「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

小坂クリニック:10/13(土)9:00-15:00、10/14(日)9:00-13:00診療致しております。本日10/12(金)中央区の新図書館のパブコメ〆切

2018-10-12 19:38:46 | 医療的ケア

こんにちは、小坂クリニックです。

 かかりつけの皆様には、診療時間の変更に伴い、たいへんご不便をおかけいたしました。
 本日、決算特別委員会が、日程が前倒しで終了し、明日より通常診療に戻ります。
 長期間、ご不便をおかけいたしましたこと、お詫び申し上げます。
 以前、10/15(月)も変更をお知らせしておりましたが、変更がなくなり通常診療致します。
 なお、10月最終週の月曜と火曜日の全日休診日には、お気を付け下さい。

 現在、咳の風邪や鼻水の風邪、おなかの風邪などで、体調を崩される子が多く出てきております。



【1】わずかの時間変更について(病児保育は、通常通り行います。)

 議会の出席時間を確保するため診療枠を拡大し、午前診療を7:15から開始し、午後診療を20:00までに拡大を致します。拡大部分に受診される場合は、カルテ準備の都合上、ネットあるいはお電話からの事前予約をお願いいたします。

予約アドレス:https://www2.i-helios-net.com/pc/hw2_pc_login.php?MID=4825 

10月

〇17日(水)午前 8:15-10:30、11:30-12:30、午後通常診療15:30-19:00⇒ 午前中に少しだけ抜けますが、すぐに戻ります。

たいへんご迷惑をおかけいたしますが、どうかよろしくお願いいたします。



【2】全日休診日について
所属する福祉委員会の行政視察のため、以下の日程の全日休診と時間変更をお願いいたします。
〇10月29日(月)と10月30日(火) 全日休診。病児保育は通常通り行います。
〇10月31日(水) 午前診療9:00-11:30 午後通常診療15:30-19:00


【3】10月の日曜・祝日は、すべて急病対応致します。受付け時間:9:00-13:00
14日(日)、21日(日)、28日(日)



【4】インフルエンザ予防接種を鋭意実施中。
 今年はどうなるかわかりませんが、インフルエンザワクチンの供給量が、去年は不足しました。
 また、インフルエンザの流行が、早くなることも予想されています。
 接種をお考えのかたは、お早めに接種されますことを、推奨させていただきます。

小児:3000円/回(消費税込み)
成人:3000円/回(消費税込み)

*接種価格は、クリニックや病院によって値段は様々ですが、使用しているワクチンは、全て厚労省の検定済みのもので効果は同等です。
 その中で、できるだけご負担のないような価格設定を当院は目指しています。

*チメロサールを含まないものを使用していきたいと考えていますが、今年もまた供給が十分でなく、昨年同様にチメロサール入りとなることをご了承願います。
 あきらめずに、なんとか、チメロサールを含まないワクチンの入手を頑張る所存ではあります。
 少なくとも妊婦の方には、チメロサールを含まないワクチンを使いたいと考えています。


*痛くない経鼻噴霧のワクチンであるフルミスト 予約受付開始

当院では、フルミストの 予防接種を、11月上旬以降、実施致します。

接種ご希望の方は、①接種者名 ②年令 ③携帯電話番号を御記入のうえ
メールにて御返信ください。  genkids1@yahoo.co.jp
返信メールを受領いたしましたら、優先予約番号と共に、御連絡致します。



=フルミスト(Flumist)=

鼻の中にスプレーするインフルエンザ生ワクチンです。

注射ではありません。すなわち、注射の痛みがゼロです。

米国では 10 年前から使用され安全性、効果も確立されてます。

日本ではまだ承認されていません。

特に小児において、注射のインフルエンザワクチンより有効です。


商品名: Flumist   製造元:MedImmune Inc. 製造国:アメリカまたはカナダ

〇接種について

注射ではなく、鼻の中にスプレーします。

接種対象者 2歳〜49歳の健康な小児と成人

接種費用  1 回  8,000 円(税込)

