Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

トラック用 チェーンレスト制作

2016-06-14 20:09:50 | 製作・加工
自転車のリアホイールを外した時にチェーンを掛ける為のチェーンレスト
市販されている物も有りますが、自分の使い易い物を自作致します





後輪を外した後チェーンを掛けると共に、滑らかに回転する物を作ります
道具類の用意をしました 金属加工と溶接を行います






トラックレーサーの後輪を外した時のエンドの保護や
チェーンのメンテナンスに重宝するチェーンレストです
これも以前に自作した物ですが新しい物を作ります




使用する主なパーツはこの様な物です 厚歯のギア
ベアリングと中空のハブシャフト一式 これらを組み
合わせて行きます




まずベアリングと小ギアを溶接します






サイズを合せたワッシャーやナットを使い
ベアリングとギアを動かない様に固定します
この時にギアが振れない様に微調整しています
固定ギアを使う場合、ベアリングは型式 6300ZZ が
良いですね 内径 10mm 外径 35mm 巾 11mm の
鋼板両側シールドタイプです






バイスに工作物を固定しています これでギアと
ベアリングを溶接します






溶接後のスラグ(カス)を取りました 私にすれば
上出来です(笑)






ギアを取り付けた回転部分とシャフトを組むと
こんな感じになります でもこれで完成では
有りません






自転車小屋に移りました ここは電気の容量が
小さいのか日に依っては溶接が上手く出来ません 
ここで全てが出来れば便利なんですけどね




整備台で仕事を進めます






用意しているクイックシャフトは 130mm 巾用です
ネジが短いので 120mm巾で使える様にダイスで
ネジを切ります






バイスにシャフトを固定して切削オイルを使いながら
ネジを切り進めます 1回転進め半回転戻す、その様に
して行けば綺麗なネジが作れます






廉価な刃で切れ味が悪く、金属をむしっている
様な処が有ります 








ちょっと掃除をしましょう それでも急がず丁寧に
仕事をするとこの程度のネジが出来ています






自転車に使ってみるとクイックシャフトが長いです
これが身体に当ると非常に痛い目に遭います






この辺りで切り落します






併せてチェーンが問題無く回る様にスペーサーで調整し
チェーンラインを前のギアと合せます 
※ チェーンラインとはフレームの芯とギアまでの寸法で
  その寸法が前後同じであれば前後のチェーンラインが
  通っているなどと言います






各部の調整とオイルを注し綺麗にして完成です






チェーンラインも通りました クイックレバーは
ギア側が使い易いですね 出ていたクイックシャフトも
切りました、これなら当っても痛く有りません





新しく出来上がったチェーンレスト Chain Rest 文字通りチェーンをここで休ませてあげます
チェーンは、たまに洗って専用オイルで潤いも与えてあげます 高級エステサロンみたいな
ものですね
以前の物も普通に使えるのですが、手触りと視覚的なもので気になる処が有りました
そう思いながら使うのは嫌だったのですが 古い方は又気に入る様に手を加えてやりましょう

コメント (2)
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