Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

カンパのポンプヘッドと SILCA シリカ

2021-05-11 20:02:19 | 自転車部品・用品
携帯用の空気入れをインフレーターと呼んでいました  Campagnolo カンパニョーロがポンプヘッドを
作っていた時代 Silca シリカのポンプとの組み合わせは最強でした





Campagnolo カンパニョーロのポンプアダプター 携帯用の空気入れに装着するヘッドで
このタイプはツノ付カンパアダプターで自転車愛好家には通じます






綺麗にメッキがされた本体に Canpagnolo の文字が刻まれています
ツノ部分に取り付けられている水色の物はゴムのキャップで 自転車に
装着する際の緩衝材です






バルブを挿入する部分にも 深く CANPAGNOLO の
文字が刻まれています 美しいです これが 50年以上前に
作られていた部品です 凄いと思います




黒いのはインフレーターに取り付ける時に使うパッキンです






この様なパッキンにも純正が有り これにも CAMPAGNOLO の
文字が入っています






そして SILCA シリカのインフレーター 10mm 刻みの長さが有り
フレームのシートチューブの長さに合わせて装着します






これはシングルギアの自転車ですが インフレーターは
この様に装着して使います




これらはシリカのインフレーターに始めから装着されている
ポンプアダプターで 奥の 2つは SILCA 製 手前の 2つは
Campagnolo の鼓型と呼ばれる物で ツノ付の後から出て来た
パーツです




SILCA シリカのアダプター 使えなくは無いですが
カンパの物と比べると数段使い勝手は落ちます






Campagnolo の鼓型 ツノ付は金属製でしたがこれは
樹脂に変っています バルブを銜える部分はしっかり
しておりツノ付に劣りません






ツノ付アダプター これで 40年以上経っています カンパのメッキは
素晴らしく この汗が落ちる部分で有りながらその耐久性は凄い物です
私が使い始めたのは 50年位前ですが フレンチバルブ用のフロアポンプが
無く、これで毎日空気を入れていましたが 5年は問題なく使えました





このポンプヘッドが何時発売され 何時終了したのか
私も分らないのですが ゴムキャップが水色の物が古く
この後、濃いブルー 白色 薄い緑色等が出て来ます
旧車愛好家に依ればこの水色はレアな物らしいです





SILCA シリカのインフレーターを使っていた頃は ボトル台座がダウンチューブだけで
ロードレースでもボトルは一個だけ持って走っていました それが時を経てシートチューブにも
ボトル台座が出来て 2ボトルの時代になって行きます
それでもシリカのポンプをトップチューブ下に取り付ける選手も居ましたが 自然にそれも
無くなって行きます
しかし Campagnolo と SILCA の組み合わせは現在のどの様な携帯型ポンプよりも優れていたと思います

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ケイリンバルブとトンボ

2021-05-09 20:04:22 | メンテ 用品
自転車と空気入れこれは切り離す事が出来ない作業です 自転車のタイヤにはケイリンバルブと言う
特殊な部品が使われている物が有ります そんなバルブに空気を入れる為にに工夫をしています





自転車には車輪が有りそれにはタイヤが付いています それに空気を入れる為のバルブが装着されていますが
バルブにも種類が有ります それに応じた空気入れが必要になりますが、ケイリンバルブと言う日本独特の
バルブにはこの様な物を自作し工夫しています




まずケイリンバルブとは 競輪競走で使われるタイヤに
使われた日本独特の規格のバルブです






この様に見た目には一般車に使われている英式バルブに形状が
似ています これは下の写真の様に左からフレンチバルブ
真ん中、ケイリンバルブ 右、英式バルブです 
構造は英式とケイリンバルブは類似していますが 大きさが違います






トラック競技の試合会場ではほとんどフレンチバルブのタイヤが
使われています その為私もフレンチ用のポンプヘッドを備えた
フロアポンプを持って行きます






ただそれが全てでは無く競輪競走で使うタイヤを使っている選手も
居ます そんな時にはフレンチ用のポンプでは対応出来ないので
この様な物を工夫し工具箱に入れています






片方はトンボと言う口金 片方にはフレンチバルブをチューブから
切り離し その筒だけを取り付けています それをフレンチ用の
バルブチャックで銜えて使います





そもそも私が選手として走っていた時 国内にはフレンチ用のフロアポンプが無く
ケイリンバルブに加えフレンチバルブにもアダプターを付けてトンボを使っていました
SOYO のタイヤにはアダプターも付属されていました
仏式のポンプヘッドを備えた SILCA シリカのフロアポンプが普及したのは少し後の事です
今回ご紹介した物は一般車にも使えますので一つ用意しておけば便利です

