4/26の各紙に取り上げられていた
財団法人「日本青少年研究所」による
日米中韓の高校生調査比較。
(http://www1.odn.ne.jp/youth-study/reserch/2007/gaiyo2.pdf)
調査内容)
① 進路と希望
② 若いうちにやっておきたいこと
③ 生活意識と人生目標
④ 職業意識
⑤ 偉くなることについての考え
⑥ 自分の特徴や心情
⑦ インタネットの利用
⑧ 授業風景と学校生活への考え
日本の高校生は、
⑤の質問「偉くなりたい」と
思っている割合は
他国22~34%に比べ、
3分の1程度の8%。
「偉くなること」について、
他国では、
「能力を発揮できる」
「尊敬される」
といった肯定的なイメージをもつ
生徒が多いのに対し、
日本では、
「責任が重くなる」が
79%と2位以下を大きく引き離した。
「暮らしていける収入があれば、
のんびりと暮らして行きたいと、
とても思う」は
43%と、14~22%の他国より抜きん出ている。
また、「心情」では
「よくいらいらしている」
日本28.0%、米国18.4%、中国17.8%、韓国13.2%
「よく疲れていると思う」
日本50.0%、米国38.2%、中国31.8%、韓国37.0%
これら調査をみて、
私が、感じるのは、
①今の日本の高校生は、疲れている。
そして
②意欲が低下してきている。
③責任を負うよりは、
のんびりと平穏な暮らしを求めている。
「子は親の鏡」という。
今の大人が、
疲れ、意欲低下し、責任を追うことをさける
このことがおこっていて、
それを高校生が反映しているのかもしれない。
社会の目指すゴールとして、
「のんびりと平穏な暮らし」をすべての人が
おくれる世の中は、必要であると思う。
ただ、意欲なしにたどりついた
そのような世の中は、
一つの文明の最終章を意味するのでは、
ないだろうか。
私は、過度の競争よりは、
ゆとりを大切にしたいと考えるが、
各自の心の中には、
自分自身のやりがい、意欲、
責任感を抱いていることが、
とても大切であると考える。
それらを、子ども達が抱くように、
親自身が行動することが大切である。
親の背中を見て、子が育つ。
***日米中韓の高校生調査の目的****
(財「日本青少年研究所」ホームページより)
日本の若者に注目すべき現象が起きている。「偉くなりたくない」といい、「暮らしていける収入があれば、のんびりと暮らしていきたい」という。他方、国など公共機関の幹部になることを回避する状況があり、これに対応するかのように、学校では、クラス委員になり手が少なくなっている。この現象は、「意欲」がないことを基盤としているといえよう。
諸外国の若者と比較してみると、日本の若者は「現在志向」であるのに対して、多くの国の若者は「未来指向」が強いと考えられる。
日本の若者の意欲を根本的に考え直し、これでよいのか、改めるべき点があるかを吟味しようとするのが、本調査の基本的立場である。
日本社会は高度成長を遂げて、満足化社会ともいわれている。そこに新しい文化が生まれているとも考えるべきで、これを「やる気の心理学」とでもいうべき分野では、その社会の文化を基盤として考察すべきだと主張されている。要は新しい文化が生まれつつあるのではないかという立場である。
このように考えると、本調査は青春真っ盛りの高校生を対象とするものである。高校生は本来、未知のものに挑戦する年代である。その彼らの生活と意識を通じて検討しようとすることとなる。その意味では青春白書とでもいうべき報告書といえるだろう。
また、本調査では、社会や経済状況、文化などの異なる外国との比較をも行うため、お隣の中国、韓国、そしてアメリカの高校生にも同じ質問を行った。
質問は多岐に亘っている。進路や希望、若いうちにやりたいこと、生活意識や人生目標、職業選択などについて質問をした。こうした事柄を通じて、今時の高校生の意欲や生活実態を把握し、教育現場や関係者に有効な情報を提供しようとしている。
