Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

Campagnolo ロードペダル 外環を切ります

2020-05-08 20:08:45 | 自転車整備 ペダル
Campagnolo カンパニョーロのロード用ペダルはクイル型で本体外側には外環が有ります
今回その外輪を切り落としピストタイプに改良いたします その作業風景をご覧下さい





Campagnolo SUPER LEGGERI カンパニョーロ スーパーレゲロ 1974年登場の
アルミプレートのロード用ペダルです






カンパニョーロがこのクイル型のペダルを発売したのは
1950年の RECORD でプレートが鉄の物でした 
このスーパーレゲロはその当時の形を引き継いでいます






クイル型には外側にこの様な外環が付いているのが特徴です
私も自転車である程度走れる様になるまではこのタイプを
使っていましたが この外環が何故必要なのか分らずこの
恩恵を受けた事も有りません その後はピスト用のペダルを
ロードで使っています




今回はこの外環の部分を切り落としてしまいます






切り落とす部分に墨を入れました 最後にヤスリで成型するので
おおまかな位置での墨です




切り落とすのはサンダーを使いましょう






研磨用の刃が付いています 切断用に交換します






金属の切断用に交換しました 金の卵と言う商品ですが
良く切れる刃です




切断作業は外で行います 切削粉が沢山出るので室内では
後始末が大変です






ペダルを固定する為にバイスに挟みました 傷が付かない様に
木片を併用しています






後で成型する事を考え黄色い墨は残して切るつもりでいます
でもサンダーは結構暴れるので慣れないと難しい作業です






片方を切断しました 切った瞬間に勢い良く口が開きます
軽合金で有りながら弾きの良い硬い材質だと感じます
実は同じ事を選手時代にもしています、その時はいきなり
口が開いたので驚きました






外環の片方を切りました 結構口が開きます
この硬さの物を湾曲させて ペダル本体に固定するのは
難しいだろうな なんて考えながら作業を進めています






もう一方も切りました 黄色の墨を残して思った場所で
切れています






もう片方のペダルの外環も切り落としました





さてこれで外環を切る作業は完了です電動工具を使えば短時間で終わりますが
失敗した時の覚悟も必要です 切り口の仕舞いをやりましょう




整備テーブルに帰ってきました 続きはここで行います






切り落とした外環です 他の物ならキーホルダー等に
加工する事も有りますが、これは使い途が無いですね(笑)






さて切削箇所を成型して見栄えも良くしましょう




削る量もしれているので小振りなヤスリを用意しました
出来るだけ切った事が分からない程度の仕上げはしたいですね





クロモリのロードレーサーですが これにピスト用ペダルを使っています 50年くらい経っています






Campagnolo のピスト用 鉄プレートです
これの形状に似せれば良いですね








ペダルを外してプレートの形を観察します これと同じにするのは
少し困難です自分の感覚で削る事にします




成型と言っても削る所も少なかったのでヤスリで
少し擦っただけで終わりました






指先で触れてもザラツキを感じない様に軽く面取りをしています



 
ここまで作業を進めました、今回の作業はただ外環が必要が無いと言うのでは無く 
クイル型よりピスト用の方が遥かに使った時の感触が良いのでこの様に加工しています 





黄色く可愛い花が寄り添っていました
この後ペダル全体の美装と切削部に錆予防の為に塗装をしておきたいと思います
それらは次の記事にさせて頂きます次回もどうぞお付き合い下さい

次の作業 Campagnolo 【 ロードペダル 美装 】

コメント (4)
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