接種回数  ほとんどの方は1回です。



8歳以下で毎年インフルエンザワクチンをしていない方は 2 回(一か月間隔を開ける)。それ以外の方は、 1 回。



〇接種できない人(厳しめに設定しています。)

年齢制限: 2 歳未満あるいは 50 歳以上の方

喘  息:喘息 あるいは 5 歳未満で繰り返し喘鳴を認める方

妊  婦:妊婦あるいは授乳中の母

慢性疾患:心疾患、肺疾患・喘息、肝疾患、糖尿病、貧血、神経系疾患、免疫不全などの慢性疾患をお持ちの方

18未満で長期アスピリン内服中の方

職業上、生活上、免疫不全のかたに接するひと

→血幹細胞移植など、重度の免疫不全の方と接触する方(医療従事者、家族)

既往やアレルギー

→重度の卵白、ゲンタマイシン、ゼラチン、アルギニンに対するアレルギーの方

インフルエンザワクチン接種後にギランバレー症候群になった方



〇主な副反応は

発熱、鼻汁、鼻閉、咽頭痛、倦怠感など感冒様症状が見られることがあります。



〇注意点
個人輸入ワクチンのため、 Flumist で重篤な障害を被った場合の国の補償(医薬品副作用被害者救済制度)を利用できない場合があります。

鼻水、鼻づまりがひどい状態の場合、その日の投与を見合わせる場合があります(接種効率が低下するため)。


【5】毎年恒例、クリニックの来年度の標語の募集を開始致します。

○募集期間 : 10月1日~10月31日
*最優秀作品賞: 1名
2019年カレンダーに掲載および図書券5,000円
*優秀作品賞 : 5名
図書券3,000円

○応募方法 : 小坂クリニック2階の応募箱へまたは、メールでお送りください。
①診察券番号   、②氏名    (  )才、③電話番号と共に、④標語作品をお送りください。

標語宛先のE-mail genkids1@yahoo.co.jp   (必ず御連絡先とお名前を記入してください。)


【6】中央区の新しい図書館 『本の森ちゅうおう』のパブリックコメント募集中(〆切10/12(金))です。

よろしければ、ご意見をお送りください。
区直営で責任を持って区民の皆様の知識の求めに応じていくべきであると、個人的には考えます。指定管理での失敗事例も出てきています。
区直営であるべきか、指定管理であるべきかもご記載して、ご意見願います。

https://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/e/71f8380899e7b79851a974ad605089ac

http://www.city.chuo.lg.jp/kusei/paburikku/honnomori_pabukome.html

私のパブコメ ⇒ https://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/e/1390ca4d6fde9e9a1afe75090caa3d7a 


【7】中央区の行政評価が公開され、パブリックコメント募集中(〆切10/22(月))です。

中央区の大きな施策の体系について、行政の方々の所管課による自己評価が公開されました。

子育て支援、教育、防災、男女共同参画などなど、ご興味のある分野だけでも、コメントをお届け下さい。

http://www.city.chuo.lg.jp/kusei/paburikku/2018gyouseihyouka.html

行政評価: http://www.city.chuo.lg.jp/kusei/paburikku/2018gyouseihyouka.files/hyoka_2018.pdf

 
【8】決算特別委員会において、中央区に要望した主な意見

皆様にお時間をいただき、中央区議会 決算特別委員会に出席をしてまいりました。

中央区に届けた主な意見は、こちら ⇒ https://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/e/74baf5e1a4fcef558aba94fa77f30271


【9】 10月13日(土)、クリニック近くの月島荘(月島3-26-4)において、医療的ケア児11時~、発達障がい児16時~を育てる当事者による講演会が開催されます。

お気軽にご参加下さい。

詳細 ⇒ https://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/e/744bb548fde1cf17cd942aa3aabacc5a

以上

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本日10/12、本の森ちゅうおうのパブリックコメントの〆切であり、以下、コメントをお届けいたしました。