財団法人「日本青少年研究所」による
日米中韓の高校生調査比較。
(http://www1.odn.ne.jp/youth-study/reserch/2007/gaiyo2.pdf)
調査内容)
① 進路と希望
② 若いうちにやっておきたいこと
③ 生活意識と人生目標
④ 職業意識
⑤ 偉くなることについての考え
⑥ 自分の特徴や心情
⑦ インタネットの利用
⑧ 授業風景と学校生活への考え
日本の高校生は、
⑤の質問「偉くなりたい」と
思っている割合は
他国22~34%に比べ、
3分の1程度の8%。
「偉くなること」について、
他国では、
「能力を発揮できる」
「尊敬される」
といった肯定的なイメージをもつ
生徒が多いのに対し、
日本では、
「責任が重くなる」が
79%と2位以下を大きく引き離した。
「暮らしていける収入があれば、
のんびりと暮らして行きたいと、
とても思う」は
43%と、14~22%の他国より抜きん出ている。
また、「心情」では
「よくいらいらしている」
日本28.0%、米国18.4%、中国17.8%、韓国13.2%
「よく疲れていると思う」
日本50.0%、米国38.2%、中国31.8%、韓国37.0%
これら調査をみて、
私が、感じるのは、
①今の日本の高校生は、疲れている。
そして
②意欲が低下してきている。
③責任を負うよりは、
のんびりと平穏な暮らしを求めている。
「子は親の鏡」という。
今の大人が、
疲れ、意欲低下し、責任を追うことをさける
このことがおこっていて、
それを高校生が反映しているのかもしれない。
社会の目指すゴールとして、
「のんびりと平穏な暮らし」をすべての人が
おくれる世の中は、必要であると思う。
ただ、意欲なしにたどりついた
そのような世の中は、
一つの文明の最終章を意味するのでは、
ないだろうか。
私は、過度の競争よりは、
ゆとりを大切にしたいと考えるが、
各自の心の中には、
自分自身のやりがい、意欲、
責任感を抱いていることが、
とても大切であると考える。
それらを、子ども達が抱くように、
親自身が行動することが大切である。
親の背中を見て、子が育つ。
***日米中韓の高校生調査の目的****
(財「日本青少年研究所」ホームページより)
日本の若者に注目すべき現象が起きている。「偉くなりたくない」といい、「暮らしていける収入があれば、のんびりと暮らしていきたい」という。他方、国など公共機関の幹部になることを回避する状況があり、これに対応するかのように、学校では、クラス委員になり手が少なくなっている。この現象は、「意欲」がないことを基盤としているといえよう。
諸外国の若者と比較してみると、日本の若者は「現在志向」であるのに対して、多くの国の若者は「未来指向」が強いと考えられる。
日本の若者の意欲を根本的に考え直し、これでよいのか、改めるべき点があるかを吟味しようとするのが、本調査の基本的立場である。
日本社会は高度成長を遂げて、満足化社会ともいわれている。そこに新しい文化が生まれているとも考えるべきで、これを「やる気の心理学」とでもいうべき分野では、その社会の文化を基盤として考察すべきだと主張されている。要は新しい文化が生まれつつあるのではないかという立場である。
このように考えると、本調査は青春真っ盛りの高校生を対象とするものである。高校生は本来、未知のものに挑戦する年代である。その彼らの生活と意識を通じて検討しようとすることとなる。その意味では青春白書とでもいうべき報告書といえるだろう。
また、本調査では、社会や経済状況、文化などの異なる外国との比較をも行うため、お隣の中国、韓国、そしてアメリカの高校生にも同じ質問を行った。
質問は多岐に亘っている。進路や希望、若いうちにやりたいこと、生活意識や人生目標、職業選択などについて質問をした。こうした事柄を通じて、今時の高校生の意欲や生活実態を把握し、教育現場や関係者に有効な情報を提供しようとしている。