昨年 11月末から始めた友人の VIVALO ビバロのピストレーサー
整備を通り越えたレストア作業になりました 長く皆さんにもお付き合い
頂きましたがやっと完成しました 新しく生まれ変わった自転車をご覧
頂きましょう
友人から整備依頼を請けた時の VIVALO ビバロ 創業間もない時期の 1980年製作の
もう 30年経ったフレームです それが 20年以上放置され 可哀想な状態でした
日常的な自転車整備は良くする作業ですが レストアまで必要な作業はそれ程知識が
有る訳では有りません でも綺麗にしてやろう 知らない事は兎に角チャレンジ
そんな思い込みでの作業でした では完成した自転車を見て頂きましょう
フレームの塗装剥離 自家塗装から始まったレストア作業 気温の低い時期の塗装に
少々苦労しました 友人の希望色は白 アクセントは任されていましたが ヘッドと
シートの胴抜きに 紺色のメタリックを選び ダウンチューブに線引きの様なラインを
入れてみました これは始めての試みです 以下 before after を混ぜながら見て頂きます
預かった時のハンドル周り CINELLI チネリの A1 中角ステム ハンドルは Model 65
アルマイトの腐食も激しく 一皮剥いて磨きを掛けました
サドルは当時の定番 UNICA ユニカの革貼り この革は傷みが激しく修復する知恵が
私には有りません 今回は私も始めての試みでしたが 革を張替えました この作業を
した事で色々と得る物も有り 私にとっても少し嬉しい作業でした
フレームの全塗装後 VIVALO の刻み文字にも墨入れをしました これが結構難しく面相筆では
上手く行かず 爪楊枝の先を削り塗料を入れた努力作 これを日常的にされている塗装屋さんは
凄いですね
フロントホイール 腐食の激しかった SUNTOUR サンツアーのシュパーブハブ
ホイールをバラシ研磨とバフ掛け ハブの回転部は Microlon マイクロロンの
メタルトリートメントで事前処理後 ルブリカントを使い調整 このシュパーブと
言うハブ カンパとは又違ったサラサラ感の強い感触でした 良いハブだと思います
リアホイール これも前輪と同じ様に整備と調整 スポーキングが JIS の逆組になって
いたのでイタリアンに組替えました リムは SUPER CHAMPION スーパーチャンピョンの
メタドーレ 実測 266g の軽量28穴リムです ホイールにはしっかり感を出す為に 前後輪共
ソルダリングで処理をして有ります
参ったと言うくらい良く腐食が進んでいた SUGINO スギノのマイティコンペ
研磨、バフ掛けで光沢を出しました 今回はバフ掛け作業が多かった・・・
左側のクランク周り
今回の組立作業 最終日があまり良い天気では無く 残念ながらメリハリの有る写真が上手く
撮れませんでした これは室内で写した写真 シートの胴抜き部のアルカンシェルのシール
KINOSHITA の文字 これくらいは許してもらいましょう(笑)
こうして完成した VIVALO ビバロのレストア作業 今回は思いの外時間が掛かりました
手を抜かずに最後まで作業を進めたつもりです
今回のレストアに要した費用を書いてみましょう
洗浄、研磨、バフ掛け関係 5500円
フレーム塗装関係 7000円
その他部品関係 10500円 合計 23000円
ここまで 39回のレストア作業の日記 長くお付き合い頂き有難うございました
と言ってもこれで終わる訳じゃ有りません きっとまだまだ自転車ネタは続きます(笑)
今回のレストア作業 カテゴリー 【 自転車レストア ピスト】にまとめました
整備を通り越えたレストア作業になりました 長く皆さんにもお付き合い
頂きましたがやっと完成しました 新しく生まれ変わった自転車をご覧
頂きましょう
友人から整備依頼を請けた時の VIVALO ビバロ 創業間もない時期の 1980年製作の
もう 30年経ったフレームです それが 20年以上放置され 可哀想な状態でした
日常的な自転車整備は良くする作業ですが レストアまで必要な作業はそれ程知識が
有る訳では有りません でも綺麗にしてやろう 知らない事は兎に角チャレンジ
そんな思い込みでの作業でした では完成した自転車を見て頂きましょう
フレームの塗装剥離 自家塗装から始まったレストア作業 気温の低い時期の塗装に
少々苦労しました 友人の希望色は白 アクセントは任されていましたが ヘッドと
