子どもは、地域の宝。
そして子どもが地域の宝なら、母親もまた地域の宝。
この宝を守りたい、地域の力で守っていきたい
2001年に月島に病児保育室を併設した小児科クリニックを開業して丸13年、子育て広場“あすなろの木”を開始し丸10年。小児科医として、様々な子育ての現場を見て参りました。
孤立した子育て中の母親。しつけに戸惑う親。子育てより仕事を優先せざるを得ない親。突然の子どもの病気に仕事を休めず困り果てた親。受験戦争の中で必死の親子。子育てによる経済的精神的負担が過大にのしかかる一人親。
悩みながら子育てで、どこか無理や負担が生じてきています。
近くに祖父母が住んでいる、相談する親友がいる、なんでも相談できるかかりつけの小児科医がいる、相談にのって下さる保育園幼稚園学校の先生がいるということで、なんらのしわ寄せが生じることなくすんでしまうのが大半です。
しかし、このしわ寄せは、一旦悪循環をたどれば、小児虐待、いじめ、不登校、引きこもり、心身症、非行など様々な問題として、将来の子ども達に現れてくるかもしれません。
小児科医である私は、子どもの健康を守るのが仕事です。それは、風邪を治すこと、病気を治すことだけではありません。目の前で起こっている子育て環境の悪化を食い止めることも仕事と考えます。
そのためにはまず、子育ての現場から聞こえる親御さん、お子さんの声を、責任を持って、行政・区政に届けなければならないと考え、中央区政への復帰を目指し立候補を決意致しました。
中央区議に初当選させていただきました8年前から時代が進み、改善されていることもあれば、未だ改善されないままのことがらもございます。http://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/e/7d223a15bd228b549b9c5e5a24dac852
先日の川崎市で起きた中学生殺人事件のような痛ましい事件も後を絶たないのが現状です。
行政が防ぐ手立てをもっと講じることが出来なかったのか、診察室から願うだけで本当によいのかと自問自答する毎日。
4年前の区長選後、夜間の法科大学院に通い、今春修了致しました。
子ども達の声の代弁者たる小児科医として、何も言えず苦しんでいる人の声なき声を聴く医療者として、法律学の知識も駆使しながら、区政に臨む所存です。
平成27年4月
小児科医師 小坂和輝(日本小児科学会認定小児科専門医・医学博士・法務博士)