CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】号泣する準備はできていた

2020-11-03 21:13:54 | 読書感想文とか読み物レビウー
号泣する準備はできていた  作:江國香織

苦手だろうなと思いつつ読んで、
やっぱりなという感想になってしまった
前にこの作家さんの本を読んだか忘れてしまったんだが
なんとなく、嫌な予感というか、苦手な作風であろうと
なぜか思っていて、案の定といった具合でありました

多分、おそらく、
女性ならではのそれを描写しているんだろう、
これがまったくわからん、なんというか、雰囲気はそういうものだと捉えられるんだが、
それが何を意味しているのか、さっぱりわからん
短編集でありましたが、一遍もわかる内容がなかったといっても
差し支えないというか、ただただ、そういうものなのか
なんだその、満ち足りた条件における不満げな様子わと
平生でいることをバカにされているではないが、
なんか、逆撫でされるような感触が残る話ばかりでありました

だいたいが、不倫や浮気の話だったりしているんだが、
決まった男性を前にして、ふと、過去の男、
それも割りとどうでもよかった男を思い出して、今目の前の大切だと言ってしまえる男を
必要以上に裏切ろうとするというか、その漠然とした不安
これがマリッジブルーというやつなのかと
いや、マリッジでもないんだが、ともかく幸せであることへの不安みたいなのが
山ほど描かれているようでもあるし、
幸せと信じている人を陥れようとするかのような
なんともいえないものが描かれていて
やだなぁと思ったのでありました

これだけかき乱されているわけなので、
いい本であるのは間違いないんだろうなと思いつつも、
あわないなと思わずつぶやいてしまうような
そんな具合でありましたとさ
どんな話だったか、細かいところは覚えていられないだろうが
この気持ちというのは、覚えていてしまうんだろうねと
思ったりするのである