2018-10-12 19:08:49 | 教育

 本日、本の森ちゅうおうのパブリックコメントの〆切https://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/e/71f8380899e7b79851a974ad605089ac であり、以下、コメントをお届けいたしました。


*******私のパブコメ*****

教育委員会事務局図書文化財課(京橋図書館)管理係 御中

本の森ちゅうおうに関し、パブリックコメントをお送りさせていただきます。

1.本の森ちゅうおう(仮称)のコンセプトについて

①運営形態について

 本の森ちゅうおうは、①郷土資料館の運営、②小中学校読書活動支援、③『第三次中央区子ども読書活動推進計画』の着実な遂行、④個人情報の厳格な管理、⑤図書館司書による政策立案補助など求められる役割がそれぞれに重要で多岐にわたることから、民間に任せることは妥当ではなく、区直営で行われることを強く要望致します。


②ガスガバナについて

 館内地下に半永久的なガスガバナ設置が規制事実化されていますが、賃貸借契約の適切な締結と履行を求めます。


③生涯学習について

 生涯学習については、大学の専門講座が受けられるなど、高度な専門的知識の習得にも対応できますようにお願いします。
 また、遠隔授業を用い、来館せずとも受講できる仕組みも構築をお願いします。


④新庁舎との連携について

 万が一、京華スクエアの場所に、区役所新庁舎が来るなら、地下道を通じて、新庁舎と本の森ちゅうおうを連絡し、両館の行き来がスムーズとなる配慮をお願いします。


⑤駐車場の地下化について

 1階スペースに、駐車場がありますが、地下にすることで、1階のフロアーをもっと広くすることを求めます。


⑥カフェの運営について

 カフェについては、障がいのある方の働きの場ともなるように、関連部署と連携を密にお願いいたします。


2、これからの図書館に望むこと
①公文書の適切な管理と公開について

 都市計画審議会で提出されたまちづくり関連の公文書などは、積極的に行政資料・地域資料として図書館に保存され、将来の検証作業などに備え情報提供されていくことを期待致します。


②図書館司書のかたによる住民支援

 適切な情報を得るべき書物の見つけ方の指導をよろしくお願いいたします。

③中央区行政の政策立案において、図書館司書による支援

 政策立案過程において、参考にすべき図書を、所管課や審議会に紹介下さるようなご支援を期待致します。

以上

 本の森ちゅうおうの開設には、たいへん期待を寄せています。
 よろしくご検討の程、お願い申し上げます。

住所:中央区月島3-30-3-2F

氏名:小坂和輝

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決算特別委での分析の視点、態度表明より。

2018-10-12 17:38:05 | 財務分析(予算・決算)

 平成29年度決算は、公会計制度導入の初年度で、財政指標及び各財務諸表から読み取れる指標からは、その健全性を確保している。しかし、城東小学校用地売却益125億円という偶発的な要因によるところも大きく、本の森ちゅうおうや晴海地区の施設整備など多額の財政支出が将来控えていることから考えると、今後の財政運営は予断を許さない状況である。今後は、20万都市に向け行政需要が増大・多様化する中、公会計制度と連動した行政評価・事務事業評価も利用し行財政運営を注視する必要がある。

 

 審議全般を通じ、今回、注目した点を述べる。

 

1、真の意味での「協議型まちづくり」の実現について

 

 市街地再開発事業などの面的整備では、まちづくりは、まず、地元からの発案により、中央区が主体的に運営する協議会から概ね本格スタートをする。この協議会において、地元の意見をあまねく住民から聴取し、都市計画原案となすべき案を取りまとめて行くべきであるにもかかわらず、この大事な段階において、一部の地権者のみの意見から案が作成され地元の案とされてしまい、その検討を引き継ぐ準備組合が設立されている。その後は、一民間の任意団体であるその準備組合での検討案を都市計画原案にすべき案として、区がそのまま採用している事例が、例えば、<協議会から地権者含め一部住民が排除されたことが公文書上も明らかになっている「月島三丁目南地区再開発」>や、<反対を表明する地権者への情報の遮断の事実が都市計画審議会で明らかになった「月島三丁目北地区第一種市街地再開発事業」>など、残念ながら散見されている。

