頭脳勝負 将棋の世界 著:渡辺明
魔太郎先生の本は読んだことなかったかもと思ったが、
対局日和を読んだわと、早々に思い出したわけだが、
あれはブログの抜粋で、これは本として書かれたもので
棋書ではないが、将棋普及について考えて、その結果の一つともいえる内容で
大変よかった
結構前の本なので、ともかく先生が若い、
そして当時の勢力図がわかって、大変面白いと
今読んでとてもよいと思えたところ
方々で聞いていた「将棋がいつかプロ野球みたいな感じになればいいのに」が
この本によったものだったかと、そのくだりが出てきて感激したわけだが、
ああ見えてというと大変失礼ながら、凄く将棋と将棋ファンということについて
真剣に考えて、どうしようかと取り組んでいる印象があってすこぶるよかった
この後、さらに忙しくなって、そして今に至っていると思うのだが
この時の熱意が、また新たな奮起を促してくれんだろうかと思ったり考えたりしたのである
さておき、半分は自身のこれまでを語るところで
この時、将棋界で強いといえば、羽生、森内、佐藤の三人で、
その三人とも少なからず当たっているという現状、そこでの勝負のあれこれが書かれていて面白かった
特に佐藤先生との棋聖戦の観戦記みたいな自戦記は見所たっぷりで、
将棋の手そのものよりも、その時どう思っていたかという
棋士の感じ方、感性の部分にクローズアップしているのが白眉で
読み物として大変面白い内容になっていた
この頃から、今の軽快な解説につながる視点をもっておられたと
頭が下がるというか、これもまた、考えて会得したんだろうなという感じがして
非常に面白かった
ボナンザと闘って、結構危なかったという話や、
その後のコンピュータ(この頃はまだAIと呼ばない)との展望については、
まだかなり緩やかに見ていたのがわかるのも興味深いところで、
今のこの状況は、本当に考えもしなかったものなんだろうなと思うばかり
どうしても、羽生世代にフォーカスが当たり勝ちだから、
なんとなく、渡辺先生は若いと思ってしまうのだが、
実際若いけども、コンピュータに対する認識が以前の棋士のそれと変わらないところ、
やはり世代としては上になるんだなと、改めて思い知るのでありました
それでも、アマチュアのレベルが上がってきたこと、
また女流棋士のこと等についても、きわめて冷静な分析をなされていて
単純に人口が増えてきたら、それらの問題というか差は収斂されていくであろうことを予見していて
実際その通りなのは流石と思うのでありました
何よりそうだったのかと思ったのは、この頃の同世代棋士として、
山崎先生、阿久津先生をあげていて、天彦先生は出てこないが、豊島先生は出てくるあたり
予見するものや、この頃出会う機会がどうであったかとかが伺えるようで面白かった
升田先生の棋譜を並べて、新しいひらめきを覚えた話とか
物凄く興味深いと思ったわけで、棋譜並べは一度やってみた方がいいのかしらと思うばかりである
魔太郎先生の本は読んだことなかったかもと思ったが、
対局日和を読んだわと、早々に思い出したわけだが、
あれはブログの抜粋で、これは本として書かれたもので
棋書ではないが、将棋普及について考えて、その結果の一つともいえる内容で
大変よかった
結構前の本なので、ともかく先生が若い、
そして当時の勢力図がわかって、大変面白いと
今読んでとてもよいと思えたところ
方々で聞いていた「将棋がいつかプロ野球みたいな感じになればいいのに」が
この本によったものだったかと、そのくだりが出てきて感激したわけだが、
ああ見えてというと大変失礼ながら、凄く将棋と将棋ファンということについて
真剣に考えて、どうしようかと取り組んでいる印象があってすこぶるよかった
この後、さらに忙しくなって、そして今に至っていると思うのだが
この時の熱意が、また新たな奮起を促してくれんだろうかと思ったり考えたりしたのである
さておき、半分は自身のこれまでを語るところで
この時、将棋界で強いといえば、羽生、森内、佐藤の三人で、
その三人とも少なからず当たっているという現状、そこでの勝負のあれこれが書かれていて面白かった
特に佐藤先生との棋聖戦の観戦記みたいな自戦記は見所たっぷりで、
将棋の手そのものよりも、その時どう思っていたかという
棋士の感じ方、感性の部分にクローズアップしているのが白眉で
読み物として大変面白い内容になっていた
この頃から、今の軽快な解説につながる視点をもっておられたと
頭が下がるというか、これもまた、考えて会得したんだろうなという感じがして
非常に面白かった
ボナンザと闘って、結構危なかったという話や、
その後のコンピュータ(この頃はまだAIと呼ばない)との展望については、
まだかなり緩やかに見ていたのがわかるのも興味深いところで、
今のこの状況は、本当に考えもしなかったものなんだろうなと思うばかり
どうしても、羽生世代にフォーカスが当たり勝ちだから、
なんとなく、渡辺先生は若いと思ってしまうのだが、
実際若いけども、コンピュータに対する認識が以前の棋士のそれと変わらないところ、
やはり世代としては上になるんだなと、改めて思い知るのでありました
それでも、アマチュアのレベルが上がってきたこと、
また女流棋士のこと等についても、きわめて冷静な分析をなされていて
単純に人口が増えてきたら、それらの問題というか差は収斂されていくであろうことを予見していて
実際その通りなのは流石と思うのでありました
何よりそうだったのかと思ったのは、この頃の同世代棋士として、
山崎先生、阿久津先生をあげていて、天彦先生は出てこないが、豊島先生は出てくるあたり
予見するものや、この頃出会う機会がどうであったかとかが伺えるようで面白かった
升田先生の棋譜を並べて、新しいひらめきを覚えた話とか
物凄く興味深いと思ったわけで、棋譜並べは一度やってみた方がいいのかしらと思うばかりである
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