シートの胴抜きに 紺色のメタリックを選び ダウンチューブに線引きの様なラインを
入れてみました これは始めての試みです 以下 before after を混ぜながら見て頂きます
預かった時のハンドル周り CINELLI チネリの A1 中角ステム ハンドルは Model 65
アルマイトの腐食も激しく 一皮剥いて磨きを掛けました
サドルは当時の定番 UNICA ユニカの革貼り この革は傷みが激しく修復する知恵が
私には有りません 今回は私も始めての試みでしたが 革を張替えました この作業を
した事で色々と得る物も有り 私にとっても少し嬉しい作業でした
フレームの全塗装後 VIVALO の刻み文字にも墨入れをしました これが結構難しく面相筆では
上手く行かず 爪楊枝の先を削り塗料を入れた努力作 これを日常的にされている塗装屋さんは
凄いですね
フロントホイール 腐食の激しかった SUNTOUR サンツアーのシュパーブハブ
ホイールをバラシ研磨とバフ掛け ハブの回転部は Microlon マイクロロンの
メタルトリートメントで事前処理後 ルブリカントを使い調整 このシュパーブと
言うハブ カンパとは又違ったサラサラ感の強い感触でした 良いハブだと思います
リアホイール これも前輪と同じ様に整備と調整 スポーキングが JIS の逆組になって
いたのでイタリアンに組替えました リムは SUPER CHAMPION スーパーチャンピョンの
メタドーレ 実測 266g の軽量28穴リムです ホイールにはしっかり感を出す為に 前後輪共
ソルダリングで処理をして有ります
参ったと言うくらい良く腐食が進んでいた SUGINO スギノのマイティコンペ
研磨、バフ掛けで光沢を出しました 今回はバフ掛け作業が多かった・・・
左側のクランク周り
今回の組立作業 最終日があまり良い天気では無く 残念ながらメリハリの有る写真が上手く
撮れませんでした これは室内で写した写真 シートの胴抜き部のアルカンシェルのシール
KINOSHITA の文字 これくらいは許してもらいましょう(笑)
こうして完成した VIVALO ビバロのレストア作業 今回は思いの外時間が掛かりました
手を抜かずに最後まで作業を進めたつもりです
今回のレストアに要した費用を書いてみましょう
洗浄、研磨、バフ掛け関係 5500円
フレーム塗装関係 7000円
その他部品関係 10500円 合計 23000円
ここまで 39回のレストア作業の日記 長くお付き合い頂き有難うございました
と言ってもこれで終わる訳じゃ有りません きっとまだまだ自転車ネタは続きます(笑)
今回のレストア作業 カテゴリー 【 自転車レストア ピスト】にまとめました
ところで、この新車はどこのメーカーですか?ww
って聞きたくなりますね(笑)
素晴らしいですね~
ここまで、できると自転車屋さん顔負けですね~
とりあえず、お疲れ様でした!!
やはり整備好きの醍醐味はbefore-afterの写真を眺めてその苦労を微笑みと共に懐かしむことですよね(笑)
この記事を見返して微笑むkinoさんの姿が目に浮かびます。
いや、本当にお疲れ様でした。
このフレームのラグも、自分が削ったんだと思います。
この当時のVIVALOは、ヘッドとシートラグは
タンゲのチャンピオンラグで
ハンガーはチネリのロストワックスか
タンゲの鋳物製みたいな物を使ってました。
彫刻への墨入れは、筆で大ざっぱにラッカー塗料を塗って
乾いてから、シンナーをつけたウエスでふき取ってました。
そうすれば、凹んだところだけの墨が残るので
そんなに手間のかかる作業ではなかったですよ。
でもこれは、焼付け塗装だからできるのであって
自然乾燥の塗装では、フレームの塗装まで侵してしまうおそれがあります。
毎日楽しく拝見しています。
相変わらずスゴイですね!
アレがコレに変わっちゃうんですから・・・。
レベルが違いすぎて約に立たせようがないのですが、
これからも参考にさせていたもらいます。
30年の時を越えて見事に息を吹き返しましたね。というか美し過ぎます。思わず書き込みをしたくなるくらい素敵です。自分は今からPISTの世界に足を入れようとしているのですが、楽しさが倍増しました。これからもブログの更新楽しみにしています。
僕も見習いたいです
とってもボク好みのトラックレーサーに仕上がりました!
白基調に青色アクセントが美しい!
