Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

アーレンキーを加工する

2022-08-13 20:06:32 | 製作・加工
アーレンキーは自転車の整備で多用する工具ですが JIS 規格では 六角棒スパナと呼びます
今回は工具の加工を頼まれたのでその作業を行います





アーレンキーの形状は L型の物が多いのですが 今回はそれを T型に加工して欲しいとの希望です
私に上手く出来るか分りませんが引き受けました




金属を切ったり引っ付けたり・・ 最終的には溶接が必要に
なるので それらの道具を用意しました






預かってきた 5mmと6mm のアーレンキーです
最近はヘキサゴンとかヘックスと呼ぶ事も有りますが
自転車関連では 昔からアーレンキーと呼んでいました




これらを必要な形状にサンダーを使い切り落とします






アーレンキーをバイスに固定し 先端を切り落としました
刃が破損し飛散すると大きな怪我をするので この程度の
作業でも注意は必要です




依頼者の希望を叶える様に それぞれを切断し この後
ヤスリで面取りまで行います






T型が希望と言う事です ハンドル部になる短い方の中心に
長い方の六角棒を 直角にセットする必要が有ります
これにはマグネットのクランプを使いました 




マグネットは有る方向には強力に作用しますが
とても弱い方向も有ります そんな不安定な中
溶接で仮付けを行いました 思っているより
上手く行っています この先の希望が持てます






仮付け後はクランプから外し 直角他細かな調整をしながら
溶接が完了です




溶接時に出来るスパッタの除去や 角が立った部分は
ベルトサンダーを使い研磨して行きます






金属の研磨が終わり 加工部分を中心に 全体をシンナーで
良く洗浄しました 溶接部分は直ぐに錆びるので塗装をしようか
この段階では迷っています




整備台に移って来ました 工具に塗装をするのは避け
浸透性の強い錆止め剤を塗布します 使うのは Wynn's
NUNBER FIVE 中々手に入れるのが難しい商品です






今回作ったのは 2種類です 一部肉盛りの多い所が有りますが
これは自分の技術に対する不安の表れです






今回の依頼は 元競輪選手でも有り 世界マスターズ チャンピオン
丸山繁一氏からでした 早速お店に届けました この日も次から
次ぎへと来客が有り 忙しくしていました 良い事だと思います





溶接部分のアップです 今迄幾らしても進歩が無い溶接ですが 今回は母材の溶け込みも
溶接の量も程好く出来ています 多少は進歩したのかな?

丸山繁一氏のお店 BICICLETTA DI MARU はこちらです
自転車競技者で悩みがあれば相談してみると良いでしょう

BICICLETTA DI MARU(ビチクレッタ・ディ・マル)|兵庫県伊丹市のマルの自転車屋

Bicicletta di Maru(ビチクレッタ・ディ・マル)は元プロ自転車選手の丸山繁一が兵庫県伊丹市にオープンしたサイクルショップです。

BICICLETTA DI MARU(ビチクレッタ・ディ・マル)|兵庫県伊丹市のマルの自転車屋

 



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