 言うまでもなく、中央区は、一部の奉仕者ではなく、全体の奉仕者なのであるから(憲法15条2項)、運営主体となる協議会段階では、すべての住民に声をかけ運営をされるべきであるし、都市計画原案となすべき案として準備組合が出してきた案は、すべての住民の声を反映したものと区が判断できて初めて都市計画原案として区が都市計画手続きを進める案とすべきである。

 月島三丁目南地区や同北地区第一種市街地再開発事業では、地元の案としての発案段階において、上述の通り一部の住民が意図的に排除されており、憲法上も、中央区基本構想の理念からも看過しがたい手続きの違背があり、一度白紙に戻したうえで、住民同士膝を突き合わせて、まちの再生をあらためて検討し直すことを強く要望する。

 まちづくり協議会運営のおいても、晴海地区まちづくり協議会など活発な意見交換をされているところがある一方で、単なる説明会で終わってしまっている会合もある。せっかくのまちと行政との意見交換の場であるので、議論が活発の行われるように、事前に関連したまちづくりの基礎的な知識をレクチャーし、協議される内容を幅広くまちの方々にしっていただく広報をすべきである。まちの構成員も多様化しており、出席委員の拡充も図るべきであるし、当日、時間に余裕があれば、傍聴者からの意見・質問を受け付ける等柔軟な運営を期待する。

 「築地再開発」、「日本橋首都高地下化」、「地下鉄新線構想」などオール中央区で取り組むべき課題においては、地元まちづくり協議会と全区的な検討会の適切な役割分担にも期待をする。

 

2、本の森ちゅうおうの運営形態について

 

 本の森ちゅうおうの実施計画で、議論を深めるべき最も重要なことは、その運営形態である。本委員会では、実質的な議論ができなかったが、同図書館は、①郷土資料館の運営、②小中学校読書活動支援、③『第三次中央区子ども読書活動推進計画』の着実な遂行、④個人情報の厳格な管理、⑤図書館司書による政策立案補助など求められる役割がそれぞれに重要で多岐にわたることから、民間に任せることは妥当ではなく、区直営で行われることを強く要望する。

 また、同館内地下に半永久的なガスガバナ設置が規制事実化されているが、賃貸借契約の適切な締結と履行を求める。

 

3、開かれた新庁舎整備の検討と計画的な施設の更新について

 

 新庁舎整備が喫緊の課題ということであるが、現庁舎はIS値0.6で防災指令本部としての機能は十分に保たれており、施設の狭あい化とは言え、京橋図書館の移転に伴い地下スペースも生まれる。IT化やペーパレス化、出張所との機能分担などすることで、大規模修繕などの検討も可能であり、晴海の施設整備など大型の施設整備も控えていることから、施設整備の優先順位を開かれた場で多角的に検討されることを求める。

 併せて、新地下鉄構想の整備では、庁舎の位置も路線検討の考慮要素に入れることを求める。

 

4、まちの個性とそのキャパシティにあったまちの更新について

 

 平成29年度から中央区全域の地区計画の変更の取組がなされている。その一つにホテルの誘致策が入っているが、多くの地域でホテル誘致には否定的な見解が出されている。佃・月島地区おいても、現在、「中高層階住居専用地区」の指定が間接的な要因となり、ホテルが存在せず、良好な住環境が保たれている。事前の「月島まちづくり協議会」からもホテル誘致を求める声は出されておらず、ホテル誘致は、地域特性にそぐわないため行わないように求める。また、ガイドラインを地区計画の上位計画に位置付けるのではなく、まずなによりも、都市計画法18条の2でいう「都市マスタープラン」を整備することを併せて要望する。