って、ボクの自転車じゃないですが(笑
ひとつだけ気になった事が・・・
サドルの革の染色がパンツに色移りしないか心配です。
革の染料は濡れた時に色移りするモノがあるので。
毎日拝見させていただいております。
更新されるのが毎日の楽しみになってます。
伯父からもらったEverestをオーバーホールしようと思ったのですが、技術も工具も無く、技術を持った友人もいなかったので、お店に出しました。
今後、こちらのblogを参考にして、できそうな事はトライしてみます。
これからも楽しみにさせていただきます。
大変な作業ですが楽しそうですね、本当に自転車がお好きなんですね。
私も自転車は乗るより触る方が好きなタイプでこちらのblogを参考に自転車をもっと磨いてやりたいと思っています。
また、手組ホイルにもチャレンジしたいと思っております。
そこで一つお願いが有ります。機会が有りましたらスポークの取り方(仮組の課程)を記事にしていただけないでしょうか m(_ _)m
スポークの張り具合なんかの手の感触で分かるのでしょうね
「本当にお疲れさまでした。」とただ言いたくて、初めてコメントさせていただきます。
ピッカピカに仕上げられたハブやクランクを見て、
自分の自転車ももっと磨いてあげなきゃなって思います。
これからも、楽しみにしてます。
自転車のレストア作業ってこれからの時代、需要のありそうな作業ですね。
とっても手間がかかりますが(笑)。
そしてこれもカタコリマンさんが手がけたフレームなんですね、
彫り物部への墨入れ方法はなるほどです。
いやあもう素晴らしい仕上がりに惚れてしまいそうです~(自転車にもkinoさんの技術にも)
私は最近自転車に乗り始めて、こういったいわゆる旧車にとても魅力感じています。ぴかぴかになると更に美しいですね。
お疲れさまでした。そしてこれからも楽しみにしています。
>この新車はどこのメーカーですか?
Kino改 なんだろうか 自転車屋さんは多分しないだろうな
石川県にはもっと凄い所が有りますが・・(笑)
依頼者の喜ぶ顔を思い浮かべながらの作業です
でも何でこんな 依頼が来るの?(笑)
カタコリマンさんもちょっと懐かしくないですか?
このハンガーシェルは仰るとおり チネリのロストワックスでした
さすが ラグワーク、その仕上げは綺麗でしたよ
刻印の色入れ 他の物ではその方法を使いますが
自家塗装 これは色を入れただけで 下塗りの色が浮かんで来ます
本当に難しいです
整備依頼 レストアを依頼された時に完成形のイメージは 直ぐに出来るのですが
今回は寒い季節でも有り少々手こずりました
どうぞこれからも 是非覗きに来て下さい
自転車は乗るだけでなく 自分でそれを整備する事で
又違う楽しみを見付ける事も出来ると思います
どうぞ出来る事から 自分の自転車を可愛がってあげて下さい
長く係わって来た自転車 昔に覚えた事が凄く役に立っています
どうぞこれからも 覗きに来て下さい
ホイール組の件
ホイールビルドは着手から完成まで 一つの流れの中で進めて行きますので
私の感覚では 仮組みと言う捕らえ方は無いんですよ
スポークの張り具合
ホイール自体が 複数の部品の集合体ですから
これを数値に当て嵌める事は難しい事だと思います
仰る様に全て自分の感覚で進めています
始めてホイールビルドにチャレンジされるのでしたら
過去日記 【 ホイールの組み方 基礎 】 どぞこれを参考にして下さい
http://blog.goo.ne.jp/kino55crazy55/e/3416a874a5e30d15405badc54dc5bd37
自転車は愛情を込めて整備してやると それに応えてくれますね
ぜひご自分の愛車 大切にしてあげて下さい
これからもご贔屓に宜しくお願い致します
色々と装飾(塗り別け)にも凝りたかったのですが
ぐっと我慢してシンプルに抑えました
仰る通り サドルの色抜けは有ると思います
ウエスで拭いただけでウエスに色が移りますから・・(笑)
色が落ちない革って有るのでしょうか?
エバレスト 往年のクロモリフレームの名品ですね
私の周りでも多くの選手が使っていましたが 大変綺麗な作りのフレームでした
これからは どうぞご自分で整備が出来る所から 触ってあげて下さい
元々の単価がそんなにしない自転車 皆さんは
レストアに幾ら出費をされる覚悟が有るのでしょうか
このレストアで2ヶ月 その人件費と言えばかなりなものですよね
カタコリマンさんは ビバロ創業時代からの社員さんでした
旧車に魅せられると 底が深いでしょうね
オリジナルの状態を保つのは 又楽しみの一つかと思いますが
部品の確保自体が大変ですね
まあ 私のロードも36年間 大切に使っていますが(笑)
ビバロをこんな事にしてしまった犯人です
お疲れ様でした
思いのほか手こずりましたねぇ
申し訳ございません
それにしてもすごいアクセス数ですね
日別アクセスランキングでは200位超え目前
ホントすごい 改めてすごい!!!