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フレンチバルブの構造

2021-05-07 20:02:05 | 自転車部品・用品
自転車のチューブに使うバルブには 米式バルブ、英式バルブ、仏式バルブが有ります
その中の 仏式バルブの構造を見てみましょう





自転車のチューブに装着されたバルブでこの形状の物が 仏式=フレンチバルブと呼ばれる物です
形状として車と同じ物が米式バルブ、シティサイクルに多く使われているのが英式バルブです
コアを外から外せるタイプも有りますがこれは外せないタイプです 今回はバルブを取り外し
内部のコアがどの様な物か見てみましょう






これは試用済みのチューブですが 最近はチューブレスと言う
ホイールも有りそれにはリムに直接バルブを装着して有ります
そう言う意味では チューブに装着された物だけがバルブでは
有りません




今回このバルブは取り外した後、他で使う予定も有るので
それも考えながら作業を進めます 






次の事を考え今の間に綺麗にしておきました






このバルブはゴム同士を融着して有りますから金属部を
切削するしか有りません 作業がし易いようにチューブを
小さく切りました




バルブを切り落とす道具は 今回サンダーを使います






サンダーの歯は色々な物が有りますが 金属切削用の歯を
取り付けています






表で作業をします 作業台として使う木材にはバイスが付いて
いますが 丸い物をこれで強固に固定するのは結構難しいので
今回は使いません






今までにも色々とやってみましたが手で押さえるのが
一番確実に作業が進みます ただ持てない位に熱く
なるので軍手を使います
 
※ 軍手選び
今回の様な火花が出る作業で化繊の軍手を使うと火花で
繊維が溶けて穴が開きます 軍手は綿100%が良いです






バルブはチューブ側の根元で切り落としました 一瞬の作業で
30秒掛かりません ただ初めてこの様な道具を使う人は慎重に
作業を進めないと怪我をします






切り口はバリが出ています




サンダーで面取りをしました






内面もサラえておきます 真鍮の様な柔らかい金属なので
カッターの刃でも大丈夫です 綺麗になりました




整備テーブルに来ました






バルブのコアを抜きます 表側には抜けないので
内側に押し込みますが この小さなナットを外す
必要が有ります






バルブの筒をプライヤーで挟みナットを手で緩めます
凄く固いです




もう一つプライヤーを使います




ナットが外れました 手で緩む奴も有りますが
今回の奴は随分固かったです






ナットを外したネジ部 ここはどれも良く汚れています






ナットが付いていたコアの芯棒が曲がっています 
抜く為に真っ直ぐに戻しました






コアの芯を押し込むとバルブの底からコアが抜けます






バルブからコアを抜きました 表には抜けません




コアの下側にはパッキンが付いています 筒の中にこれが当る部分が有り
内部の空気圧でコアが押し上げられ空気を止める構造ですね
本体は捻れた様な形に工作がされています これは上のネジを回す時
共マイさせない為の形状で 筒の内側もこれに合わせた形に加工されて
いると想像出来ます




コアの上部 小さなナットが締め込まれている部分です
ナットが抜けない様に 端は何か工作してあるはずですが 
それがどの様にして有るのか見ても良く理解出来ません
ねじ山を潰している訳ではなさそうなので ネジの谷を
埋める為の接着剤で処理されているのでしょうか






これはすでに切り取った 別のチューブラータイヤの物です




こちらも加工された形状に違いは有りますが 構造的には
同じです





良く観察するとパッキンは2種類使われていますね このバルブ、アンティークな雰囲気が良いです







バルブの外径を測ってみます 最初の全体にネジが切って
有るものは 5.85mm




後から紹介した真鍮色の奴は 5.09mm これはPana Racer
のチューブラータイヤに使われていました




これはバルブエクステンダー ただのアルミの筒です
バルブと同程度のはずだと思いましたが 6.15mm有りました



 
バルブの外径については特に決まりは無いのでしょうか
許容差とすれば少し違いが大きいですね





私もフレンチバルブを使い始めてから長い年月が経ちましたが 今回の様にバルブを外してコアの形状を
良く観察したのは初めてです 今迄にもバルブを切断した事は何本か有るのですがその時は良く観察せずに
捨てていました 興味を持たないのはいけませんね 

