりに挑戦した記事を読んで
興味をもっておりました。
また、クラフトジンが世界的にブームとなっており、日本でもクラフトジンを数多く造っています。
ジンは、ベーススピッツに、ハーブや果皮、スパイスといったボタニカルで風味づけされた蒸留酒です。そして、風味づけとして使用されるボタニカルは、
ジュニパーベリーを必須とする以外は作り手の裁量に任されているため、地域の特徴を活かしたお酒が造られています。
私もたまたま中国酒造のクラフト蒸留所である「SAKURAO DISTILLERY」がつくる「桜尾ジン」を飲む機会があり、その風味のよさに感動した記憶があります。
今回、このテーマを取り上げたのは、診断士としての専門的な知識の習得だけではなく、文化や歴史、芸術といったさまざまな分野のことに興味をもち、
知識をひろげることの必要性を感じている点があります。
そして、工芸や工業における日本人の職人気質だけでなく、食や農業といった分野にもそのような人が存在し、日本発のものづくりに挑戦していることを
知る機会となったことは、このように自らの興味をひろげてみなければ知りえなかったことであり、そうしたものづくりを支援することができるよう、
自らの研鑽を積み重ねたいと考えております。
以上