自転車のホイールの組替えを行っています 今回はホイールの振れ取りを行います
文字でご紹介するのが難しい作業ですが丁寧に進めて行きます 手順とその方法をどうぞご覧下さい
今回 組替えているのは私のロード用ホイールです 前回までにスポーキングは済ませています
チューブラー 28穴 ギア側タンジェント 6本組 反ギア側ラジアルでアルミニップルを使っています
これから振れ取りを始めますが ニップルは全て軽くスポークに
ねじ込んである状態です
道具はこれだけ用意しています スポークを銜える為の
スポークホルダー、ニップルレンチ、ニップルドライバー
小さな容器に入った潤滑剤
現在のニップルの状態は適度にねじ込んであります
これのネジ込み量を揃える処から始めます
ニップルドライバーを使います マイナスドライバーの先端に
突起が有り これがニップルのネジ部に差し込まれます 突起が
スポークに当るまでニップルをねじ込めば 同じ締め込み量に
揃います
VAR の工具ですが結構な価格だったと記憶しています
全てのニップルをドライバーで締め込みます
ただこのドライバーでは締め込む量はしれています
ニップルから見えているスポークのネジの状態を
ほぼ揃えました ここではまだニップルに余裕が有ります
ニップルが指先で掴める様になれば 指先で回します
リムの中のニップルを目視し スポークの出具合を揃えています
※ この様に全てのニップルを同じ量 締め込んでも決して振れが
取れる訳では有りません スポークの張り具合も解らないので
この様な方法で 色々な事を感じながら進めています
この辺りからホイールのセンターを意識し始めます
私のハブには ハブの巾=OLD の中心に小さな印を付けています
これを利用します
リムのバルブ穴からハブを覗きます 先程の印が何処に有るか目視し
リムが左右のどちらに寄っているのか確認します これでリムを
寄せたい方を意識しながらニップルを触ります
この写真の状態であれば リムは右側、ギア側へ寄せる必要が有ります
ホイールは左右の振れだけでは無く 縦振れにも気を配ります
スポークを握り スポークの張り具合を感じながら
必要なスポークを張って行きます
ニップルレンチはニップルに応じた物を使います
これは Park Tool SW-40C 巾3.2mm
DT Swiss 1.8mm のニップル用です
振れの取り方は
リムを右に寄せたい時は右側のニップルを締め込み
左に寄せたい時には左側のニップルを締め込みます
縦振れは 出ている部分のニップルを締め込みます
ニップルの回転数は 1/4 回転ずつ様子を見ながら回します
スポークの張りが緩い時はまだこれで OK です
さてスポークのテンションが上がって来ました
私が用意している 極細のノズルを付けたオイル注しを
使います 中は CRC 5-56 です
ニップルの雁首部分に 1滴 少量を滴下します
ニップルのこの部分はかなり力が掛かります ニップルを
回す時に無理をさせない為の 潤滑剤です
スポークのテンションがかなり上がって来ました
スポークを握り手で感じますが これは絶えず行っています
テンションが上がってくると ニップルレンチだけで
ニップルを回してはいけません スポークの捩れが発生し
破断の原因を作ります
その為にスポークホルダーも市販されていますが 殆どが
エアロスポーク用です ラウンドスポークも確実に掴める様に
私は自作したスポークプライヤーを使っています
ホイールのセンターを確認します センターゲージを使います
まず反ギア側にセンターゲージをセットします
これはギア側から始めても OK です
センターゲージの両端が リムに隙間無くぎりぎりに
接している状態を作ります
その調整は道具の中心に有る調整用ネジで行います
両端部分がリムに接し 調整ネジもハブに接しています
ゲージの調整ネジは触らず ホイールを裏返し
ギア側に乗せます
調整ネジとハブの状態を確認します ここに隙間が有れば
リムがゲージを持ち上げている すなわちリムはギア側に
寄っていると言う事です
両端部分が浮いているなら リムは反ギア側に寄っています
例えば この隙間が 5mm有れば リムを隙間を無くす方へ
2.5mm 寄せてやればセンターが出ます
今回使っているセンターゲージは Campagnolo ですが
工具の構造に依っては使い方が異なります 道具に
応じた方法で行って下さい
振れ取りは横より先に縦振りを取った方がやり易いと思います
横振れを取るとき 寄せたい方のニップルを締めるばかりだと
縦にも影響が出ます 右に 10寄せる場合は
左のニップルを 5緩め 右のニップルを 5締め込めば OK です
テンションが上がり仕上げに近くなると ニップル1/8~1/4 回転
ずつの作業になります
振れ取の終盤になると 振れ取台からホイールを外し体重を掛けてホイールを苛めてやります
ピキピキと音を立てながら捩れたスポーク等が元に戻ります これをやると振れが出ますから
そこから再度微調整を行います
微調整を繰り返し ホイールの振れ取が終わりました
通常ならこれで完了と言っても良いのですが ホイールを一晩寝かせます
これをするとスポーク等がかなり落ち着きます 完成までもう少しお付き合い下さい
前回の作業 【 ホイール組替え スポークの綾取り 】 - Kinoの自転車日記
次の作業 【 ホイール組替え ロックタイト 】 - Kinoの自転車日記