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ダミー ディスクローター OSTRICH

2021-05-05 20:07:52 | 自転車部品・用品
自転車にディスクブレーキが使われる様になりましたが 従来のキャリパーブレーキとは
違う部分で気を付ける処も有ります そんな対策用品ダミーディスクローターを用意しました





これはディスブレーキが装着された自転車の車輪を外した時に ディスクローターの代わりに
ディスクパッドの間に挟んでおくダーミーで OSTRICH 9155 と言う商品です
ディスクブレーキに関しては無知でこの様な用品が有る事も知らなかったくらいです
シマノのブレーキにはスペーサーが付属して来ると言う話も最近知りました






私の場合は試合会場で選手の自転車を触る時に有った方が
良いだろうと言う思いで手当てをしましたが OSTRICH
オーストリッチと言う会社は輪行袋で有名ですが 輪行では
車輪の脱着をするのでこれが必要なんだと妙に納得しました




まず開封して感じたのは こんな単純な物で
商品と呼ぶにはお粗末な作りだと言う驚きです
この商品の参考価格は 550円です






表と裏側です 少し柔らかい樹脂をプレスで打ち抜いています
真ん中の部分を持ち上げて取り付けると取り合えずは落ち難い
そうです 併せて脱落防止用のゴムが取り付けて有ります






ダミーの厚さを測ると 2.15mm 有りました






こちらは Shimano シマノのパッドスペーサー 
これは互換性が無いのは承知で買ってみました 
この商品は BRM785 BR-M985 PADスペーサ 
品番Y8J709000 価格は 150円程度です






スペーサーの厚さは 1.90mm  




今回の2つの商品を手に取って感じた事は 自分で作れば
良い部類の物じゃないでしょうか 
シマノの様に汎用性の無い物は 自転車に合わせ揃えるのが
大変で現実的では有りませんし 片方の黒い商品で用を足すなら
自作も難しそうでは有りません





今回のディスクブレーキに関する事は 懇意にしている自転車屋さんが優れた技術と知識をお持ちなので
私が試合会場でディスク搭載の自転車を触る時に 気を付ける事などを教えて貰い 取り合えず工具箱に
入れておいた方が良さそうな物を揃えたと言う程度の事です 





近くの公園で見かけた 清潔そうな白い花です
ディスクブレーキについてはこれから勉強させて頂きます 今回は内容の薄い記事で申し訳有りません・・

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ディスクブレーキ用 ピストンプレス

2021-05-04 20:02:55 | 自転車 工具
自転車にディスクブレーキが使われる様になりそれに伴い工具も揃えないといけません
今回は閉じたピストンやディスクパッドを拡げる為の工具をご紹介致します





まず最初にお断りをしておきます、私はディスクブレーキを触った事が有りません
ただ試合会場で選手の自転車を触る時ディスクブレーキを搭載した物も多く有ります
そんな時、最低これだけは用意しておいた方が良いだろうと購入した工具です






廉価な工具を何種類も用意しているメーカー
BIKE HAND バイクハンド YC-172 と言う商品です
このメーカーの工具は以前にも複数買っていますが
ほとんどの物が普通に使えます ただ全く使えない物や
使うのを躊躇する物も有りました、その辺は承知の上で
選んでいます




工具の全景です 片方はピストンプレス 片方のスリットが
入っている方はローターの修正に使う物です






ピストンやディスクパッドが閉じた時にそれを拡げる為の
工具です 他のメーカーの物も概ねこの様な形状をしています
BIKE HAND の物が使い易いのかそうで無いのかは今の処、分かりません






工具の質、精度と言う事では プレスした後の面取りなどの
処理が甘く綺麗だとは言えません ただ価格を考えれば
仕方が無い所です






こちらがディスクローターの歪みを取る為の修正器です
これを目的にした単体の工具も多く出ています 私が今後
頻繁に使う事が有るならその時に使い易い物を選択する事に
しましょう




工具の全長は概ね 250~60mm 有ります






ローター修正器のスリットは 2.10mm です
2.0mm厚のローター用と言う事でしょうか





長く自転車に接しながら全くの初心者の様な事を言っていますが こればかりは経験が無いので
仕方が有りません  ただ全く知らない、触れないでは済ませられないのでこれから少し勉強します

コメント (2)
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