Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

シングルギア チェーンの張り調整

2013-09-11 20:40:22 | わかり易い 自転車整備
ロードレーサーや多段変速機付きの自転車の様にチェーンを張る為の機能が無い
シングルギアバイクではチェーンの張り調整をしてやる必要が有ります






前回チェーンの取付けが終りました 後ろのギアが
一枚の自転車では このチェーンを張ってやる必要が
有ります ご婦人用自転車など一般車のほとんどが
この様な構造です






チェーンを張るには後ろの車輪を前後に移動し
その調整を行います これに使う道具は 15mmの
レンチ 今回は CAMPAGNOLO カンパニョーロの
15 mm レンチを使いましょう






工具のボックス部ですがこれはクランクの
フィキシングボルトにも使えます






後ろのハブナットを緩め チェーンの張りを調整し
ハブナットを締め付けます ※ 正ネジです


参考に

これはキツメに張った状態です これより張ると
回転が重くなる強さです






クランクを下死点の位置に置き 自然な状態と
チェーンを持ち上げた時の遊びを測っています
自然な状態 40mm 持ち上げた状態 53mm 
13mmの遊びです








これは緩めの限界辺りです これ以上緩めると
チェーンが暴れた時に外れる位の強さです
36mm と 59mm 23mmの遊びです








今回私が街乗り用に調整した強さです
39mm と 56mm 17mmの遊びです

この遊びの寸法は数字で表せばこうなりますが
今回の採寸方法では違う数字が出る事も有りそうです

調整は手応えと、緩めの場合は チェーンが左右に
動いた時、前ギアから外れないかそれぞれの自転車で
確認するのが安全です






このハブナットの締め具合はこのレンチの大きさなら
強く締めれば良いですが 締め過ぎはナットのワッシャーを
割る事が有るのでその手前で止めておきます

この時はホイールのセンター出しも重要な事で
それは左右のチェーンステーの内側とタイヤの
隙間を揃える事で調整を行います




バックエンドのハブ芯位置 これは何処でなければ
いけないと言う決まりは有りませんが 競技用自転車で
あれば 爪の前後位置中心より後ろへセットする事は
まず無いですね

バックセンターを短く取りたいので前方寄りに調整する
選手の方が多いかも分らないです これはチェーンの
長さで調整します






一度洗車後に WAKO'S のチェーンルブでオイルアップを
薄くしています 薄めにしておいたのは最終的にこの
オイルを使いたかったからです Super Lube 超耐久
チェーン用潤滑剤 HEAVY-DUTY

これは私自身が実仕様済みですが この潤滑剤の耐久性は
凄いですね 練習用 街乗り用 雨天のレースでは良い
と思います






メーカーの代理店の方は混ぜる必要は無いと言われましたが
フッ素系は底に樹脂が沈殿するので容器を振ってから使います
中には撹拌用のスチールボールを数個入れています

チェーンの一駒づつ丁寧にオイルを差して行きましょう




かなり粘度の高い潤滑剤です これでも浸透すると
代理店の方は仰います






私は確実にオイルを回したいので指先でしごいてやります
これはローラーリンク内部と共にチェーンの表面にもオイルを
乗せたいからです

ただこれをする時はチェーンとギアの間に指を挟まない様に
充分注意が必要です そんな事になると、とても酷い怪我を
する事になってしまいます




チェーンにオイルが綺麗に乗りとても良い状態に
なりました






ホイールを回転させチェーンとオイルを馴染ませて
チェーンの張り調整とオイルアップの完成です





チェーンの張り調整 もし貴方のチェーンがオイル切れを起こしているなら
オイルを差してから行いましょう 枯れたチェーンにオイルを差すとチェーンは
伸びます、その後に調整した方が良いですね ちなみに一般車はかなりキツメに
張っているのが多いと思います

チェーンのメンテナンスは自転車に与える影響が大きく、乗り味も左右する部分で
大切だと思います

前回の作業 【 チェーンの取付けと コネクトリンクの方向 】

次の作業 【 自転車 携帯品の点検 】

コメント (7)
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