4年に一度の中央区長選挙の年、併せて中央区議会議員選挙も行われます。
今回、立候補が考えられる四氏。
自民党系 矢田美英氏(74)、今野弘美氏(55)、高橋伸治氏(60)と
共産党系 田辺七郎氏(73)
いずれも、政党系の立候補者であり、特に3氏は、自民党系です。
これでは、区民の選択の幅が、非常に狭い区長選になってしまいます。
多くの区民、そして、区議が、これで本当によいのかと疑問を呈しているところではないでしょうか?
〇矢田氏にとっても、前回で終わりにするはずで8選目はないことを約していたはずです。
だからこそ、地元の自民党議員は、矢田氏を推薦からはずしています。
〇とはいえ、矢田氏にとっても、自らが築き上げた中央区の後継者たるべき人材を危惧し、自らが再度立たれたのだと推察いたします。
〇ある候補は、大事な予算委員会の直前に、区議を辞められました。区民に負託を受けながら途中で区議の仕事を投げ出し、自らの区長選の準備のためが理由であったとしたなら、本末転倒の行為であり、このあたりの説明責任が問われます。
(本人にとっては、やむにやまれぬ辞職の理由があったかもしれず、本人の事情を私は、直接にお伺いしていないため、本名の記載は控えます。)
自分もこのままの区政でよいのか、思い悩むところのひとりです。
今まで、区政を見てきましたが、特に8年前からは、無所属の区議としても区政に参画してまいりましたが、特定の党にしばられることのない、まずは、区民の目線から考えることができる候補が、今、必要だと考えます。
同じままの区政を今後10年、20年を続けて、本当によいのでしょうか。
<関連ブログ記載>
〇2015.1.10
4月中央区長選挙、是非とも、区民の側に立って行政運営できるリーダーを!
〇2015.2.5
中央区議会議員選挙(投票日4/26)の立候補予定者選挙説明会2月6日13時半~区役所8階。区政を区民に。
都政新報の記事 上2015.2.10 下2015.3.10
*****************東京新聞(2015.1.10)*******************************
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015011002000127.html
【社会】
中央区長8選出馬表明 多選批判 自民は対抗馬
2015年1月10日 朝刊
東京都中央区の矢田美英(やだよしひで)区長(74)は九日、統一地方選で四月に行われる同区長選に出馬する考えを表明した。矢田氏は現在七期目で、全国の市長・特別区長の中で最多の当選回数。一方、矢田氏の区長与党である自民党は、今回は推薦せず、現職区議を対抗馬として擁立することが内定している。
矢田氏は、共同通信社政治部記者などを経て、一九八七年に区長に初当選。その後も選挙で当選を重ね、都心部の定住人口増に対応できる都市整備などに取り組んできた。しかし、多選に対する批判が議会内で高まっており、去就が注目されていた。
関係者によると、矢田氏は昨年夏には、今期限りで引退する意向を区議会関係者に伝えていた。その後、出馬を求める区内の町会長らの声を受け、翻意したという。
◆市長・区長ではすでに現職最多
全国市長会によると、全国の市長と特別区の区長で最も多い当選回数の七選は矢田美英区長だけ。六選で埼玉県新座市・須田健治市長ら五人、五選で東京都昭島市・北川穣一市長ら九人が続く。歴代最多は十選の大阪府貝塚市・吉道(よしみち)勇元市長。
また、全国町村会によると、全国の町村長で最多は九選の山梨県早川町・辻一幸町長。八選六人、七選八人と続く。歴代最多は十三選の高知県芸西村・岡村雅夫元村長。
多選は、首長の専制化や行政の硬直化、癒着を招きやすいとされ、横浜市など多選自粛条例を制定する自治体もある。
◆「国会議員の方が長い人も」 4月区長選の争点に
銀座や築地、日本橋といった都心を代表するエリアを抱える東京都中央区の行政トップを七期二十八年間にわたって務める矢田美英区長。「集大成の時だ」と八選への意欲を語るが、長年、与党として矢田氏を支えてきた自民党はたもとを分かち、対抗馬の擁立を区総支部で決定。「多選」の是非をめぐる選挙戦になりそうだ。
「謙虚に受け止める。マスコミに勤めていたので、よく分かる」。矢田氏は九日、本紙の単独インタビューに、自身への多選批判があることを認め、一定の理解を示しながらも「国会議員には、私より長く務めている人もいる」と述べた。
その上で「区役所の人事の硬直化に対しては適材適所に努めてきた。政策のマンネリ化については、会合に参加する際などに、住民の声に耳を傾けていく」と強調。区内の晴海地区に選手村が計画されている二〇二〇年東京五輪・パラリンピックへの対応などを挙げ「(当選したら)しっかりしたまちをつくり上げようと取り組む」と語った。
矢田氏は昨年、八選出馬を検討する過程で、自民党中央区総支部に推薦を求めたが、同総支部はこれを断り、自民の今野弘美(こんのひろみ)区議(55)を区長候補として推薦することを決めた。同総支部は現在、都連に推薦を申請し、正式決定を待っている。
今野氏は当選六回のベテランで、議長も歴任している。本紙の取材に出馬への意欲を認め、「正々堂々戦う。公明、民主両党と連合にも支援を求めていきたい」と話した。
矢田氏の八選出馬表明や自民の対抗馬擁立の動きに、区議会の他会派は戸惑いを見せている。
前回区長選で、自民とともに矢田氏を推薦した区議会公明党の田中広一幹事長は「今後、都本部と協議した上で対応を決めていきたい」と述べるにとどめた。
民主党は前回の区長選で「これ以上の多選は認められない」として推薦を見送った。民主党区民クラブの渡部博年幹事長は「今後の対応は白紙だ」と述べた。
共産も候補者の選定を進めている。他にも、出馬を目指す動きがある。 (荘加卓嗣)