Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

自転車の空気が抜ける 助けてメール

2016-09-06 20:33:51 | 自転車整備 その他 
雲が低く今にも降り出しそうなお天気の朝 電話に一通のメールが届きました
自転車に空気を入れていたらブシュ!と言ってタイヤから水が出て来た・・・
何の事か良く解りませんが、きっと直して下さいと言う事ですよね






天気も悪いので自転車を預かって来ました
ここなら雨が降っても作業が出来ます 成る程、
後輪の空気が抜けています






バルブに何か付いています ホイールが回転すれば
光る奴ですね 電池が切れたらただの重りです(笑)
メールに書いて有った様にリムとタイヤの隙間から
水が出ています






パンク修理道具を用意しチェックして行きましょう
空気が抜けていますが タイヤサイドにひび割れも無く
上手く使われています






バルブを見てみます あらあら、虫ゴムが千切れて
無くなっています 空気を入れている時に劣化した
物が千切れて プシューって音がしたのでしょうね






虫ゴムは買い置きが有るので新しい物を使いましょう
パンクと言われるうちの半分くらいはこれが原因です




バルブの入れ換えだけでは無く バルブの根元のリムナットを
緩めてみるとこれだけバルブが曲がりました この症状は何か
判りますか?






メンテスタンドを使いましょう タイヤを外して
中のチューブの状態を確認します 
黄色い道具はタイヤレバーです




タイヤのビートを外してチューブを見ると バルブの所で
チューブが団子になっています 空気が無い状態で車輪を
転がすとこの様な状態になります こうなると先程の様に
バルブが曲がります






チューブが回って団子になった状態で空気を入れると
しばらくしてから破裂します 一旦チューブを出して
入れ直しましょう タイヤの中に水が多く入っています
それも拭きながらチューブのチェックもします






チェックはタイヤの内側、リムの内部、リムフラップ
目視と指先で不具合を感じ取ると良いですね




フラップのバルブ穴が切れている事が良く有ります
要注意、要点検です








チューブを戻す前にバルブ部分の保護材を使っておきます
これは先日も紹介しましたが、古いチューブで作っています






チューブを入れます まずはバルブをリムの穴に通します








先程、新しい虫ゴムを付けたコアを使います コアナットは
しっかりと締め 根元のリムナットはゆるゆるにしておきます








この状態でチューブはペッチャンコです このままでは
どの様にでも捩じれます それを避ける為に少し空気を
入れます チューブが少し脹らむ程度で結構です






タイヤの中にチューブを入れると 次はタイヤをリムに
嵌めていきます バルブの所からスタートします バルブを
中に押し込みます リムとタイヤの間にチューブを挟まない様
にする為の手順です

※ タイヤをリムに嵌めるのはバルブの所を最後に残す人も居ます
  これは自分が覚えた方法で良いと思います






タイヤをリムに嵌めて行くと最後の部分は少し固くて
入り難いですね ここは指先では無く親指の付根辺りを
使うのがコツです 手で入らなければタイヤレバーを
使いましょう




空気は直ぐに入れるのでは無く チューブがタイヤと
リムの間に挟まっていないか良く確認をしてからです
チューブが噛んでいると間違いなく破裂します






空気を入れるとバルブがリムから伸びる様に出て来ます
リムナットは根元まで手で強く締めておけば良いです
工具を使う時でもほんの軽く締めます






指先にツバを付けバルブから空気が漏れていないか
確認します 最後はバルブキャップの取付けです




後輪はこれで点検と整備が終わりました




ついでに前輪も見ておきます






大きなダメージは有りません でも・・






新しい虫ゴムに交換しておきましょう




ここに来たらそう簡単に帰しません(笑) 
丁度油が枯れかけています、オイルを注しておきましょう






街乗り用の自転車にはこれ Super Lube スーパールーブの
HEAVY-DUTY CHAIN LUBRICANT 超耐久チェーン用潤滑剤
これのオイル持ちは凄いですね 普段使いには私が使った中では
ナンバーワンです




やや粘度の高いフッ素系の潤滑剤ですがチェーンの奥まで
浸透します 一般車には、飛散しない程度のやや多い目の
量を使う様にしています 私の普段使いの自転車にも使って
いますが充分満足させてくれます






変速機やブレーキの駆動部には ヴィプロスの
グレサージュを使っておきましょう ちょっと贅沢です(笑)








一通り点検しているとハンガーにガタが出ていました
一旦ロックリングを緩め玉当りの調整をしておきましょう






今回は玉当りの調整だけです 次の整備の時には
グリスの入れ替えもしてやれば良いですね
この辺の自転車は競技用自転車と違い シビアな
調整をするよりも、ボールを感じる位のやや渋めに
決めて行った方が無難ですね その方が自転車が
しっかりします 長く乗りっ放しでも壊れずに乗れる、
これは大切な事で 整備の一つの方法でも在ります





空気が抜けた!メールから始まった今回の作業 一通り点検整備をしました
前回は 6月中旬に洗車整備をしています それから3ヶ月、丁度良い時期でしたね





少し前は青い獅子唐でしたこれって赤くなるのかな? ちょっと見に行ってみましょう
他所のお家のものです(笑)

コメント (4)
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