Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

自転車の クランクを外す

2013-07-25 20:21:20 | わかり易い 自転車整備
前回自転車のチェーンを切ったので今回はクランクを外します 四角テーパーの
コッタレスクランクが付いています、その形状と構造からクランクを抜く と言う事も
有りますね





コッターレスと呼ばれる構造のクランクで一般車や軽快車ではまだ多くの
自転車がこの方式を使っています






このタイプのクランクを外すのには この様な工具を
使います




今回はこれを使いましょうモンキーレンチとスギノの
コッターレスクランク抜き工具 そして 15mmレンチです






クランクの中心にフィキシングボルトと言うボルトで
クランクを固定しています これには 14mm と 15mm の
サイズが有ります




私は 15mm のボルトを使っているので 15mmレンチを
使います






工具をボルトに掛けクランクが回転しない様に保持
しながらボルトを緩めます ※ これは左右共 正ネジです

この工具もネジを舐めたり滑る事も有るので怪我をしない
様に注意が必要です ギアの近くでの作業は怖いですよ






フィキシングボルトが緩み 取り外しました 奥には
一枚ワッシャーが入っています




ボルトを外したクランクの内部 奥の四角いのが
シャフトと丸いのがボルト用のネジ穴です
クランク本体には内ネジが切って有ります
これは抜き工具を装着する為のものです




次はクランクの抜き工具を使います






工具の先端に内部の突起が有りますが これを
出さずに凹めておきます これは工具の外ネジを
回す事で調整が出来ます




この工具はクランク本体の内ネジに装着します






クランクにねじ込むのですが 手で奥まで締め込めば
良いですね ネジ山が潰れて固い時は他の道具を使います
※ ここは正ネジです

今回はスギノの工具を使っていますが カンパの工具も
使えます ただ ITAネジとはネジの角度が違うのか少し
手応えが固く感じます




次に使うのはモンキーレンチです






工具の角ばった部分にモンキーレンチを掛け
右方向へ力を加えます するとクランクが じわ~と
抜けて来ます 力が要るのはそこまでですね




クランクが抜けました 冒頭でクランクを抜くと
書きましたが この様な作業形態がそう表現させるのでしょう




四角テーパーと呼ばれるシャフト これは見たままですね
JIS と ISOの規格が有り、双方テーパーの角度は 2度ですが
互換性は有りません






右側のクランクが外れたので左側に進みましょう




する事は右側と全く同じです まずは 15mmレンチで
フィキシングボルトを外します






この 15mmレンチですが 汎用のソケットレンチでも
肉厚の薄い物なら使えますが厚手の物は使えないと
思います 頻繁にこの作業を行うなら一つは欲しい
レンチですね






クランクの抜き工具も同じ様に使い クランクが
抜けました






これで左右のクランクが抜けました このハンガー小物は
Campagnolo のロード用を使っています ピストフレーム
なのにこんな事が有ったからです この辺も謎のフレーム
らしい所です

過去記事 【 お買い物自転車 組み立て 】





今回の作業は一般車でも行う基本的な作業で それ程難しいものでは有りません
ただ今回の様なアルミのクランクは 工具をねじ込む内ネジを駄目にする事が良く
有ります ここは注意が必要な処ですね

自転車整備に必要な工具は他のものを代用出来る物も有りますが 今回のクランク抜きの
工具は他の物は代用出来ません これは専用工具を用意して下さい 色々な所から出て
いますが Park Tool なら CWP-7 クランクプーラーの名前で出ています

前回の作業 【 自転車の チェーンを切る 】

次の作業 【 自転車 ハンガー小物の分解 】

コメント (4)
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