他者が他者であること 著:宮城谷昌光
中国史シリーズですっかりすげー小説家だと
ほれぼれしてしまったわたくし
随筆というか、エッセー読んでみたいなと思っていたら
あらあら、あるじゃないですかと
手にとったのが本書であります
なかなか、多岐にわたる文章から、
なんとなし宮城谷さんに近づけたというか、人となりにふれられた
そんな気になれる本でありました
どこかで連載していたエッセーを
あれこれとまぜこんだものなんだそうでありますが
大きく、小説に対してどういう姿勢なのかとか、
歴史についてどうなのかというのと、
カメラにおけるあれこれについて
こんなことがかかれているんだが
どれもこれも非常に楽しそうに書かれていてステキだと思うのです
好きなものを饒舌にそれでいて
あれこれと試行錯誤して書いているという具合が見てとれるというのか
言葉を尽くしていくような文章の流れがステキで
わからない専門用語とか、知らない人も山盛り出てくるんだが
そんなの気にせずにずいずいと読めてしまう
これはおもしろかったと感激したのであります
特に、こんなに分析をして考えて、そして進む人だったのかと
その作品制作過程というか、生き方そのものに反映できそうな
その緻密とは違う、こつこつと積み上げていく作業量が
どこにも書いてないのに
すげーんだろうなと伺わせる内容でありました
やっぱ、こうでないとああいうのはかけないんだな
自分がこうだと推論を重ねていく作業
そして、それを言い切ったときのちょっと得意げな感じ
こういうところが、文章のはしばしに現れていて
感情的になってていいなぁなんて
何度もうなづいてしまったのであります
しかし、あんなに司馬遼太郎のことが好きだとは
夢にも思いませんでしたが
色々抜き出してくる単語とか、ある決めぜりふみたいなのを
ぽつりと書き取って落とすというスタイルは
確かに似てるなと、今更ながらに思ってしまったのであります
というか、文体にこんなにあれこれ試作を巡らせることが
できるものなんだなと素直に感動だ
悪文と名文について
つまるところ、趣味だという話も
なかなかステキで
これは小林秀雄を借りたらしいのだが
なかなかステキな話だと思うのであります
一方で、こういう小説とか文学うんぬんから解き放たれて
カメラに打ち込んだ日々の話もすごくおもしろくて
どんどんと研究して成長していく過程というのを読むのは
小説だろうとなんだろうと
おもしろいものなんだとあっぱれに思った次第
大変おもしろい本でありましたと
何度目かの感想をたたえて
ここにメモっておくのであります
中国史シリーズですっかりすげー小説家だと
ほれぼれしてしまったわたくし
随筆というか、エッセー読んでみたいなと思っていたら
あらあら、あるじゃないですかと
手にとったのが本書であります
なかなか、多岐にわたる文章から、
なんとなし宮城谷さんに近づけたというか、人となりにふれられた
そんな気になれる本でありました
どこかで連載していたエッセーを
あれこれとまぜこんだものなんだそうでありますが
大きく、小説に対してどういう姿勢なのかとか、
歴史についてどうなのかというのと、
カメラにおけるあれこれについて
こんなことがかかれているんだが
どれもこれも非常に楽しそうに書かれていてステキだと思うのです
好きなものを饒舌にそれでいて
あれこれと試行錯誤して書いているという具合が見てとれるというのか
言葉を尽くしていくような文章の流れがステキで
わからない専門用語とか、知らない人も山盛り出てくるんだが
そんなの気にせずにずいずいと読めてしまう
これはおもしろかったと感激したのであります
特に、こんなに分析をして考えて、そして進む人だったのかと
その作品制作過程というか、生き方そのものに反映できそうな
その緻密とは違う、こつこつと積み上げていく作業量が
どこにも書いてないのに
すげーんだろうなと伺わせる内容でありました
やっぱ、こうでないとああいうのはかけないんだな
自分がこうだと推論を重ねていく作業
そして、それを言い切ったときのちょっと得意げな感じ
こういうところが、文章のはしばしに現れていて
感情的になってていいなぁなんて
何度もうなづいてしまったのであります
しかし、あんなに司馬遼太郎のことが好きだとは
夢にも思いませんでしたが
色々抜き出してくる単語とか、ある決めぜりふみたいなのを
ぽつりと書き取って落とすというスタイルは
確かに似てるなと、今更ながらに思ってしまったのであります
というか、文体にこんなにあれこれ試作を巡らせることが
できるものなんだなと素直に感動だ
悪文と名文について
つまるところ、趣味だという話も
なかなかステキで
これは小林秀雄を借りたらしいのだが
なかなかステキな話だと思うのであります
一方で、こういう小説とか文学うんぬんから解き放たれて
カメラに打ち込んだ日々の話もすごくおもしろくて
どんどんと研究して成長していく過程というのを読むのは
小説だろうとなんだろうと
おもしろいものなんだとあっぱれに思った次第
大変おもしろい本でありましたと
何度目かの感想をたたえて
ここにメモっておくのであります