Mine! 私たちを支配する「所有」のルール 著:マイケル・ヘラー
人間の根源的な欲求なのか、性質なのか、
「所有」の概念の強さと、それをうまくコントロールする方法を記した本で
非常に興味深くて面白かった
子供が「私の!」と叫ぶというのは、英語圏ならタイトルの通り「Mine!」になるわけで、
これは万国共通なようで、確かに、自分の物だと思うことと、
それに引っ張られることの多さは色々あるなと感じるところ
大人になっても、一度自分のものと思ったら、それの価値があがってしまうという
実験結果もかなり面白くて、このあたりは、引用もされていたが
行動経済学的にも興味深い内容なのが大変楽しい
それをうまくコントロールすることで、
全体をよりよい方向へ導くことができるのではないか
そのあたりが、この本の目的において大分大きな地位を占めていたと思うのだが
法律のデザインとして、所有の性質を使うことで、
人の流れや行動をコントロールしてしまえるというのが面白く、
たとえになっていた、野球のホームランボールは誰のものかというのが、
一つの事件をきっかけに、うまくデザインしたものを出してさえいれば
その後、かなり整ったゲーム運用、あるいは興行を行えたのではないかというのが
面白いと思ったのである
まぁ、机上論と実際は乖離するものなので、割と夢物語かもと思ったりもするが
早い者勝ち論の根強さと、それを打破することというのは
案外簡単にできることもあるようだし、直観的なもので法律に相容れていないというのは
知っておくべきだなと思うばかりである
何かが誰かのものになるという論拠をどう示すかというのは
考えるほどに面白いところで、根源的な早い者勝ちというものも
具体的に早いとは何を示すかというのも面白いところで
また、それを手に入れるために費やした労力に報いるという考え方もまた
すんなり受け入れられそうだけど、明示ではないなというのも
大変楽しいのである
結局誰かのものというのは、ちゃんと話し合って
当事者同士の納得を持つしかないということかと思うほど
そんなこといちいちやってられない世の中をどうやって回すかは
大変楽しい作業だと思ったのであった
著作権に対してのルールの面白さはずぬけていて、
ミッキーマウスの賞味期限というのは、それを守り続けることによって
創造を阻害しているという視点はまったくなかったので
なるほどなと思ったところ
そこに、ロビーされていたのかもしれないとすら思えるほどで
根っこにおいておくものが何か、今一度考えておかないと
これから先、もっとそういう事案が増えていくんだろうなと
先行者有利をどこまで引き延ばさせるかというのの難しさがわかる
いい本だったと思うのである
人間の根源的な欲求なのか、性質なのか、
「所有」の概念の強さと、それをうまくコントロールする方法を記した本で
非常に興味深くて面白かった
子供が「私の!」と叫ぶというのは、英語圏ならタイトルの通り「Mine!」になるわけで、
これは万国共通なようで、確かに、自分の物だと思うことと、
それに引っ張られることの多さは色々あるなと感じるところ
大人になっても、一度自分のものと思ったら、それの価値があがってしまうという
実験結果もかなり面白くて、このあたりは、引用もされていたが
行動経済学的にも興味深い内容なのが大変楽しい
それをうまくコントロールすることで、
全体をよりよい方向へ導くことができるのではないか
そのあたりが、この本の目的において大分大きな地位を占めていたと思うのだが
法律のデザインとして、所有の性質を使うことで、
人の流れや行動をコントロールしてしまえるというのが面白く、
たとえになっていた、野球のホームランボールは誰のものかというのが、
一つの事件をきっかけに、うまくデザインしたものを出してさえいれば
その後、かなり整ったゲーム運用、あるいは興行を行えたのではないかというのが
面白いと思ったのである
まぁ、机上論と実際は乖離するものなので、割と夢物語かもと思ったりもするが
早い者勝ち論の根強さと、それを打破することというのは
案外簡単にできることもあるようだし、直観的なもので法律に相容れていないというのは
知っておくべきだなと思うばかりである
何かが誰かのものになるという論拠をどう示すかというのは
考えるほどに面白いところで、根源的な早い者勝ちというものも
具体的に早いとは何を示すかというのも面白いところで
また、それを手に入れるために費やした労力に報いるという考え方もまた
すんなり受け入れられそうだけど、明示ではないなというのも
大変楽しいのである
結局誰かのものというのは、ちゃんと話し合って
当事者同士の納得を持つしかないということかと思うほど
そんなこといちいちやってられない世の中をどうやって回すかは
大変楽しい作業だと思ったのであった
著作権に対してのルールの面白さはずぬけていて、
ミッキーマウスの賞味期限というのは、それを守り続けることによって
創造を阻害しているという視点はまったくなかったので
なるほどなと思ったところ
そこに、ロビーされていたのかもしれないとすら思えるほどで
根っこにおいておくものが何か、今一度考えておかないと
これから先、もっとそういう事案が増えていくんだろうなと
先行者有利をどこまで引き延ばさせるかというのの難しさがわかる
いい本だったと思うのである
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