37.5℃は、保育園が預かってくれる基準のひとつ。それ以上だと、預かれなくて、親御さんが急にお仕事をお休みし、その子の面倒をみることとなります。
もちろん、親御さんが病気の我が子の看病をすることが、その子にとって一番よいことではありますが、それを許さない社会の現実があります。
仕事を急に休まざるを得ない親御さんが、困り果てぬように、親御さんに代わる第二の選択肢として、病児保育の仕組みの整備が今の日本に求められています。
もちろん、ここ中央区にも。
私も、このクリニックを開業した2001年から、当院で病児保育を開始し、現在も続けています。
そのニーズは、増えるばかり。
あるとき、病児保育の問題を解決したいと、突然お電話いただき、変わったことをいう若者と思いながら面会したのが、駒崎弘樹氏との付き合いの始まりでした。
当院の財務諸表を詳らかに示しながら、病児保育の不採算性も含めたその難しさを伝えました。
彼は、施設型の発想にこだわることなく、派遣型で病児保育をするNPOフローレンスをつくり、NPOという手段を用いて、都内、関東周辺において病児保育を展開しています。
さらに今後、必要になるのは、病児保育を担う人材。
駒崎氏は、病児保育ができる知識、技術を習得する機会を、スマホやパソコンからe-learningできるようにし、技能を習得したひとには、「認定病児保育スペシャリスト」と資格認定制度を創りました。
その学びの仕組みを運営する「一般財団法人 日本病児保育協会(JaSCA)」において、私も理事のひとりをさせていただいています。
http://sickchild-care.jp/
今日はその理事会の日でした。
病児保育を担う人材の育成も大事な話です。
実習の現場として、当院もご協力させていただいています。
今までに、9名の実習生が来られました。
病児保育の解決、そのための病児保育の人材育成にも、これからも積極的に取り組んでいきたいと考えます。
誰か、「認定病児保育スペシャリスト」となって、病児保育をして下さるかたは、おられませんでしょうか?
最近、『37.5℃の涙』という病児保育の現場を描くマンガが出版されたということです。
ぜひ、そのマンガも手に取って、現場も知りつつ、興味のある方は、病児保育を担うひとになっていただければと考えます。
37.5℃に涙がいらない社会となりますように。