 また、月島三丁目南地区と同北地区大規模再開発に伴い、月島第一小学校の教室が7教室不足し、増築が必要との推計が既に出されている。同校は、現状においてさえ狭い校庭に、さらに増築を強いるスペースなどなく、両再開発の規模を抜本的に見直すことを求める。さらに、区全体で30近くの面的な再開発が進められているが、月島地域では、同様に、深刻な小学校の教室数不足が今後起こることとなり、地区計画を全区的に見直したように、再開発のあり方自体も見直さねばならない時期に来ている。

 月島の路地を守りつつ小規模な共同建て替えを少額の自己資金で実現する案は、現に「愛する月島を守る会」はじめ地域の住民から出されており、密集市街地再開発事業を任意の共同建て替えの財源にも適用できることから、それら財源の支援も含め、まちづくりのありかたの様々な提案・支援に期待をする。

 また、再開発事業などまちの更新後の事後評価がなされていない状況である。風害の評価と対策など喫緊の課題であるし、①大規模再開発に伴い地域の課題が解決されたか、②コミュニティーは再生されたか、④実際に体験された方々の課題は何かなど得るべき情報が、多々ある。国交省もその取り組みを求めているところであり、事後評価がなされ、大規模再開発後に新たに生じた課題の解決や、今後の再開発を経験する方々への資料となることを要望する。

 また、タワーマンションが林立する本区としては、超高層での暮らしが健康に影響を及ぼすかの調査も行い、健康増進の基礎データに生かされることを求める。

 

5、選手村設置の中央区の世界への発信とバリアフリーのまちづくりについて

 

 まず、本年9月3日月島第三小学校児童が晴海三丁目交差点において青信号で横断の際、工事関係車両により重傷を負う交通事故が発生した。都の工事車両とは関係はしないということであるが、地元と約束をした絶対に起こしてはならい事故の発生であり、重く受け止めねばならない。今後、五輪に向け、ますます、工事車両が増加することを考えると、同交差点含め大通りの交差点は、歩行者横断の際はすべての自動車交通を止める完全歩車分離式の信号とすることを強く要望する。

 五輪に向け、選手村を抱える本区は、これを好機としてとらえ、中央区を世界に発信するべく目玉企画を打つべきであると考える。そのことが、2兆円規模の経済的損失を市場移転により被る穴埋めにもなるであろう。例えば、存在感の薄かった築地大橋を、金色に塗りかえ、東京湾に臨む“ゴールデンゲートブリッジ”として東京五輪の顔とさせることで、中央区をアピールするなどの手法である。まるごとミュージアム、中央区の魅力映像配信などすでに特色ある取組はなされているが、さらに、柔軟な発想の下、世界を引き付ける企画の創出に期待をする。

 選手村のまちづくりなどにおいては、①障がい者支援拠点や障がい者スポーツ拠点の整備、②水素パイプラインの安全性の確保と、③歩道境界部の段差解消などバリアフリーの視点を取り入れたまちづくりを求める。

 築地のまちづくりにおいては、①五輪駐車場による排ガスの環境アセスメント資料の早期提出や②未利用の勝どき門駐車場の早期解放、③卸売市場機能の再整備など地元の要望を適切に伝え都の施策に反映されて行くことを要望する。

 

6、子育て支援と待機児解消、「幼保連携型認定こども園」について

 

 子育て不安の解消に産後ケア施設利用の広がりに期待する一方、実際に、虐待の数も、その相談件数で124件と増加している。児童相談所の検討を進めていただきたいことと、少なくとも、個々のケースにおいては、弁護士などの専門家も入れた対応がなされていくことを求める。特別養子縁組制度の広がりやその制度を実際のおこなっているご家庭への支援にも期待をする。

 待機児童解消は、喫緊の課題であるが、地域別の状況も把握して解消を図っていくことと、一方で、幼稚園など活用の余地は残されている。阪本幼稚園で取り組まれようとしている「幼保連携型認定こども園」の、すべての幼稚園への広がりに期待をする。
 本年7月に保育ママでの死亡事例があった。事故などのない保育の質の維持も引き続き要望する。

 