文字でご紹介するのが難しい作業ですが丁寧に進めて行きます 手順とその方法をどうぞご覧下さい
今回 組替えているのは私のロード用ホイールです 前回までにスポーキングは済ませています
チューブラー 28穴 ギア側タンジェント 6本組 反ギア側ラジアルでアルミニップルを使っています
これから振れ取りを始めますが ニップルは全て軽くスポークに
ねじ込んである状態です
道具はこれだけ用意しています スポークを銜える為の
スポークホルダー、ニップルレンチ、ニップルドライバー
小さな容器に入った潤滑剤
現在のニップルの状態は適度にねじ込んであります
これのネジ込み量を揃える処から始めます
ニップルドライバーを使います マイナスドライバーの先端に
突起が有り これがニップルのネジ部に差し込まれます 突起が
スポークに当るまでニップルをねじ込めば 同じ締め込み量に
揃います
VAR の工具ですが結構な価格だったと記憶しています
全てのニップルをドライバーで締め込みます
ただこのドライバーでは締め込む量はしれています
ニップルから見えているスポークのネジの状態を
ほぼ揃えました ここではまだニップルに余裕が有ります
ニップルが指先で掴める様になれば 指先で回します
リムの中のニップルを目視し スポークの出具合を揃えています
※ この様に全てのニップルを同じ量 締め込んでも決して振れが
取れる訳では有りません スポークの張り具合も解らないので
この様な方法で 色々な事を感じながら進めています
この辺りからホイールのセンターを意識し始めます
私のハブには ハブの巾=OLD の中心に小さな印を付けています
これを利用します
リムのバルブ穴からハブを覗きます 先程の印が何処に有るか目視し
リムが左右のどちらに寄っているのか確認します これでリムを
寄せたい方を意識しながらニップルを触ります
この写真の状態であれば リムは右側、ギア側へ寄せる必要が有ります
ホイールは左右の振れだけでは無く 縦振れにも気を配ります
スポークを握り スポークの張り具合を感じながら
必要なスポークを張って行きます
ニップルレンチはニップルに応じた物を使います
これは Park Tool SW-40C 巾3.2mm
DT Swiss 1.8mm のニップル用です
振れの取り方は
リムを右に寄せたい時は右側のニップルを締め込み
左に寄せたい時には左側のニップルを締め込みます
縦振れは 出ている部分のニップルを締め込みます
ニップルの回転数は 1/4 回転ずつ様子を見ながら回します
スポークの張りが緩い時はまだこれで OK です
さてスポークのテンションが上がって来ました
私が用意している 極細のノズルを付けたオイル注しを
使います 中は CRC 5-56 です
ニップルの雁首部分に 1滴 少量を滴下します
ニップルのこの部分はかなり力が掛かります ニップルを
回す時に無理をさせない為の 潤滑剤です
スポークのテンションがかなり上がって来ました
スポークを握り手で感じますが これは絶えず行っています
テンションが上がってくると ニップルレンチだけで
ニップルを回してはいけません スポークの捩れが発生し
破断の原因を作ります
その為にスポークホルダーも市販されていますが 殆どが
エアロスポーク用です ラウンドスポークも確実に掴める様に
私は自作したスポークプライヤーを使っています
ホイールのセンターを確認します センターゲージを使います
まず反ギア側にセンターゲージをセットします
これはギア側から始めても OK です
センターゲージの両端が リムに隙間無くぎりぎりに
接している状態を作ります
その調整は道具の中心に有る調整用ネジで行います
両端部分がリムに接し 調整ネジもハブに接しています
ゲージの調整ネジは触らず ホイールを裏返し
ギア側に乗せます
調整ネジとハブの状態を確認します ここに隙間が有れば
リムがゲージを持ち上げている すなわちリムはギア側に
寄っていると言う事です
両端部分が浮いているなら リムは反ギア側に寄っています
例えば この隙間が 5mm有れば リムを隙間を無くす方へ
2.5mm 寄せてやればセンターが出ます
今回使っているセンターゲージは Campagnolo ですが
工具の構造に依っては使い方が異なります 道具に
応じた方法で行って下さい
振れ取りは横より先に縦振りを取った方がやり易いと思います
横振れを取るとき 寄せたい方のニップルを締めるばかりだと
縦にも影響が出ます 右に 10寄せる場合は
左のニップルを 5緩め 右のニップルを 5締め込めば OK です
テンションが上がり仕上げに近くなると ニップル1/8~1/4 回転
ずつの作業になります
振れ取の終盤になると 振れ取台からホイールを外し体重を掛けてホイールを苛めてやります
ピキピキと音を立てながら捩れたスポーク等が元に戻ります これをやると振れが出ますから
そこから再度微調整を行います
微調整を繰り返し ホイールの振れ取が終わりました
通常ならこれで完了と言っても良いのですが ホイールを一晩寝かせます
これをするとスポーク等がかなり落ち着きます 完成までもう少しお付き合い下さい
前回の作業 【 ホイール組替え スポークの綾取り 】 - Kinoの自転車日記
次の作業 【 ホイール組替え ロックタイト 】 - Kinoの自転車日記
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