雲の果てに 秘録富士通・IBM訴訟 作:伊集院丈
雲を掴めの続編であります
前回が、訴訟になる前に交渉で和解を取り付けた
そんなお話だったのですが、
今回はそんな和解を守らないIBMと、
いよいよ訴訟になってさぁ大変というお話であります
前回のときも思いましたが、
ここに書いてあるのが本当かどうかはわかりませんので
果たして、どうなのかわからないんですけども
IBM酷いな、やっぱりアメリカ非道いなぁと
そんなことを思わされるのであります
酷いというか、怖いというのが正解なのかしら
ともあれ、企業間での訴訟というのが
どういったスキームというか、シナリオになっていくのか
そこに商売が成り立つ仕組みといってもいいかもしれない
そんなことがぎゅっと詰まっていて
なかなか、読み応えのある内容でありました
前回に比べると、相当に読みやすくなったというか
ぐっと小説っぽい文体になっておりまして
多分、というか、内容でも何度か触れられておりますが
司馬遼太郎を相当に意識した文体で進められていまして
読みにくい人には大変なんだろうかなと
いらぬ心配をしながらも、余談を交えながら
次々と困難を乗り越えていく様が描かれます
十数年にわたる抗争があったという感じなので
なんといったらいいか、訴訟というのは大変だな
これが一つの仕事だとすれば、
本当にこれをするだけの人がいるのかもしれないなんて
思ったり思わされたりするところ
実際は、その他にもいろいろな仕事を掛け持ちしながら
四苦八苦だったんだろうと思うのですが
仕事で死を間近に感じる、しかも過労死という形でというのは
なかなか恐ろしいものだなと
デスマーチとは違う恐ろしさを感じるのであります
しかし、読んでいて思ったのですが
もう死に体という感じであっても、まさに、
時間が解決してくれるという事案が多くあるようで
この事件についても、訴訟開始から終了までの間に
様々に世の中が動いてというか、
メインフレーム事業から、パソコン事業というのが出てきて
あっという間に、いずれの会社も陳腐化してしまったというか
グローバル化とは別の、企業とはどうあるべきかを問うような
そんなことも思わされるのでありました
これはなかなかに大変なことであります
扱うテーマが、著作権であるとか、コピーであるとか
そんなところもあって、なかなか難しいですし、
実際のところ、IBMの開発環境とそっくりのものを
なんだか用意できましたという富士通のありようというのも
本当にそうなんだろうかと、読んでいても怪しんでしまうほどで、
事実はどこにあるんだかわかりませんが、
ともあれ、難しいことが書いてあるのです
しかし、この内容に携わった人々があれこれ出てくるんだが、
いずれも、相当の知能、やっぱり学府が違うと
できばえが違うんだろうななどと
いらぬことを考えさせられるほど凄いことでありまして、
様々に思い知らされるのでありました
ガッツも凄いし、知恵が違うんだろうな、凄い
最終的には、新しい潮流の中に
この事件自体が吸い込まれていくような形になるため、
なんというか、儚いものを感じるのでありますが、
本当かどうかわからない、MR.クッキーなる人物の
その安易な名前設定に、本当だとしたら
これは暴露本というのになるんじゃないのかと
いらない心配をしてしまったりなのでありました
クッキーの正体が、名前のとおりだとしたら、
この訴訟というか、この事件自体がなんだったのか
もっと何かがあったんじゃないか
そうかんぐってしまったりするのですが、
そのあたりは、また別の富士通本に書かれているんでしょう
なんて、思ったりもするのでありましたとさ
雲を掴めの続編であります
前回が、訴訟になる前に交渉で和解を取り付けた
そんなお話だったのですが、
今回はそんな和解を守らないIBMと、
いよいよ訴訟になってさぁ大変というお話であります
前回のときも思いましたが、
ここに書いてあるのが本当かどうかはわかりませんので
果たして、どうなのかわからないんですけども
IBM酷いな、やっぱりアメリカ非道いなぁと
そんなことを思わされるのであります
酷いというか、怖いというのが正解なのかしら
ともあれ、企業間での訴訟というのが
どういったスキームというか、シナリオになっていくのか
そこに商売が成り立つ仕組みといってもいいかもしれない
そんなことがぎゅっと詰まっていて
なかなか、読み応えのある内容でありました
前回に比べると、相当に読みやすくなったというか
ぐっと小説っぽい文体になっておりまして
多分、というか、内容でも何度か触れられておりますが
司馬遼太郎を相当に意識した文体で進められていまして
読みにくい人には大変なんだろうかなと
いらぬ心配をしながらも、余談を交えながら
次々と困難を乗り越えていく様が描かれます
十数年にわたる抗争があったという感じなので
なんといったらいいか、訴訟というのは大変だな
これが一つの仕事だとすれば、
本当にこれをするだけの人がいるのかもしれないなんて
思ったり思わされたりするところ
実際は、その他にもいろいろな仕事を掛け持ちしながら
四苦八苦だったんだろうと思うのですが
仕事で死を間近に感じる、しかも過労死という形でというのは
なかなか恐ろしいものだなと
デスマーチとは違う恐ろしさを感じるのであります
しかし、読んでいて思ったのですが
もう死に体という感じであっても、まさに、
時間が解決してくれるという事案が多くあるようで
この事件についても、訴訟開始から終了までの間に
様々に世の中が動いてというか、
メインフレーム事業から、パソコン事業というのが出てきて
あっという間に、いずれの会社も陳腐化してしまったというか
グローバル化とは別の、企業とはどうあるべきかを問うような
そんなことも思わされるのでありました
これはなかなかに大変なことであります
扱うテーマが、著作権であるとか、コピーであるとか
そんなところもあって、なかなか難しいですし、
実際のところ、IBMの開発環境とそっくりのものを
なんだか用意できましたという富士通のありようというのも
本当にそうなんだろうかと、読んでいても怪しんでしまうほどで、
事実はどこにあるんだかわかりませんが、
ともあれ、難しいことが書いてあるのです
しかし、この内容に携わった人々があれこれ出てくるんだが、
いずれも、相当の知能、やっぱり学府が違うと
できばえが違うんだろうななどと
いらぬことを考えさせられるほど凄いことでありまして、
様々に思い知らされるのでありました
ガッツも凄いし、知恵が違うんだろうな、凄い
最終的には、新しい潮流の中に
この事件自体が吸い込まれていくような形になるため、
なんというか、儚いものを感じるのでありますが、
本当かどうかわからない、MR.クッキーなる人物の
その安易な名前設定に、本当だとしたら
これは暴露本というのになるんじゃないのかと
いらない心配をしてしまったりなのでありました
クッキーの正体が、名前のとおりだとしたら、
この訴訟というか、この事件自体がなんだったのか
もっと何かがあったんじゃないか
そうかんぐってしまったりするのですが、
そのあたりは、また別の富士通本に書かれているんでしょう
なんて、思ったりもするのでありましたとさ