7、誰もが、自らの個性を延ばすことができる教育環境の整備について

 

 区独自の学力テストを中二にも採用して全学年で実施することとなり、経時的に学力を把握し指導に役立てる取組や、五輪に向け一校一国の選定など教育内容の充実を評価する。選定したその国との間でのICTを用いた遠隔授業などによりその国との交流が深まることを期待する。
 一方、病気や不登校で長期欠席を余儀なくされている児童79名、生徒63名である。このほど、病室などとICTでつないだ『同時双方向型授業配信』が出席扱いされることとなったことから、それら技術を適切に用いた教育の機会の拡大に期待をする。現在区内の18歳未満の医療的ケア児は22名おられるが、医療的ケア児の幼稚園や小中学校への就学を可能にする環境整備も、『医療的ケア児等連携支援部会』での検討を経て実現がなされていくことを期待する。

 晴海地区新設小中学校へは、特別支援教室が小中2教室ずつ設置が明らかにされたが、特別支援学級の必要性についても『同校建設準備協議会』での議論に期待する。将来的には、日本橋地域にも特別支援学級が開設され、各地域の子ども達が、地元で教育が受けられる整備を要望する。

 本年4月に「子ども発達支援センターゆりのき」が開設され、全ての子ども達の健やかな発達への支援に期待をするところである。本格運用された『育ちのサポートカルテ』は、21名作成中で、医療機関等関連機関と共有されつつ適切に運用されることを期待する。

 平成29年は、いじめの件数は13件であったが、いじめ問題に対しては、全校に第三者委員も含めた「学校いじめ対策委員会」が設置されており、いじめの早期発見とSSW含めた組織的な対応がこれからもとられて行くことを期待する。

 

8、在宅療養支援の充実について

 

 本区の認知症の方は、約3600人と推計が出された。

 「在宅療養支援の手引き作成」や「認知症初期集中支援チーム」など、在宅療養支援協議会の議論を経て、事業が着実に進捗している。地域包括ケアシステムの構築のためには、地域の見守りが欠かせず、在宅療養を支える医療と介護、そして地域の見守りの方々との三者の積極的な連携・意見交換の場を作ることに期待をする。地域の見守りに、『地域の担い手講座』修了生らの新たな参画の場として繋がっていくことにも期待をする。

 

9、ペットとの共生社会とネズミ対策について

 

 晴海臨海公園にできる築地市場のネコの臨時保護施設については、唐突感が否めないが、動物愛護の観点からは許容する。ただし、臨時から恒久施設と転換を図る場合においては、丁寧な説明のもと地元との合意形成が大前提であることを申し述べる。

 ネズミ対策においては、ゴミ出しの手法の検討など、商店街や地域での議論ができるきっかけづくりを期待する。

 

10、公文書の行政資料・地域資料として図書館での管理及び正しい情報発信について

 

 築地移転の背景には、行政から情報が適切に都民に届けられなかったことがある。公文書は、適切に管理し、都市計画審議会で提出されたまちづくり関連の公文書などは、積極的に行政資料・地域資料として情報公開コーナーや図書館に保存され、将来の検証作業などに備え情報提供されていくことを期待する。

 行政は、もともとは信頼性がある存在であり、例えば「がんの免疫療法について」や「トリアージについて」など専門的な分野にまでおよぶ健康情報等の発信や相談対応を保健所などから行っていただくことに期待をする。

 

 以上、来年度予算検討において、区民福祉の向上に向け適切に反映いただけることを期待し、平成29年度各会計決算認定に同意をする。


 最後に、決算特別委員会開催中の10月11日、築地市場が豊洲に移転することとなった。市場移転という誤った東京都の政策が遂行されてしまったことは、たいへん遺憾である。①食の安心・安全、②築地ブランドがこれからも築地の地で息づかせ築地を再生していくこと、③解体工事に伴うアスベスト・粉じん等による健康被害を絶対に出させないこと、④環状二号線の着実な交通環境整備を求めて参る所存である。

 

以上

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