競輪競走で使う部品は全て NJS と言う組織が認可した認定部品を使います
自転車愛好家が憧れる Campagnolo カンパニョーロも NJS の認可を受けていた
時代が有りました そんな時代の NJS 認可ハブの整備を行います
競輪選手が競輪競走で使う為に用意されたホイールです 私が保管していますが
とても精度高く組まれており、絶対に私には真似が出来ないと思わされる程上手く
組まれています
このホイールに使われているハブが NJS 認可を受けた
カンパニョーロのレコードハブです
リムはもう手に入れるのが難しい アルカンシェルの
アラヤゴールドです
さて分解作業は整備台の上で行いましょう
ハブの容姿は我々が昔から使っていた ITALY 物と
大きな違いは有りません ただ私は古くからこの
ハブを使っているので見た目の違いも感じています
ハブ本体には RECORD の刻印は無く NJS の刻印が
有ります
では分解して行きます ハブナットを外します
※ 正ネジです
チェーン引きを外します 競輪ではこれの使用が
義務付けられていますが 自転車競技規則では
これの使用に関する項目は有りません 要は使う
必要は無いと言う事ですね
反対側もここまではする事は一緒です ここから
回転部分をばらして行きましょう
この NJS 認可ハブも ITALY タイプの物と構造は同じです
分解にはハブスパナを使います ハブコーンレンチと呼ぶ
事も有ります 後ろのハブは 14mm のサイズを使います
ハブコーン=玉押しの凹んだ部分に ハブスパナを
装着します
一番外側に有るナットはロックナットと呼びます そこに
モンキーレンチを装着します この写真では、お互いの
工具のハンドルを開く方向へ力を入れるとロックナットが
緩みます
工具はナットを緩める切っ掛け作りで 少し緩めば後は
手で緩みます ただネジ山が潰れている時はかなり固い
手応えですがそんな時は使い易い工具を使い 臨機応変に
作業を進めて行きます
ロックナットとワッシャーが外れました
玉押しを緩めます
玉押しが外れました ※ 正ネジです
この瞬間は使われているグリスの状態を興味もって
見る癖を付けておくと良いですね 何かを感じる事が
出来ると思います
外した玉押しの刻印は NJS CAMP そしてネジの規格
M10×1 これはとても興味深い数字なので別途記事にして
考察してみます
ここから中に使われているボールを取り出します
これは落すと大変面倒なのでパレットやウエスで
受けながら作業を進めます
シャフトを下側へ抜きました この時にボールが良く
こぼれ何処かに飛んでいきます そうなると探すのに
相当な時間が必要です
スチールボールはハブの中へ落として行った方が
無難ですね パレットで受けているので大丈夫です
片方が終わりました
ホイールを裏向けて同じ要領でボールを取り出します
こちらの潤滑剤が反対側と全く違う色をしています
分解するまでの手応えは、オイルチューンだと想像して
いましたがどうも違う様です グリスを使っていました
これでグリスアップに必要な回転部分の分解は
終わりました
ここから汚れや古い油脂を洗浄して行きます 洗浄液やデグリーザーは
絶対にこれで無ければいけないと言う事は有りません 自分の使い易い
物でやれば結構です 今回は KURE のパーツクリーナーを使いましょう
汚れの落ち具合も見たいので二つに分けて洗ってみます
さあこの仕事は外でやりましょう 気を付けていても
結構回りが汚れます
KURE のクリーナーは乾燥時間がやや遅いので
慌てる事なくパーツを洗えます パーツクリーナーと
油脂の相性も有りますが 今回の汚れは問題無く
落ちています
一通りパーツを洗浄しました 汚れたクリーナーを
捨て容器も拭き取りました
二度洗いしてやります グリスアップなど新しく
潤滑剤を入れ替える時は、出来るだけ古い物を
綺麗に除去してやった方が良いですね
ハブナットやチェーン引きも洗ってやります 同じ
するなら全て綺麗にした方が良いですね
ハブの内部、玉受けも綺麗にしましょう 今回は
作業台の上で行います
この方法もどんなやり方でも大丈夫です ウエスと
クリーナーを併用して内部の隅々まで掃除をします
綺麗になりました
小ギアやロックリングの取付けネジもクリーナーが
使い易い時に汚れを拭き取っておきましょう
回転部分を組んでからだと クリーナーが内部に
入ると困りますからね
綺麗になりました ここは直接ホイールの性能とは関係の無い所ですが
綺麗なのは気持ちが良いですよね
さて今日はここまでにしておきます 今回はグリスアップだけでは無く 折角の NJS 認可部品
なので 従来私達が使っていた ITALY タイプの物との違いなども 観察して行きたいと思って
います どうぞ次回もお付き合い下さい
次の作業 【 カンパニョーロ NJS ハブ グリスアップ 】
自転車愛好家が憧れる Campagnolo カンパニョーロも NJS の認可を受けていた
時代が有りました そんな時代の NJS 認可ハブの整備を行います
競輪選手が競輪競走で使う為に用意されたホイールです 私が保管していますが
とても精度高く組まれており、絶対に私には真似が出来ないと思わされる程上手く
組まれています
このホイールに使われているハブが NJS 認可を受けた
カンパニョーロのレコードハブです
リムはもう手に入れるのが難しい アルカンシェルの