ビバロのラグの綺麗さに惚れ直しました
カタコリマンさんの作品だったんですね
ありがとうございました
また近くまで来られるような事があれば
ぜひお寄り下さい。ぜひ実車をご覧下さい
私は毎日じっくり眺めながらニヤニヤしています
Kino師匠ほんとお疲れ様でした
またよろしくお願いします(もうええってか?)
職人気質なんかではかたずけられない凄みを感じます。
僕もそろそろkinoさんに一台持ち込もうかな^_^;
まーうちだはんほどエゲつない状態にはした事無いですから、逆にやりがいないでしょう?
お預かりしてから予想以上に時間が掛かってしまいました
でも喜んで頂けてなによりです
ん、まだ次が有るのですか?
沢山有る自転車の中 次はどの子が来るんだろう
いや しばらくは そっとしといて下さい(笑)
いや、そこまで言って頂くと照れ臭いです・・
綺麗にしてやろうと言う思い込みだけの作業です
この時代の自転車は沢山、見ていますし触れてきましたから
すぐに完成形のイメージが湧くのですが 泥尾さんのハイテク自転車のセンスは無いですよ(笑)
泥尾さんも沢山、自転車をお持ちですもんね
すげぇとしか言いようがありません。
サドルの革張りは難しそうです。
でも自分の好みにできたらいいですよね。
う~、楽しそうで羨ましい。
今回は何故か以前のロードより時間が掛かりました
サドルの革貼り 是非一度チャレンジしてみて下さい 革の色や柄も色々と有って面白いですよ
今回も何から何まで充分楽しませて頂きました
わたしも参考にして自転車をきれいに磨いてみます☆
旦那さんも自分のピストレーサーの塗料をはがしてオリジナルデザインにしたいと考えていたので、興味津々でした。
丁寧に書いていただけたのでとても分かりやすかったです。
この様な記事が何かのお役にたてば幸いで 嬉しく思います
レストア
この自転車は友人のものですが
人が喜んでくれる顔を思い浮かべながら 絶対に綺麗にしてやろう の思い込みだけですね(笑)
貴ブログも拝見しました 面白く上手に書かれています 又覗きに行かせて頂きます
旦那様
自家塗装はあまり気温が下がると塗装も難しく
時間も掛かります されるなら今の時期から着手されたら良いかな?
いつもとっても楽しく拝見させていただいております。
当方東京在住で、まだ自転車初心者のトホホな輩ですが(笑)いじる事も(スキルは無いですが)興味あります♪
今後ともブログを読んで研究させて頂きたく思っていますので、今後とも楽しい記事を期待しています♪
お身体ご自愛しつつ、頑張ってくださいませ!
ここまでのレストアになると 片手間には出来なく
相当の覚悟と思い入れが必要です 綺麗にして相手の喜んでもらおう この一念だけですね
知らない事でも一生懸命やっていればどうにかなるものです どうぞ自転車を可愛がって上げてください
全部見ちゃいましたw
今骨折中で自転車乗れないですが、早く乗りたいです。
楽しいブログですね!
自転車の塗装やこの様なレストアは
綺麗にしてやろう!と言う強い思い込みが大切ですね
それが無いとついつい妥協してしまいます
どうぞ又お立ち寄り下さい
感動しました!古いからといってすぐに買い替えるのではなく、昔の技術をリスペクトしているからこそできることだなと勝手に思ってしまいました!
是非、自分のピストも修復していただきたいのですが、有償でやって頂けないでしょうか?
宜しくお願い致します。
コメントを頂きながら本職の方が忙しくコメントをお返しするのが今日になってしまいました 申し訳有りません
私を見込んでのピストレーサーのレストアのお申し出を頂きましたが
私は本職では有りませんし面識の無い方の自転車整備はさせて頂かない事にしています
これは、私が触った自転車で不都合や不幸な事故が有っても全く責任を取らせて頂く事が出来ません
折角のお申し出を頂きましたがご期待に添えなくて申し訳ありません 宜しくご容赦下さいませ
Kino 拝