アラヤゴールドです
さて分解作業は整備台の上で行いましょう
ハブの容姿は我々が昔から使っていた ITALY 物と
大きな違いは有りません ただ私は古くからこの
ハブを使っているので見た目の違いも感じています
ハブ本体には RECORD の刻印は無く NJS の刻印が
有ります
では分解して行きます ハブナットを外します
※ 正ネジです
チェーン引きを外します 競輪ではこれの使用が
義務付けられていますが 自転車競技規則では
これの使用に関する項目は有りません 要は使う
必要は無いと言う事ですね
反対側もここまではする事は一緒です ここから
回転部分をばらして行きましょう
この NJS 認可ハブも ITALY タイプの物と構造は同じです
分解にはハブスパナを使います ハブコーンレンチと呼ぶ
事も有ります 後ろのハブは 14mm のサイズを使います
ハブコーン=玉押しの凹んだ部分に ハブスパナを
装着します
一番外側に有るナットはロックナットと呼びます そこに
モンキーレンチを装着します この写真では、お互いの
工具のハンドルを開く方向へ力を入れるとロックナットが
緩みます
工具はナットを緩める切っ掛け作りで 少し緩めば後は
手で緩みます ただネジ山が潰れている時はかなり固い
手応えですがそんな時は使い易い工具を使い 臨機応変に
作業を進めて行きます
ロックナットとワッシャーが外れました
玉押しを緩めます
玉押しが外れました ※ 正ネジです
この瞬間は使われているグリスの状態を興味もって
見る癖を付けておくと良いですね 何かを感じる事が
出来ると思います
外した玉押しの刻印は NJS CAMP そしてネジの規格
M10×1 これはとても興味深い数字なので別途記事にして
考察してみます
ここから中に使われているボールを取り出します
これは落すと大変面倒なのでパレットやウエスで
受けながら作業を進めます
シャフトを下側へ抜きました この時にボールが良く
こぼれ何処かに飛んでいきます そうなると探すのに
相当な時間が必要です
スチールボールはハブの中へ落として行った方が
無難ですね パレットで受けているので大丈夫です
片方が終わりました
ホイールを裏向けて同じ要領でボールを取り出します
こちらの潤滑剤が反対側と全く違う色をしています
分解するまでの手応えは、オイルチューンだと想像して
いましたがどうも違う様です グリスを使っていました
これでグリスアップに必要な回転部分の分解は
終わりました
ここから汚れや古い油脂を洗浄して行きます 洗浄液やデグリーザーは
絶対にこれで無ければいけないと言う事は有りません 自分の使い易い
物でやれば結構です 今回は KURE のパーツクリーナーを使いましょう
汚れの落ち具合も見たいので二つに分けて洗ってみます
さあこの仕事は外でやりましょう 気を付けていても
結構回りが汚れます
KURE のクリーナーは乾燥時間がやや遅いので
慌てる事なくパーツを洗えます パーツクリーナーと
油脂の相性も有りますが 今回の汚れは問題無く
落ちています
一通りパーツを洗浄しました 汚れたクリーナーを
捨て容器も拭き取りました
二度洗いしてやります グリスアップなど新しく
潤滑剤を入れ替える時は、出来るだけ古い物を
綺麗に除去してやった方が良いですね
ハブナットやチェーン引きも洗ってやります 同じ
するなら全て綺麗にした方が良いですね
ハブの内部、玉受けも綺麗にしましょう 今回は
作業台の上で行います
この方法もどんなやり方でも大丈夫です ウエスと
クリーナーを併用して内部の隅々まで掃除をします
綺麗になりました
小ギアやロックリングの取付けネジもクリーナーが
使い易い時に汚れを拭き取っておきましょう
回転部分を組んでからだと クリーナーが内部に
入ると困りますからね
綺麗になりました ここは直接ホイールの性能とは関係の無い所ですが
綺麗なのは気持ちが良いですよね
さて今日はここまでにしておきます 今回はグリスアップだけでは無く 折角の NJS 認可部品
なので 従来私達が使っていた ITALY タイプの物との違いなども 観察して行きたいと思って
います どうぞ次回もお付き合い下さい
次の作業 【 カンパニョーロ NJS ハブ グリスアップ 】
すごいドンピシャな記事でうれしいです。
私も丁度この、カンパのnjs刻印のハブを手に入れまして、普通のカンパとどこが違うのかな~ と思っておりました。
それにしても古いハブなのによく回転するなぁと感心しました。
おはようございます。
ブログ、大変参考になります。
規格で、どこが違うのか次回が楽しみです。
亀は、ペダルの分解清掃は経験がありますが、ハブはグリスアップしか、経験がないので拝見させて頂いて大変参考になります。
カンパのハブも年代によってロックナットの形状が違い、手持ちの工具では分解出来ないハブもあります。
規格だけでなく、ハブの年代による違いの解説もブログでご紹介頂けると有難いです。
カンパのハブは手入れを怠らなければ一生物で
私が一番最初に買った物は 45年経った今でも調子を崩していません
それを NJS の認可を受ける為にここまでするのか、と言う部分も有りますね
年代に依るロックナットの違い
これは今迄触ったハブではその様な物は無かったですね
手持ちのハブは RECORD しか有りませんがその違いを見付ける事が出来ないです